閑話 人物紹介



 ライナー・バレット


 名前の由来は「弾丸ライナー」から。

 最速最短一直線で、とにかく「速さと早さ」を求める男。


 得意武器は投擲武器(毒薬)

 冒険者としてのキャリアが長いので、武器への知識は人一倍ある。


 特に仕事の面では無駄口を嫌い、素早さが絡むことには尋常ではない集中力を発揮する男。

 スピード狂の変態だが、速さ以外にも色々な人生哲学を持つ面倒くさい人物。


 速さと早さのために躊躇いなく色々なものを捨てるため。無機質で、少しサイコパス気味な性格をしている。


 素早さのみを追求しており、その他の能力には一切目を向けない。

 旅の合間に、余興でベアトリーゼと腕相撲をして負けたほど貧弱。





 リリーア


 名前の由来は花のリリーから。


 片手剣と盾を装備しており、戦法などは非常にオーソドックス。

 攻守においてバランスに秀でた、パーティの要。


 なのだが、運営面では詐欺に遭ったり契約書の不備を突かれたりと、ポンコツ具合を定期的に晒している。


 没落貴族の四代目であり、功績が無ければ平民に落ちるので色々と必死。

 というか、ジャッジは既に終わっているので、三代目が死亡した瞬間に平民になることは決まっているのだが。

 今の段階ではまだギリギリ貴族の娘という崖っぷちにいる。


 容姿は美しいものの、追い詰められてメンタルが崩壊気味のため、色恋沙汰に発展するような浮いた話は無いのだとか。


 縁談は色々と来たが、明らかに顔目当てだったり、相手が四十を越えていたりと、良縁には巡り合えていない。


 ルーシェと共に「蒼い薔薇」という冒険者パーティを立ち上げてから六年目。

 地道に功績を積んでB級にまで上がってきたが、一発逆転はいつでも狙っている。



 



 ルーシェ


 名前の由来はルピナス(ルーピン)から。


 先祖代々の物だという細剣を使い、魔物の急所攻撃に特化している。

 左手にはバックラーと呼ばれる小盾を装備しているが、基本的には相手の攻撃を避けてカウンターを狙うスタイル。


 いつでも冷静な、リリーアの良き理解者。

 なのだが、ライナーが加入して以降は面倒事を彼女に放り投げて、傍観者に徹している節がある。

 リーダーが暴走しがちな分、実質的には彼女が蒼い薔薇を切り盛りしている。


 実家は準男爵家であり、そこそこ裕福な家柄。

 実家と縁を結びたい家から縁談がいくつか来ているので、どこかに嫁いで、安泰の人生でもいいかと思い始めているのだが。


 パーティメンバー、特にリリーアには言い出せないでいる。

 言ったら多分、彼女は泣く。





 セリア


 名前の由来は芹の花。

 健全な肉体と健全な精神を持つ。力とメンタルが強めの人物。


 ハルバードに近い形状をした戦斧を振り回す豪快な女性。


 騎士の家、それも男所帯で育ったため、話し方は結構粗い。

 そういう人ほど実は乙女――ということもなく、男女と言われても気にしない。


 身長が高めで体格がしっかりしている彼女は、身長が低めで線の細いベアトリーゼとよく行動を共にしている。


 最初は年下の面倒を見るつもりで一緒に居たのだが。

 いつの間にか、ズボラで抜けているセリアをフォローするために、ベアトリーゼが付き合ってあげる。という形で落ち着いた。


 騎士爵は最下級の貴族であり、彼女自身が模範的な貴族女性像から外れている。

 そもそも大抵の男より腕っぷしが強いため、恋愛面ではからっきし。




 ベアトリーゼ


 名前の由来はローゼ(薔薇)から。

 名前だけ見ればむしろ彼女のパーティなのだが、加入してからは一年と少し。 


 パーティ唯一の遠距離攻撃持ちで、基本的には彼女を守りながら大技を狙うのが蒼い薔薇の戦闘スタイル。

 ただし大きな魔法を発動するためには高価な触媒を使うため、それも彼女たちの金が貯まらない原因になっていた。


 魔法使いとしては一流になる素質を持っているが、触媒などを買うための研究費が足りていないため、どこまで成長するかは未知数。


 実家は子爵家で、本来であれば永世世襲。

 だが、家族がやらかして・・・・・貴族籍の剥奪と財産の没収という憂き目に遭う。

 幼いながらにこの世の栄誉と汚泥を一通り味わって来たので、環境に慣れるのが早くなっている人物。


 ライナーに振り回される仲間たちを一歩引いて見ており、実はライナーがしでかす騒動を密かに期待している。

 また、大道芸人ライナーのファンであり。芸人一本に絞れば、ライナーはその道で超一流になれるだろうと確信している。


 恋愛や縁談どころか初恋もまだ。思春期に突入したばかりだもの。





 ララ


 名前の由来はライラックから。


 フルプレートアーマーに大盾、肉厚の両刃剣を装備して、重武装で固めた女性。

 食事中だろうが就寝中だろうが厳つい兜を被ったままで、素顔すら不明。


 街を歩けば騎士に間違われることもあるが、彼女も実家も騎士ではない。


 以前は攻撃よりも防御を重視して、戦闘の最中はベアトリーゼの警護が主な仕事になっていた。

 ライナーが加入した後は前に出るようになり。

 今では淡々と、黙々と、弱った敵を処理していく仕事人と化している。


 素性はリリーアたちもよく知らず、滅多に口を開かない寡黙な女性。

 話が早いどころか話を省略して行動に移すので、ライナーからの評価は非常に高い。


 趣味は骨とう品収集など。

 色々と変わっているのだが、二章では爬虫類好きが判明する。

 とにかく謎多き人物。


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