○短編04「雨よ、あの日を」180610(391字)※カクヨム未掲載


 この頃は、「ダメ2」を紹介してもらったこともありまして、「エブリスタ」で短編を応募しようと取り組んでおりましたな!! 

https://monokaki.ink/n/neb5c655ccd7c


 何と言っても「三行から参加できる」というのが斬新ですよな……ということでテーマ「雨」で書いてみよう何にしようかな……でふと、目に留まったのは息子がカエルの合羽カッパを着て手を広げている写真。


↓(以下、全文)


 こどもって、雨が好きだ。


 傘を差すのがまず楽しくて仕方ない風だし、目についた水溜まりには長靴で入らないと絶対気が済まないようだし。濡れるのだってお構いなしだ。


 昔の写真を整理していた時に飛び込んできた、目を引く一枚。鮮やかな黄緑色がサムネイルの枠を埋めている。


 カエルのポンチョを纏った、三歳くらいの娘の姿がそこにあった。かぶったフードにはカエルの目がふたつ飛び出していて、何というか、かわいらしい。


 でも娘は真剣な表情で、何かを唱えているかのように口を開いている。両手も広げているのでポンチョの裾は広がっているが、その姿が、何か、雨ごいをしてるようなたたずまいであって、何とも言えない厳かな雰囲気が画面を覆っていた。いや、でも雨はもう降ってるけど。


 そんな事もあったよなぁ、と夕食の時に娘に話しかけたら、なにこいつキモ、と目を合わせないまま呟かれてそれで会話は終わった。


 俺の心に雨が降った。


↑(終)


 哀しい……でもこの事もまた笑って話せる日が来ると信じて……


 超短編はキレのあるオチが無いと決まらないことを学びました。ショートショート、私も星新一のものはほぼ全て読んだのですが、あれは本当に凄まじいアイデア源泉力……ッ!!


 いろいろな方から感想をいただき、慰められました。実話じゃないって言ってりゅううッ!! 言ってりゅからぁぁぁあぁあッ!!(おちついて


gaction創作論10:「短編は自分の持つ言葉を研磨する作業に似ている……その研ぎ澄まされた道具で、俺は長編をも……斬る……ッ!!」(どういうこと&だれなんだろう


 ハブユーエバシーンザレインッ!!


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