●長編06「摩訶★大戦隊ダイ×ショウ×ギ×レン×ジャー」180303~180915(10.12万字)


 思い立った時が書きどき……(いつもだね


 「ダメ2」を始めて二か月。「ハイブリ」も不定期で書いていましたが、こう、無性に書きたくなったのでしょうな……


 将棋にまつわる何かを……


 世は正に藤井フィーバー、2016年10月にプロデビューした藤井聡太四段(当時)のその後の29連勝は御存知の方は多いと思いますが、その後も勝ちに勝って全棋士参加のトーナメントでも名人・竜王を破って優勝したりと才能の片鱗を見せつけていたわけですな。


 かくいう私も将棋が好きで、指すのは大したことないんですが、「観る将」のはしりのようなことをやっておりました。


 将棋をモチーフにした何かを書きたい……そんな安直な発想は、しかしてもう現実に虚構フィクション以上の存在がいることから最早創作不可能であることは確実であり、じゃあどうシフトする? というところで「戦隊モノ」というのが唐突に頭の中に沸いたのでした。


 私の戦隊モノにまつわる記憶は「デンジマン」のヒーローショーに行った時に水疱瘡に罹ってつらい思いをしたこと、出て来た緑色の怪人「ガメレオジン」のせいだと本気で思っていたこと、などが原風景としてあるのですが、男児として御多分に漏れずハマっておったのですな。放送時間が今と違い土曜の午後、というのもまあテンションの上がる時間帯なわけでして、土曜が半ドン、日曜が本当の休み、といった時代のお話でございます。


 さて、「将棋×戦隊」と何となく構想が決まったものの、戦う動機とかですな、主人公の造型なんかをどうしようかと考え始めたところで、ふと妄想したことのある「将棋がブームを超えた社会現象、いやもう社会の規範となっている世界」はどうだろうとのアイデアが降ってきました。主人公はそこから落ちこぼれた「将棋弱者」であるものの、御法度である「身体を鍛える」ということは隠れて行っているので戦闘力的には高い……こう、妄想が構想に変わる瞬間というのは創作をしていていちばん楽しい時でもあります。各々のモチーフはどうしようか「金」とか「角」じゃ映えないよなそうだ「大将棋」「摩訶大将棋」とか大昔の肥大を重ねて滅んだ恐竜のような奴あったよな「鳳凰」「獅子」とかいい奴あるぞうんこれでいこう……と設定もどんどん決まり、謎の「二次元人」との戦いの図式も出来て、書く準備は整いました。


 私としては最後まで話の流れが見えていたお話でした。ラスボスが最初にありきで、それを最後にどんでん返しで打ち破る、そのシーンと展開がもう初っ端からあったのですな。悪く言うと小さくまとまったかも知れませんが、半年で十万字、楽しんで書けたと思います。最終話は泊りがけの研修の部屋で書いた記憶がありますな……ようやるー。


 ドヤりたいのは登場人物全員が「文豪」の名前のアナグラムであるということッ!! こういうの考えるのがめちゃくちゃ好きなんですよなあ……


鵜飼ウガイ 守男モリオ → 森 鴎外

禿頭トクト 三郎花ミロカ → 徳富 蘆花

鬼砕オニクダキ 薙矢ナヤ → 柳田 邦男

先女郷サキオナゴウ ジュン → 直木 三十五


 他も探してみよう!!(ええ…


 それぞれのキャラクターが躍動してくれた本作でした。この前日譚となる「-Miloca awaken- 摩訶♡大戦隊 ダイ×ショウギ×レン×ジャー」はさらに女子陣がカオスと化しておりますぞッ!!


摩訶★大戦隊 ダイ×ショウ×ギ×レン×ジャー

https://kakuyomu.jp/works/1177354054887836911


 カクヨム版は増量六千字しまして、各話タイトルを将棋盤のマス目になぞらえ「九×九の八十一話」にしたのも要らんこだわりッ!! 是非その本質から離れた努力を見てやってもらいたいものですぞ!!


gaction創作論8:「自分が好きな物をモチーフにして書くって筆が乗るよね……でも指摘されたのは、将棋を知らない人にも分かるように書くべきってこと……まあそりゃそうだけどよぅ……そんなこと言ってたら学習まんがみたいになっちまうっつうのッ!! まったく……カクヨム編集部ときたら……(コラ)」


 消されようとッ!! 続けるぞなもしッ!!(ええ…


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