Extra Story
EX01 変態Mメイドの策略
モニカ・ブラウンはルーナの勉強を見ていた。
ここはパーカー家のお屋敷、ルーナの部屋。時刻は14時。天気は晴れ。
「うぅ、お尻痛いからクッション敷いてもいい?」
勉強用の机に向かっているルーナが、ウルウルした瞳で言った。
ルーナは昨夜もクリスにお仕置きされたのだ。外出禁止を余裕で無視したからだ。
「ダメですお嬢様。クリス様から回復魔法と勉強時のクッションの禁止を命令されていますので(まったくルーナお嬢様は本当に、本当に羨ましい。実に! 羨ましい! この
モニカはパーカー家に勤めるメイドで、今年25歳になった。
髪型はロングの編み込みハーフアップ。髪色は少し明るい茶色。
胸の大きさは普通。顔立ちはまぁまぁ綺麗。ルーナやクリスと比べたら、もちろん劣る。しかしそれはパーカー姉妹が美しすぎるだけ。
モニカの身長は150センチぐらい。黒のワンピースに白のエプロンを組み合わせたエプロンドレス。
いわゆるメイド服姿だ。
「じゃあもう勉強しなくていい?(遊びに行きたいなぁ。冒険の勉強は好きだけど、一般教養って苦手だなぁ。リリちゃん何してるのかなー?)」
ルーナたちの国に義務教育はない。しかし金を払って教育を受けるための学校は存在している。学校での学習時間は、落第しなければ5年だ。
ルーナは以前、学校を退学になっている。理由は単純で、わんぱく過ぎて面倒を見切れないと追い出されたのだ。
「ダメですお嬢様(ぶっちゃけ、
モニカはパーカー家に勤めて10年のベテランである。
学校教育を卒業後、すぐにパーカー家のメイドになった。主な仕事はルーナの付き人だ。
「モニカは本当に真面目だよね(それにすごく責任感が強い。何か問題があったら、モニカはすぐにお姉ちゃんにお仕置きしてって頼んでる。私を、じゃなくてモニカ自身を。信頼できるメイドだけど、本当、真面目すぎるよぉ)」
ぷくっと頬を膨らませながらルーナが言った。
「クリス様の命令ですから仕方ありません(怒ったお嬢様可愛い!! ぶっちゃけもっと強い口調で命令してくだされば!
「お姉ちゃんは本当、私のこと好きなくせにいっつもすぐ怒るんだよね」
ブツブツ言いながらも、ルーナは問題集をサクサクと解いていく。
溜息が出そうなほど、ルーナは頭がいい。
「ええ。言っておきますがお嬢様。この
「分かってるよー、だ」
そう言ってから、ルーナは黙々と勉強に励んだ。
モニカは同じ場所に立ったままルーナを見ていた。
(ああ、ルーナお嬢様、なんて可愛いのでしょう。なんて可愛いのでしょう。可愛すぎて2回も言ってしまいました。はぁ……こんな可愛いお嬢様に、命令されたり、辱められたり、いたぶられたりしたいですぅぅ! モニカのMはドMのM! ふへへ。クリス様は割とSに育ったのです! この
と、いきなりルーナの部屋の窓が割れた。
モニカはビクッとなったが、すぐに状況を把握。誰かが外から石を投げたのだ。
「あ、リリちゃんだ!」
ルーナは嬉しそうに言って、タタッと窓際に移動。上手にガラスの破片を避けていた。
それから、ルーナは窓を開けて庭に手を振った。
(リリアン様!? 何をナチュラルに窓を割ってんの!? ええ!? 普通に石投げて窓を割る意味は!? まぁ、でも窓はこの
などど考えながら、モニカは即座にガラスの破片を集め始める。
ルーナは大きなベッドの脚に結んだロープを窓から放り投げた。
そのロープを、リリアンが登って入室。
(ナチュラルに窓から入った!?)モニカは再び驚いた。(しかもロープで! さすがルーナお嬢様の親友! やることがルーナお嬢様と同じ!)
「あれ? モニカじゃん? 久しぶり」
リリアンはモニカを見ながら言った。
「はい。ルーナお嬢様お付きのメイド、モニカです(まーたーの名を! メスブタ奴隷のモニカ!! なーんちゃって! というか、リリアン様、今日も凜々しいですね。ボーイッシュでカッコいい系。
モニカはガラスの破片を集め終わり、全てゴミ箱に入れた。
「ねぇモニカ、リリちゃんも来たし、勉強はあとでもいい?」
ルーナが両手を胸の前で組んで、ウルウルした上目遣いでモニカを見た。
あまりの可愛さに、モニカは気を失いそうになったが、なんとか耐えた。
「そうは言っても、
モニカの言葉で、ルーナはパッと明るい表情に。
「寝っ転がってモニカ! 踏んであげる!(モニカは腰痛持ちだから、時々私が踏んであげてるんだよね。ふふっ、踏むだけで遊ばせてくれるなんてモニカ本当は優しいのかも!)」
「あたしも踏んでいいのか?(よく分からないけど、ルーナが楽しそうだからきっと楽しいはず!)」
「ええ。もちろんですリリアン様(やったぁ! どうやってリリアン様に踏んで貰うか考えていたけれど、自分から踏みたいとか! ドSか! ふへへ!)」
言いながら、モニカは床にうつ伏せで寝転がった。
「よいしょっと」
ルーナが可愛らしいかけ声と一緒に、モニカの腰に立つ。
(ああ、至福……)
モニカは嬉しすぎて少し漏らしそうになったが、なんとか耐えた。
ルーナがその場足踏みを開始。
「気持ちいい?(腰とか)」
「はいお嬢様(性的に。モニカのMは! ドMのM! これが気持ちよくなかったら何を気持ちいいと言うのか!! ルーナお嬢様が
「本当だ、顔が気持ちよさそうだぞ。そんなに気持ちいいのか?」
リリアンが座り込んで、モニカの顔を覗き込んだ。
(はぅ! リリアン様、いきなりの言葉責め!
「ルーナ! あたしも! あたしも踏みたい!(ルーナ笑顔だし、モニカも気持ちよさそう! あたしもやりたいぞ!)」
「じゃあ交代ねリリちゃん」
ルーナがモニカの腰から降りて、代わりにリリアンが乗った。
「あや? ちょっとバランス悪いかも?(あたしはルーナみたいに慣れてないからか?)」
「申し訳ありませんリリアン様(この
「モニカ悪くないし。あたしが不慣れなだけ(よーし、あたしもモニカを気持ちよくしてやるんだからな!)」
しかしリリアンの足踏みはルーナほど軽快ではない。
見かねたルーナがリリアンの両手を掴む。ルーナは脚を開いてモニカの身体を跨いで立っている。
当然、リリアンと向かい合う形だ。
「リリちゃん、私と一緒にリズム合わせて、ほら、ルンルン」
ルーナの手引きで、リリアンの足踏みが軽快になった。
(ああ、美少女たちが
この時間が永遠に続けばいいのに、とモニカは強く願った。
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