第116話
ステータス判別シートに記載されたものは、以下の通りであった。
キサラギ・ハルト(15)
【種族】 新人族
【LV】 56
【職業】 ☆
【状態】 健康
・HP 8562320/8562320
・MP 8721893/8721893
・腕力 3492945
・頑丈 3492945
・器用 3329843
・俊敏 3329843
・賢力 3607415
・精神力 3607415
・運 3492945
【スキル】
・従魔強化Ⅱレベル1
・従魔枠増加Ⅱレベル1
・鞭術レベル6
・魔物調教レベル6
・手加減レベル6
・従魔召喚レベル6
・生気大上昇レベルMAX
・全能力大上昇レベルMAX
・鑑定レベルMAX
・空間収納レベルMAX
・全状態異常耐性レベルMAX
・大地図スキルレベルMAX
・大用心スキルレベルMAX
・清浄レベルMAX
・探索スキルレベルMAX
・罠解除スキルレベルMAX
・回復力中上昇レベルMAX
・千里眼スキルレベルMAX
・情報偽装レベルMAX
【固有スキル】
・従魔憑依レベル1
・魔物合成Ⅱレベル1
・魔物魅了レベル6
・従魔の絆レベル4
【称号】
・迷宮核討伐者 ・大物殺し
・初級到達者 ・一人前
・上級職転職者(初)
【所有スキルポイント】
【保有SP】
【空間収納】
所有スキルポイントと保有SPと空間収納の中身以外が、登録者としての登録内容になることを春人に説明する高木。
高木は説明しながら、如月春人のレベルが両親よりもちょっとだけ低いだけで、十分に高いことを再確認した。自身は元よりA級認定されている勇者たちでさえも、如月春人の前では赤子同然である。
目の前にいる少年は、先ほど部下を打ん殴ると言っていたが、殴られただけで逝ってしまう部下を幻視した高木であった。
高木は気になった点を春人に尋ねる事にした。それは、職業名の先頭についた☆マークと称号にある上級職転職者(初)についてだ。
称号については、初日に登録した如月夫婦の説明でそれなりに分かっている。
一つは、レベル上昇によりLv20で初級到達者、Lv40で一人前、Lv60で中級到達者がつくこと。おそらくLv80でも称号が追加される可能性があるし、初級到達者にはスキル習得におけるペナルティーがなくなるのだ。それぞれの称号にも何かしら意味があるものと考えられている。
他には、ダンジョンコアを討伐すると迷宮核討伐者と大物殺しがつくことだ。特殊な物としては、国内に10万人目の称号持ちを1人だけ確認しており、アメリカでは100万人目の称号持ちが確認されている。
「あるダンジョンで転職クエストが発生したんだよ。そこは討伐しちまったからもうねえけど。転職クエストに失敗すると人形になるらしかったけど、失敗しなかったから真偽は分からねえな。そんな分けで上級職になったら☆がついてたし、スキルもちょっとだけ変化したり称号も増えたりしたってだけだぜ」
目の前の少年は
高木は春人から詳細な情報を入手することが出来たが、高レベルダンジョンかつ深層で起こったことを知ると、表情には出さずとも心の中で酷く落胆していた。
高木の新人族としての職業は双斧士である。聞けば春人も自分と同じ赤の職業だったようである。己も転職出来るかもと微かな期待が密かに芽生えたものの、現在の自分や部下たちのレベルでは高レベルダンジョンに挑むのは無理だ。例え運よく転職クエストが発生しても、1人でクリアする事など不可能に違いないと判断する高木。
高木は来たるべき転職クエストに備えて、より一層己を鍛えることを決意した。それはつまり、職務に精勤すること、ダンジョンを討伐する事であった。
新人族が急激に増加し始めたことで、新人族に成った者たちが同じ新人族同士で情報交換し、職業にも上下互換職が存在している事を知るのに大した時間は掛からなかった。
これまでの情報で、職業を決定する時の色が関係していると分析されている。白・赤・銀・金・虹の順に、後になるほど強力なスキルやステータスを持つ職業に就く傾向にある。なお、現在日本で確認できている虹色は、勇者・魔王・剣聖の3職であるが、世界では勇者のみ数か国で確認されている。
そのまま情報を鵜呑みにする事は出来ないが、日本がダンジョン攻略や復興の点において他国を一歩リードしている事は明らかである。
特に問題なく全員の登録が終了し、それぞれにライセンスカードが発行された。春人はC級ライセンス、他はF級ライセンスからのスタートである。春人は自分もF級ライセンスが良いと言ったのだが、活動実績からC級ライセンス以下は無理だと言われた。
春人は、自分が何かに貢献した覚えなど全くないので尋ねてみると、回復薬の販売や諸々の情報提供との回答を得た。あれは如月家として行ったので、全員が貢献したことになるそうだ。後付け感が半端ないが、ごねて困らせるつもり等ない春人は、そのままC級を受け入れる事にした。
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