第3話 参

力が極振りな上に敏捷もMAXまであるとエリスは本当に最強なのか?


賢者なのに魔力がゼロというのは些か、可笑しいというか変です。


そこでエリスはステータス画面を開くと本当にGMはステータスをいじって

力が極振りで尚且つ、本当に敏捷もMAXという事態です。


『ここまで強いと本当に何をしてもいいのかなって思うよね』


そんなエリスは町の中へ戻るといきなり何人かの人がエリスに近寄って来ると

こう言うのでした。


「あんた凄いな~、ワイバーンを一撃で倒すなんてな」


「本当に凄いよ、あんた」


「もしかして……私がワイバーンを倒す所を見ていたのですか?」


「ああっ、そうだ、見ていたな」


「あっはははっ、そうですか」


『まさか、町の人に見られているなんて思ってもいないわ』


『それにしてもこれからどうしようかな』


「なぁ、今日はここで泊まっていくといいぞ」


「えっ? いいのですか?」


「あぁっ、いいとも」


「お言葉に甘えさせて貰いますね」


「ゆっくりしていってな」


町人から掌で背中を叩かれているエリスはゲホッ、ゲホッとむせているのでした。


『ワイバーンを倒したくらいでお泊りが出来るというのは本当にラッキーね』


この先、賢者エリスにはどんな事が待ち受けているのでしょう。

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