第3話
プシューっと、ボールは天空に
悪夜はボールを回されして、翼が連れた黒い風に
「マリシアス、マター!」
どう見てもそのボール今は人間に対して凄く危険なオーラが放ってゴールへ向かっているのに。
でもそこに人がいる。
悪夜と同じの運動服を
「ほおおおおー」
掴まえ、黒い玉に圧力を掛ける。どんどん
ようやくボールを止めたら、彼は頭に
「いいシュートだったぜ!」
止めたあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!
おううううう――!
何処かから湧いて来た放送員の声と共に、現場は
最初に言っておこ、これは決して
その
何せ、そのシュートには力入っていないた。
そう、簡単にさっきのシュートを
もしボールの
当然、今ゴールの前に集まった人達もこれを知ってて、また騒いでいるんた。
ではなせこのような無意味なところに
だって楽しかった、それたけの話した。
それこそは彼の掛け替えもない中学生の日常た。
まるでその
「おおい、今度は君がゴールキーパーになるのはどうだ?」
「いいよ、いまいく!」
「俺のシュートに止めきれるか?」
プシューっと普通のシュート。
「いいぜ、こい!」
グっと手を握って、パっと手を開いたら、
「デス・ザ・ハンド!」
一方的に次元が違いのサッカーた。
*
時間は
異世界から
ヘブンズツウヘルの水曜日、それはこのクラスのみんなが毎週のこの日に付けた
他の
はあっと
そんな悪夜に、何かが彼が差し出すの手の
(いや、あの指の
更に上を向くと、
「猫の手、借りる?」
ニヤリと小首を傾げる、
「…………、借りる!!」
シュっと
「うん、じゃまずは机から上げて、私がノートを取って来るから」
恵琳が彼の目の前に離れたあと、悪夜はすぐに
それから悪夜は恵琳からのノートを受け取り、チラッと
悪夜が自分の席に彼女のノートを見ていて、逆に恵琳は前の席を借りて悪夜が自分のノートを読む姿を
「あの……こうして君のノートを借りてのは何だけど……、あんまりちろちろ見ないでくれる?」
「え?なんで?私のノートですよ?」
「借りて来たですからね!じゃあせめて俺を見ないで、
「うん、いいよ」
恵琳のよき返事に、
…………
「ねぇ、状況はあんまり変わっていないよね?」
そう、今でも恵琳は顔を同じ
「私は君のこと見ていないよ?見ているのは私のノートたけ」
「なんだその小学生の
容姿端麗、学年トップクラス
ま、彼女が自分を見ていないならそれでいいや、と思ったが、実際彼女の目の留める所はずっと彼のままた。
「でいうか、君の方はどうだった?確か君は少々成績が落ちたと言ったじゃないのか?」
「うん、それに関してはもういいよ。君のおかげで私はもうスッキリしましたですよ!」
シンっと
「スッキリしたで……!」「どんなスッキリ方なの⁈」「二人はもうそんな
それらを
「君の方こそ危ないよ。半年が
急に何かを思い出して、言い直した。こんないきなり
「さすか優等生だよな……、頭を
「今はその
チラッと片目をウィンクする恵琳。
多分彼の幼馴染が考えた通り、その他のやりたいことは彼が先日て彼女に言い話した世界を
「でもこのままでいいの?」
「いいのさ、今回は少々難しくて、焦っただけど。以前のようにテスト前に泥棒を見て
真面目に生活を過ごしたい、だが他の人との
ですがそれは人生として損する。前にも思っていだが、その
今回はリベンジと思え、
「でしたら私が
「え?」
「え、ってのは酷い
自分の胸を叩き、自信
「いや、このノートがあれば
「いいのよ、いいのよ。私にまかせて!それともいや?」
これは彼女が自分の友達に対して見過ごせないに取った行動たから、もし相手が嫌っと言ったら、それは相手が本当に
「うん。いいね、乗った!」
「ホント⁈」
いきなり
「では何時勉強会するの?やっぱり放課後なの?」
「あっ、いや、放課後か……」
もう少して話題がまともにする時に、悪夜はまた難しい顔に戻る。
「どうしたの?」
「いや、放課後ならばちょっと
「寄る所……、あっ、そっか!
「図書館た、そこて本を返しに行く」
机の傍側に掛けているの鞄をパンパン、って
それが
「それエロ本とか入れたじゃなかったのか?」
「じゃねえよ!なんで俺がそんなもの入れたいの思っただよ!」
フフッと、ツッコミが
「でもどうしよう……、時間を
ポンっと、何かの考えを浮かったの恵琳は自分の手の平を
「じゃあ今晩は君の家にちょっとお邪魔しましょうか」
リンゴンカンコンーリンゴンカンコンー
「あ、まあ、それは別にい……ッ!」
ある感覚の
そしてこうなったの悪夜は必ず何かを感じた、特にあいつらた。
「ど……どうしたの悪夜、もしかしてまた奴らが……?」
「いや………」
もしかしてもっと
「もっと大変な存在なの?」
「違う……君は自分の口から
悪夜はゆっくり人差し指を立て、恵琳の後ろへ
その
「ねぇ、聞いた⁈」「聞いたよ!今晩は彼の部屋に邪魔するで!」「噓だろう……、恵琳が……」「彼らやっぱり付き合っているんじゃん!」
やっぱりある答えは振り返ると分からないものだね。改めてその言葉を知った恵琳は
ただ再び悪夜に向ける顔は
「らしいよ。どう?付き合う?」
………
ノッド。
おどけ一つでも付けたいのに、まさか本当に引き受けるの予想外して、困った恵琳は手を伸ばして
シュー
何かが彼女の
すると体育授業て悪夜と超次元サッカーごっこを遊んでたその一人が拳を前に出す姿が悪夜の後ろに現れた。
振り返て、拳の
「おのれえええ!!悪夜アアアァァ――!!!今日という日に貴様を人間の
トンっと両手て
「やれるものならやってみなアアァァ――!!この只人間
こうやって勝負が分かりやすい
「只人間か……」
友人との
寂しいがった。
*
そのあと、
時間は放課後から少し
スケジュールが新たの
ただ何かが想像と
二人は地下鉄を通して、地面に上がったら、彼らはすぐに一つ
「ねぇ、今更なんだけど、そもそも君には付いてくるの理由なんてないじゃねえ?」
「ホンット今更だよね!私がここまで付いてくるのに、今それを言うならマイナスですよ!」
なら、そのトップを掴み取ったの頭脳て先に考えを
「ま、でもこれからまた少し時間を取るけど、いま
「三十パーセントなんでも
「分がった分がった、押すなよ。本を返すのは君じゃないだろう?」
こうやって悪夜は恵琳に押さえながら、彼らは図書館の入れ口に入る。
木の匂いが
ここは悪夜が住むこの町に一番でっかい図書館である。この場所なら悪夜も彼が探す無理難題な目標の
その何時でも爆発しそうな鞄を
最初はただ悪夜がどんな本を通して自分の
でもその後彼女はある
一冊、三冊、六冊、九冊、十冊。どうやら悪夜は借りれる分を一回全部
鞄はともかく、一般の中学生がこんな図書の
そしてどっちでもない悪夜はまさに半端でも吸血鬼のわがままを
ちなみに
同じく苦笑て返すの二人のリアクションを見て、悪夜も
………一冊くらいで。
当然、一回十冊を借りるくらいのいき込みがある悪夜たから、ここに来るのはたた
本を引き出し、
悪夜が手を出すの
どんな
「ねぇ、君を異世界へ自由に出入する本………本当にあるの?」
それが耳に入った悪夜の
「知っている?実はこの世界は俺以外でも他の異世界の転生や転移のひとがいるらしいよ」
「マコト⁈」
悪夜の目標を抜けて自分の
「しい――」って、悪夜は
「ま、あくまでも俺を召喚したやつから聞いた話しだが、もし本当ならこの世界に帰ってきた方もいるはず。そして彼らが自分の経験を本にすれば――」
「――それで異世界に出入する方法が垣間見える」
恵琳の
そっか、なるほど……っと
「ではなんであの人が君たちを異世界へ送り込んだ?都合よく君たちをあの世界へ置いて、そして
それは一理があるの
「というより
こっと外れた本を本棚に元に戻す。そして恵琳は顎を
「彼女?」
「注意するのはそこかよ?」
「ごめんごめん、でもミステリーの召喚者と言えば、やっぱり
「ま……、改めて振り返ると確かに綺麗な方ではあるが、正直第一印象のおかけであんまり彼女のこと好きにならないた」
「ではどんな女子のこと好みなの?」
「それはノーコメント」
流れは
「でもなんで君だけが帰ってきたの?」
今度は悪夜が難しい顔する
「さあな、確か……俺たけが
「なすべきことを成し遂げる……、それでもしかして……?」
恵琳の疑問に、悪夜はただ左腕がいっぱい持たせている
恵琳が思っていた答えは言わずとも分かる、それは彼と同じあの紫色の魔物の
だがもはや
「あれ、それは……」
そんな時に、悪夜が手を差し伸べた所に、あるものが恵琳の
「うん?ああ、サイバークローズリアライズね」
書名を口にしながら悪夜はその
一番顕著に作画された男女二人は、簡単な五官でも人が好かれるように綺麗に作れて、そして表紙全体が人の購入欲を昂るの精美に描き上げた本、まさに王道なラノベでした。
紫色髪の男子と黄色髪の女子、二人は剣と巨剣を付いて、
「この
人の注意を
「ねぇ、そういえば、君はヒーローフィナーレが打てると言ったよね?」
そう、あの
そして話題に振られた悪夜は
かと言って今更彼は男としての
こう思う彼はさりげなくあのラノベを本で出来たピサの斜塔の最後の
「よし、これで終わりっと」
「うん?それでいいの?確かに舞台の
「さではで、何のことやら……」
むううと頬を膨らみ、でも相手がこうも分かりやすく
そしてまるでビデオの巻き戻しのように、帰りも十冊の本を持ち帰ってのこと、女職員はまた恵琳に苦笑いを掛けた。
「あっ、しまった!」
夜のとばりが下がりる。どうやら彼らが図書館ての時間はやや長く留まったらしい、外側はもうすっかり
非常に
「どうした?」
「いや……、私、食材の
目を傍側に
でっかい声を受けた恵琳は自分を守るために目と口を強く閉める。再び開けた
「たから入る前に、先に帰ってでもいいって言っていたじゃないか?」
「だっで………うむむ、代金返却三十パーセントが
意味分からないことを
「でも食材を調達するくらいなら、別に今でもなせぬことでもないだろう?ほら、スーパーどか
確かに彼らが
「やだ!そんなのまたふっとちゃう!」
その男にとって
しかも彼女をここまでの
「今
変に音を延びる恵琳は
面倒臭い、
はあっと毒を吐くのように
づるる――ど!
さりげなくの動作に
「もしもしお母さん?」
『はーい、呼ばれて答えて、私は悪夜のお母さんですよー!』
『どころで、私の悪夜どうしたの?ホームシック?何ならお母さんの元へ帰って、すぐに治るの
「病んてないし、要らないよ」
『えっ?お母さんのこと要らないの⁈
「いや、あああぁぁぁー」
向こうから個性
あははは………、ってどうやらその人物は恵琳さえも
「それより、お母さん今夕飯作っている
『ええ、そうなんですが、どうしましたか?また外食するのかい?』
「いや、もしよければもう一人分の夕食を
「へ?」
それは
その
『……………』
「お母さん?」
『お母さん、今日は
「いや、そこまで張り切っちゃうのも困る、普通のでいいから」
はいーって、
「らしいよ、どう?乗るかい?」
「えっ?でも……いいの?さっきの会話にすればまるで私を君の家の晩御飯の
「ああ、そのつもりだが?それともいや?今ならまたキャンセルが間に合うだが」
「いえいえ、もし私てよければ……、それにまた勉強を教える約束があるしね」
「ならば、決まりだな………って、どした?」
もう話しが付いて、家に向かうつもりのところで、恵琳がじっと睨んでいるの見て、悪夜も疑問を抱いた。
うむむ、っと
「いや、なんだか……
「カッ、それは
不機嫌そうに言いつつもでっかい
*
「ただいまー」
「お邪魔しましす」
「二人共お帰り」
まるで色んな
それ無視して、悪夜のお母さんの撫子はただ
「さ、晩御飯の出来上がるまであと少しよ、先に荷物を置いてから降りてね」
「はい、じゃ物は先に俺の部屋に置いておこうか」
「うん」の
「琳姉~~~~!」
「キャ!」
自分に向かう声を聞いて、そっち向かう同時に、反応の
全身が纏わりされ、その
フンっと目が四角の星となり、牛のように
「こんばんは、静琉」
「お帰り、琳姉」
「へ?」
もはや人を家に入れる時に身内の
「おい、妹よ、そんなサービス売っているの覚えはないぞ、ましては身内以外な人に
「ふん、このサービスは姉にしか提供するんた、欲しければアニはまた姉になればいいじゃん」
「それは結構」
悪夜は妹好きて
そして逆にもう一つを言う悪夜の妹、静琉は凄く姉好きて、
いいのか、悪いのか、彼は男として生まれて、
ちなみに、もはや
(いかん、いかん。危ういのところて、危険な記憶が
「また?」
「……ッ、俺たちは先に荷物を置いていくから、下で大人しく待ってで!」
「え、ちょっ………」
こんな時に
全てが早過ぎて残された静琉は、ただ彼らが階段を
時間は少し経った。それは恵琳にとってやや頬を引き攣るの食事だった。
木製
文化の違いでもどれも匂いが滲む
でもあんまり味わえることが出来ないた。
例え悪夜の家族から「緊張なさずに」「自分の家と思って過ごし」と言われでも、他人の立場である彼女は気にならないのは
しかもまるで家に連れた女みたいな激烈の
確かに一部の原因はそれからでしただが、彼女を張り
『本当に怪獣がいた⁈
地面のあちこちの
画面から引っ越してまるでタイトルが本当のように緊張を
何せそれは彼の秘密
彼の超人なる五感から予測すれば、
ただ彼は何の
そして画面が
これを認知した悪夜と恵琳は、全身を緩める、明らか
まるで肩から
「良かったね、秘密
「ああ、今回ばかりは肝が冷や冷やするなあ」
「二人とも」
「「ギグッ!」」
喜びでも静かにはしゃいでいる二人の中に一声が割り込んたことに体が固まった。それは穏やかて
「食事中は気を引き締めるの、
「「は、はい……」」
麗しき
「よろしい」って、言ったあと、撫子も魚を一口の肉を箸て
食事が完了した後、人の家でご
そして礼すらやりとけないの恵琳はただ席に付いて、撫子が皿を綺麗にするの待っている。
どころで、に始め、皿を洗い中の撫子は家庭主婦のスキルを用いて、顔をテレビに向かいながら手も止まらず、後ろに声を掛ける。
「さっきの
むっと、口を閉める悪夜と必死に反応を抑えて腕が静琉の顔にスリスリされている
恵琳。
主人公ママ、自分の子供に向かっていつもバカ親みたいにヘラヘラ
恵琳が授かったその
確かに彼らの
「はい………」
そして早々隠すを諦めたのも撫子の息子の悪夜た。どうやら彼にはいくつ
コン!
その動きを
「えっ?そうなのアニ?悪さはいけないよ」
「いや、そうでもないだが……」
恵琳の腕を抱きついている愛らしき静琉は、彼女の兄と
ただ悪夜は悪夜でこの
「そうよ、だからお父さんも
「えっと………トリケラトプス?」
「「え?」」
聞き間違いと思って、静琉と撫子の声が
「そ、そうなの恵琳ちゃん?」
「え?ええ、三つ角を持つ巨大トカゲ、確かにそれをトリケラトプスと
自分の息子が聞き捨てにならないの相手して、流石に
トリケラトプス、
そんな明らかに戦いのための
「アニ本当にそんなものと戦っているの?凄く危ないじゃん!」
「ま、それ程でも――」
「琳姉の
「お前さではうちの子じゃねえよな?」
悪夜のツッコミに構わず、く静琉はもっと恵琳の腕を抱き寄せる。
「でもそんなが相手じゃ本当に危険だね、怪我どかあるの?」
「怪我は…………あった」
「えっ?」
それを聞いた撫子は珍しく大人の
自分の息子は民の害を消却しているのは承知の上だが、もしその行為は悪夜に傷を付けるなら、気掛かりして彼を阻止したいのも親のわがままということたろう。
ちなみに、信義はずっと
「大丈夫なの、
「ああ、
そう言いながら、悪夜は
「では君を傷つけたのはどのお化けものなの?やっぱり
「いや、例の化け物のなら、そこにいるよ」
悪夜は
だがそんな
「そうなんだ、とんだ
「本当に申し訳ございません」
「いいのよ、別に悪い気がしないでしょう?それに悪夜もそこまで気にしなさそうだから」
「いや、当時俺は凄く怒っている」
あの時の状況を話したあと、恵琳は本気でお詫びを付けた、そして悪夜の家族や彼のお母さんはそれを
撫子はいま手を座っている恵琳の頭に乗せてスリスリしている。
こうして見ると彼らは本当の
「それにしても、琳姉はなんでこんなに遅くまで家に戻らないの?」
「後で悪夜の勉強を教えるつもりです」
「うわ……これはダメですよ、アニ、女の子に勉強を教えるなんで………」
「お前たけには絶対に言われたくないな!」
例えお隣さんたとしても、年が違うの恵琳と静琉は悪夜なしじゃ何の
そう、実は静琉がこうして恵琳と接触出来るのは、悪夜のおかけた。
ついてに、彼女が恵琳と同じ長さの後髪が持っているのは
「そっか、じゃうちの悪夜は任せたよ」
こう言った撫子はようやく恵琳に自由を返した。
同意を受けたら、悪夜は恵琳を連れて
「あっ、恵琳ちゃん」
「うん?ど、どうしたの?」
呼ばれて、やっぱり彼女の息子に
それを見て自分が
「そう構えなくでもいいから。それよりあとで少し話したいことがあるの、もしよければあとて家に戻る前に話そうか?」
「はい……」
お互い頷けたあと、恵琳は悪夜の後ろへ追いかける。
………
しばらくが
確かに勉強を教えるには
まるで何の
「ねぇ、なんか君は不機嫌そうでしたね」
「別に」
そう言った恵琳は本て顔を隠したとも、その唇は
ちなみに彼女今持っているの本はさっき図書館て借りたサイバークローズリアライズ。
「分かった、悪かった、お願いですから、勉強を教えて本当に
両手を合わせて、頭を下げる。そんな敬を尽くした悪夜に対して、恵琳は「フン」って、頭を振り向う。
「しょうがいわね、分かったよ。でもそれと相応なお詫びは
ブツブツと言いながら恵琳は悪夜の隣に移動して腰を下ろす。彼が部屋に来てからとこまでの
その容姿とその
むうっと、いつも返事をしてこないから、恵琳は顰め面て悪夜に向かう。
少々恥を掛かることをやった、その
「ああ、そうだな………、あっそうだ、それじゃヒーローフィナーレだらどう?」
「うむ……、それじゃまた足りないね……」
「ええー」
「ああ、また私のこと面倒な女扱いでしょう!」
む、恵琳の顔は更に膨らんでゆく。
「ではどうしたら機嫌を直る?」
「うむ……そうだな、じゃ私を連れて空に駆けるのはどう、なんだか凄くたのしそう!」
「まあ、飛ぶことない人にしては、体験するべきの快感だが、いつも君を運んでいるじゃん?ほら、危機がある時」
「あれは緊急事態でしょう、それにいつも
なるほどね、っと悪夜が
「ま、それてよければ別にいい――」
「じゃ決まりだね!」
話ししているの途中で恵琳は体を突き出し、向かう悪夜の話しを
どうやら恵琳は凄く
「にしでも…………」
ようやく機嫌が直った所て、恵琳はまた難しい顔色に染めつく。
これは酷いですね。に
「う…………はあぁー」
大きく
「はあぁー、お疲れ様、本当に助かった」
「本当ですよ、でも君は飲み込みが速いね、もしちゃんと勉強すれば今日もわざわざ私に頼んまなくてすむなのに」
「それはご
「それはそれは、どういたしまして」
いつも通りの
テクタ、テクタ、テクタ、って
中学生にしては随分帰宅時間に経っている、
「ねぇ、君もそろそろ家に戻る時間だよね?どう、家まで送ってやろうか?」
「もう、私の家はどれ程離れているの思ってたの?」
プスっと、冗談に引っかかったのは仮はじめのことて、すぐにその冗談に笑顔を
「でもそうね、私もそろそろ帰ろうかなー、お風呂も恋たしね………どうしたの?」
もう一度悪夜に向けた時、彼は恵琳を見つめている。凄く
また一声悪夜に掛けたあと、彼はようやく我に返し、何かを振り払うみたいに頭を揺らす。
「いや、お風呂ですね?それならうちのお
「もう、もしこれ以上私が君の家のリソースを
「本当に残って欲しいだ!」
「えっ?」
立ち上がて離れようとする恵琳の腕を捕まう。
タイミングに合わせて、最早プロポーズの宣言に
雰囲気に
「いや、あの………もう少し君にここでいさせたい……じゃなくて、君がこの家に
自分の
切り替えるように息を吸いて、吐息する。そして再び恵琳に向かう面は
「とにかくた、外に出ないてくれ」
「外に?」
恵琳の顔に染みつく
「今度こそは……またあの魔物たちだよね?」
「ああ、だからよければ危機が去るまで、もう少し家に
「…………ふう、わかった、じゃ私は大人しく君のお家てお風呂場を借りようかな」
なんで恵琳が一息をついたのは分からないけど、彼女が彼の意見を飲み込んでくれることに彼は安心する。
「うん、ならお母さんに通してやって、多分すぐにオーケーを
「それ、さっき私も凄く
いつも通りの会話を
だがそんな
静かて、平穏な道路た。まるで全世界がただ自分一人の妙な
考えてみればごく普段でも悪夜自身はあんまり注意したことのない自家から
今朝でも平常てこの通路を
でも悪夜は感じている、大気が乱れて、風が騒く。昆虫の
「ま、今更
そう心を開いたように言いつつ、悪夜は傍側に向いてゆく。そこて空気を揺らす紫色の群れが
テッタ、テッタ、テッタ。
室内の白い
よっぽどの金持ちの家ではない限り、ここはお
だが広い。まるでホテルレベルのお湯殿が目の前に映って、一分間てずっと入れ口て
「私の家より劣れるなんで……、さすかに親一人が日本人の家庭だね。ここは
そう思った恵琳は今日は長くお風呂するの気持ちて、先に体を洗いしにゆく。
「スワワワアアアァァッ!」
飛びかかる巨大カマキリは
パサーっと、
そんな
悪夜を
当然、こんな群れですから、また青二才の悪夜も奴らを
「おかしな……」
自身さえ積極的にこの魔物の包囲を切り開くつもりだったのに、もう少して一点
「………うん?なるほどそれを破壊さねればまた湧いてくるか」
こんな時不幸中の幸いにまた
それは先日てあのトリケラトプスが空中て開けた穴と
「スワワワアアアァァァー」
背中から高く鎌を構えたカマキリに、全身を空に
その魔物を喚き洞の上に到着した悪夜はそのままで握っている武器を振り落とす。
ビギャ――
「えっ?なになに?これは押しじゃいけないスイッチなの?」
同刻、静琉があれこれを
だが彼女が
なにか人の家て
「ったく………、なんで勝手に人の家を争い場にするんだよ………」
人の話を聞く耳が持たないの魔物集くらい
悪夜の状況は今だに
そしてなせ悪夜が
元の原因は悪夜の目の前に魔物の壁で守られている
悪夜のルービーの赤い目てあれの
向かってくる攻撃を流して、家を壊さないように銃モードへ変換する武器て魔物をうち抜く。そう続ける間にあのクモの筒の奧くから光が湧いて、どんどん
ドン――
「えっ、噓⁈私そんなに太ちゃったの⁈」
自分の身を
お腹を
「後は貴様たけだぞ、ちょこまかなやつめ」
周囲のあちこちは魔物たちが赤色の水晶に貫通されて
最早己の盾がおらん、戦略的に
その大筒の奧から光がトントン浮かべ、それは
幸いあの時また
さすかに攻撃のチャンスを与える、悪夜はそんな人よしではない、武器を一振りして、再び剣の
自家の
びぐびぐと、悪夜に
「ふう、これで終わり………うん?」
もう何十体を倒した悪夜は命を捉るものの辛い息をついてではなく、
だが相手の命が無くしたことに安心した悪夜は
「えっ?ちょう………ッ!」
そこそこのゲームを遊んでた悪夜がそれの
ドカン!バギャー!
爆発に飛ばされた悪夜は続いて何かと
気が付けば彼はもう一つ湿り気が多いの広い空間に入った。紫色の壁にこの国では滅多にない程の綺麗て完璧の浴室設備。
(ああ、うちの風呂場じゃない。うわ、やっばっ、ということはさっき俺が壊したものはうちの窓ということ……?)
テッタ。
すると悪夜に何かを伝えるように、一
後ろに気配がある。しかもその正体の
そこにおずおずと目線を
一瞬たけ悪夜の時間が
本来
そして流しに見たところちょうど暖かきお湯から上がったばかりの彼女の
頬も誰かに目視による
だがそれも花のように
「キャアッ!ウウウゥゥゥ――!!」
恵琳は叫んだ。でもたった一声て意識が戻った悪夜は自分の能力を
「ごめんなさい本当にごめんなさい君は凄く痛める困っているのが承知の承知の上ですが、どうかこれは不幸、
二人の顔しか映るまで
でも納得はいかん!
「
悪夜のは咎める
「恵琳ちゃん、どうしたのー?」
「……ッ!」
「……………………………ッ!」
ふっと、撫子の声が外側から入ってきた、その声音を聞き取った恵琳は大息を吞んて、目を丸く広がる。
少し
悪夜の方はまるで世界が
このまま下けだいだか、窓口はもうボロボロて出口にして使えたいのなら、二回
こんな
変わった息を感じた悪夜はそっちに向けたら、
パサー!
「恵琳ちゃん、どうしたの?」
カラリっと、先程より近い声を立てたあと、
あと必ず気になることに、何かしらでっかいものに
とう見ても
そして恵琳はどんな
「えっと………これは?」
「えっと……さっき、さっき巨大コウモリが
なんでかしら、無能力者の恵琳さえもお湯から何かのエネルギーが
「巨大………コウモリ?」
「えっ………ええ、そう。巨大なコウモリが突然窓から突き込んて、暴れたあとまた飛んでいった」
シューっと巨大コウモリ(?)が窓へ飛んでゆくの人差し指て空に描く。その顔には
そんな明らかな恵琳に対して撫子は何かに引っかかうように
そして――
「それは――」
大変そうですね!
((なんで開けた⁈))
何か
「あ……あの、おばさん。私、実は
「あらまあ……、それも凄く大変そうですね。分かりました、それじゃごゆっくりぃー」
カラリっと、手を振って
「はあー」
そんな時、いつもお湯の中に
「さっきの、多分もう気付いただな…………」
そうね。って相槌したいだが、どうにも場が悪くて、げっそりの
場所はまた悪夜の家の裏庭に
あっちこっちに散らかすの
なにせそれらはあの魔物軍団の体中に流れているの
そして彼女が正当にぶつかる相手がいなかった。
確かに最も彼女の裸を見ちゃった人は悪夜であるけど、周りを助けた彼に
だからこそ
そんな恵琳に声掛けるのは、まさしく彼女の掛けのない姿を
「凄く……不機嫌だな………」
「当然よ!私が大事にしてた体が男の子に見られたんですよ、日本人の言葉によると私はもうお嫁さんにいけませんよ。それどもあれか私の裸を見て良かったと思ってたのか?」
実は最後のあれ、恵琳はそうであって欲しいた。
さすかに悪夜は空気を読めない人ではないから、否定して首を振る。
「こう言ってのはまるで君の肌を
「………、もういいんだもん、どうせ私の裸を見た君はその記憶を連れて、異世界へ帰るたもん」
謝るようとする悪夜に一瞥して、また唇を尖らせる。
一見ただの
「おいおい、まさか
「さしがいいね、それ、やっぱり異世界へのチケットだよね?」
彼女の
それを聞いた悪夜は
「確かにあの時は流れて持ち出したけど、やっぱり気付いたのか、これは
「うん、予想はした」
「ならばどうして?この世界そんなに悪かったなのか?」
恵琳は首を横に振る。
「私がこう決めたのは君だからたよ!」
「は?」
いきなりの告白に、悪夜は
でもそれはそうではないこと、再び悪夜に向き合う面はいたに真剣て何の
「百年の間に何の出会いも求めなくて、ただいたずらに
思わずに
引き出された遠い昔のことに、二人は嚙み締めるのように静寂が流している。
「ブッ、ハハハハハハハハハ――!!」
そんな状況を破るのは悪夜のいたたましい笑い声た。
むうっと、さすかに
「いや、すまんすまん、まさか己の言葉に言い返されるは思いもしなかった……。それにそれを今だに覚えているバカがいると思えもしなかった」
「うむ、だから最後のそれが感心ではないの思うけど」
もっと頬を膨らんでいる恵琳に対して悪夜は
「でもまあ、確かに状況は違うから気付いていなかったが、やっていることは同じたな」
ハハって
「では私を異世界へ連れてゆく気はあるか?」
「あげねぇよ、お互い人生またまた長いだからな。まあ、でももし君が大きくなってもそんなような
「少々残念けど、そうだね、もう少し待つにしよ」
とっくに出来ているよ。のは彼女は口にしないた、それに来る冒険にする前に、これはただのお預けた。
「それじゃ決まったら……」
「うん、決まったら……」
「「あそこのお母さんは出てでもいいよ」」
びぐっとまさか
「おや、君も気付いたのか?」
「いえ、気付くよりも予想ですよ。そういう君こそ感知したのか、吸血鬼の力で?」
「おおよ、血が流れるものなら遠いでも感じ取れる」
わざとらしくでっかい
もう
そんな二人に彼女は苦笑いを掛けて、身を乗り出す。
「あらあら、私のことお母さん呼ばわりして、お嫁さんに来るの気取りが早いね」
「そんな気分なの。にしでもおばさんはどうしたの?」
「いえ、たださっき出るの見かけて、でっきりお母さんとの約束は忘れのかと」
頬を杖して、
「いえいえ、そんなことはないよ、後程てまた訪ねしたいと思っていた」
「じゃあ二人も一旦終わったし、今から話し合うお。それで私の悪夜よ、先に
「うわ、
手を振って、悪夜はその場から離れた。
「それでは少し
「えっ、ええ……」
恵琳は思う、彼女はこのお母さんが何を考えているのか分からないた。最初に呼ばれたことも、今悪夜を引き返すことも、
それは悪夜を話から逸らすつもりた、また何かあるとしたら彼について何かを
でもそうしたければ、もっと
もし悪夜がその気があるなら自分に関することを
まるで悪夜が大人しく帰って、
重なって言う、やっぱり恵琳はこの主人公ママに苦手だった。
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