アイドル

別れぎわに彼は一人一人に抱きしめながら、


「いままで応援してくれてありがとう」


といった。


抱擁を終えた彼はメンバーとともにいつもと変わらない笑顔を浮かべながらファンのみんなに大きく手をふる。


けれど、それが最後の笑顔であることはみんな知っているのだ。


彼がこの小さなイベント会場から出てしまえば、もうアイドルではない。


日付が変われば、虚像から現実の世界の彼に変わるだろう。


されど、ファンはその姿を知ることはない。






 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


あとがきです。


こんな夢を昨晩みて、書きたくなったので書いてみました♥️






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