令和を生きる私たちは映えるものを探す

「ねえねえ、クロックル食べに行こうよ」


放課後友達がそんなことを言い出した。


「クロックル? なにそれ?」


流行に疎いわたしが聞きなれない言葉に首をかしげていると、友達が信じられないような顔をする。


「クロックル! クロックルだよ。知らないの?」


「知らない。なにそれ?」


「えええ! ありえなーい。最近流行りのスイーツじゃないのお」


そんなこと言われても知らないものは知らない。

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