鷹の話

「鷹の巣とりってどんな話だっけ?」


突然そんなことを言い出したのはもうじき高校を卒業するころのことだった。


突然何を言い出すのだろうと思い、僕は読んでいた本を閉じて彼女の方を見る。


「は? まず、なんだよ。それ?」


「うーん。なんか、急に思い出したんだよね。たぶん教科書に載ってたんだよね」


そういいながら、彼女は考えをめぐらせ始めた。やがて、なにかをひらめいて僕を見た。


「そうか、あなたの話ね!」


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