戦争の後遺症

100歳を迎えた祖母が死んだのは、八月のことだった。



祖母の身寄りは私たちだけだったので、私は夫と息子たちと共に祖母の整理をしてた。


「母さん。面白いもの発見」


大学生の三年が目を輝かせながら古びた箱を見つけてきた。


「見てみろよ。なんか、戦争中の手紙みたいなんだよ」


歴史好きの三男はそういいながら、箱の蓋を開ける。息子の言うようにそこには古びた手紙がたくさん入っていたのだ。

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