第11話 十一

「おい! 何処に行くつもりだよ」

「知りません」

「そんな冷たい態度を取らなくても良いだろう?」

「……」

ミミリィは無言のまま歩き続けるのですが、 サインデルドはミミリィについてくる。

「ミミリィ、何処へ行く?」

「……」

ミミリィは返事をせずに歩き続けるのですが、 サインデルドはまだついてきている様子。

「ミミリィ、どこ行く?」

「……うるさいですね」

「ミミリィ、何怒ってる?」

「別に何もありませんよ」

「ミミィ」

「何でしょうかね!」

「ミミリィ、可愛いよな」

「はい?」

ミミリィはサインデルドの方を見ると、 サインデルドはミミリィの顔を見て微笑んでいる。

「ミミリィ、可愛いよ」

「何が可愛いと言うのよ」

「そのツンデレな態度が可愛いよ」

「意味が分かりません」

ミミリィは再び歩き始めるとサインデルドは後を付いて来るのです。

「何度言えば分かるのよ!」

「ミミリィ、可愛いよ」

「私は可愛くない!」

「そんな事はねえよ」

「何を根拠にそんな事が言えるのかしら?」

「だってミミリィは可愛いし」

「だから、何がよ!」

「ミミリィは可愛いよ」

「何回同じことを言わせる気なのかしら?」

「何度だって言ってやるよ」

「はい?」

ミミリィは呆れた表情を浮かべている。

そんなやり取りをしているうちに二人は大きな広場に出るのだが、

広場には沢山の人々が集まっていた。

そんな人々を見たミミリィは溜息を吐きつつ、 広場を抜けようとするのですが、

そんなミミリィの後を付いて来るサインデルド。

いい加減にしつこいと思うミミリィはもううんざりしているのですから

そろそろサインデルドの事を如何にかしないといけないのかなって思うので

サインデルドの方に振り向くと笑顔でいる。

「貴方の気持ちは十分伝わりましたわ、なので婚約でもしてもいいわよ、如何するのかしら?」

ミミリィはそう言うと、サインデルドは嬉しそうな表情を浮かべて、ミミリィに抱きつく。

ミミリィは溜息を吐きつつ、サインデルドを引き剥がそうとするのです。

しかし、中々離れてくれない。

ミミリィは仕方がなく、力ずくで何とかしようとするのです。

そして、ようやくの事で、ミミリィはサインデルドから離れる事に成功する。

ミミリィは疲れた表情を浮かべて、溜息を吐きつつ、サインデルドにこう言う。

ミミリィは疲れた口調でこう言う。

ミミリィは疲れた表情を浮かべて、溜息を吐きつつ、サインデルドに向かってこう言い放った。

「いいかげんにしてくださいまし」

「ミミリィ、俺の事嫌いになったのか?」

「いいかげんにしなさいと言っているのが聞こえなかったのかしら?」

「ミミリィ、ごめんよ」

「謝っても許すわけがないでしょう」

ミミリィはそう言うと、サインデルドを置いてお屋敷へ戻ろうとするのですけれど、

サインデルドも慌てて追いかけてくる。

サインデルドはミミリィに追いつき、ミミリィの肩に手を置くと、

ミミリィはサインデルドの方を睨みつけると、サインデルドの手を払いのける。

サインデルドはその事にショックを受けて悲しむのですけれど、

ミミリィはそれを無視してお屋敷へ戻っていきます。

お屋敷へ戻ったミミリィは自分の部屋に戻るとベッドにうつ伏せになる。

(本当にしつこいわね、あの男は)

ミミリィはそう思いながらもお屋敷を出て行こうとするのですけれど、

そんなミミリィの傍にサインデルドがやってくる。

ミミリィは不機嫌なままサインデルドにこう言い放つ。

ミミリィはサインデルドを不愉快な目付きで見つめるとこう言い返す。

ミミリィの不機嫌な視線に気づいたのか、サインデルドがミミリィに声をかける。

サインデルドの声を聞いたミミリィは眉間にシワを寄せながら、声がした方を見る。

ミミリィは苛立ちながらこう言い返した。

ミミリィはサインデルドを不快な眼差しで見ているが、

そんなミミリィの様子に気づくことなく、ミミリィに近づく。

ミミリィはそんなサインデルドにこう言い放つ。

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