第5話 五

ミミリィの自宅はトゼミラ国内にあるのですけど、

国内のはずれに自宅があるのでまだ少し歩く感じなのですが

それでもミミリィは男性いや恋人である男性と共に

ミミリィの自宅へと向かっているのです。


向かっている最中に辺りは真っ暗でミミリィは

躰を震わせて怯えているのですけど、額からは

汗を掻いているのです。


男性はそんな事を気にせずに歩いているのですが

そんな時に、ミミリィが何かを踏むとミミリィがこう言うのです。


「きゃああああぁあああっ、何かを踏みました、踏んだのよ、いやぁっ、もうっ」


ミミリィがそう言うと男性はこう言うのです。


「何だ、君は暗い所が苦手なのか?」


「はい、苦手です」


「そうか、珍しいな」


「珍しい?」


「そうだ、珍しいよな、俺に恋人になれって

言う人の態度じゃないよな」


「そ、そうですか……」


「それよりも恋人なのに自己紹介もまだだな」


「そうですわね、自己紹介しましょう」


「俺の名前はグリマルで年齢22歳」


「私の名前はミミリィです、年齢22歳です」


「俺と同い年か」


「はい」


「俺はこう見えても侯爵令息だよ」


「そうなんですか、凄いですわね」


「私は侯爵令嬢です」


「侯爵か……っておい、同じ貴族じゃないかよ」


「そうですわね」


そう言うと二人は笑っているのです。


気付けば、ミミリィの自宅に辿り着いていまして、

ミミリィの自宅を見ているグリマルはこう言うのです。


「なぁ、とても良いお屋敷だな」


「そんな事は御座いませんよ、ごく普通のお屋敷です」


「まあ、そんな事はないと思うけどな」


「はい」


「じゃあ中へ入りましょう」


グリマルは首を縦に振り、

頷くのです。


そうするとミミリィとグリマルはお屋敷の中へ入ると

そのまま扉を音を立てながら開けており、

ミミリィのお部屋へと向かっているのです。


廊下を歩いていると偶然にも使用人と鉢合わせすると

こう言われるのです。


「ミミリィ様、そのお方は?」


「私の恋人です」


そう言うと使用人はびっくりしているのですが

それでもこう言うのです。


「ミミリィ様が恋人? 冗談きついです、笑えないです」


「そんな事を言わなくていいのに」


「御免なさい、それでは」


使用人はミミリィに礼するとそのまま何処かへと行くのです。


ミミリィとグリマルはミミリィのお部屋へ着くと

ミミリィは扉を音を立てながら開けると

お先にミミリィが入り、次にグリマルが入って来るのです。


グリマルはお部屋の中に入った事を確認してから

ミミリィは内側から鍵を閉めるのです。


「如何して鍵を閉めるんだよ」


「グリマルの事を私のモノにするからよ、完全にね、あはははは」


「変な事はしないよな」


「たぶんしないと思います」


「ならいいけどな」


このお部屋にはミミリィとグリマルの二人きりで

しかもミミリィは如何するのでしょうか?

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