第3話 参

ミミリィとミジャスはミジャスの自宅へ向かっているのですけど、

ふと何かを思い出すかのようにミジャスは足を止めて立ち止まると

こう言うのです。


「悪いな、ここで待っていてくれ」


「ミジャス、どうかしたのですか?」


「いやっ、ちと用を思い出してな」


「成程ね、ここでお待ちしています」


「本当にすまないな」


ミジャスはミミリィを1人残して何処かへと行ってしまうのです。


『ミジャスだったら、私を残して何処へ行ったのかな』


そんな事を考えながら、ミミリィはミジャスが戻って来るのを待っているのでした。


しかし、その後もミミリィはミジャスが戻って来るのを待っているのですが、

一向に戻って来る感じはしないのですから、心配しているミミリィです。


『まだ戻って来ないですね、どうしたのでしょうか』


ミジャスを待っているミミリィはだんだんと不安になっていまして、

キョロキョロと辺りを見回すようになると挙動不審になっているのです。


そして、嫌な汗も掻いているのです。


このままではどうにかなりそうなミミリィです。


ミジャスをしばらく待っているととうとう辺りが暗くなっているのですから、

ミミリィはある事が過るのです。


これはミジャスに飽きられたのか? 見捨てられたのかなって思い始めるのです。


そんな時です。


偶然にもミジャスを見つけるとミジャスは別の女性と仲良くしているのですから、

ミミリィは当然、許せないのでしょう。


『私の事をホッといて他の女性と仲良くするなんてっ!!』


ミミリィは急いでミジャスの元へ行って、ミジャスの前に立ち塞がるのです。


「ミミリィじゃないか」


「ミミリィじゃないかってどういう事よっ!?」


「どういう事とは?」


「その女性は誰なの?」


「この人は俺の婚約者だな」


「こ、婚約者ですってっ!!!」


「そうだ」


「婚約者がいるのに私と恋人になったの?」


「そういう事になるな」


「私とは遊びだったのねっ!!」


「あっははははっ、あっははははっ」


「何笑っているのよっ!!!」


私は頭に血が上るとミジャスのスネに蹴りを入れるのです。


「いってぇなっ!!」


「…………」


更にはミジャスの頬に平手打ちしているのです。


「痛いだろっ、やめろっ」


「…………」


もっとミジャスの頬に平手打ちしているのでした。


「やめろって言ってるのに…………」


「ざまぁみなさいっ!!!!」

と私は言ってミジャスの前からいなくなるのです。


『本当に男ってどうしてこんなのしかいないのよ、もう』


ミミリィはイライラしていまして、苛立っているとどうもこうも

この気持ちをどうすればいいのかなって考えているのでした。

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