第2話 弐
ミミリィはこのまま男性とお話していようかどうかを考えているのです。
しかし、こんなイケメンな素敵な男性をほっとおくのもどうかしているし、
本当にどうしようという感じなのでしょう。
「どうして何もお話しないんだ? そっちから声をかけたんだろうがっ」
「そうねっ、ごめんなさいっ」
「私のお名前はミミリィです、こう見えても貴族ミミリィ家の貴族令嬢です」
「ミミリィって言うのか、良い名前だな」
「もし良ければ、お名前は教えて欲しいのですが…………」
「すまないが名前はない」
「いやっいやっ、お名前くらいはあるでしょ?」
「本当にない」
『こんなイケメンで素敵なのにお名前がないって
可哀想です』
「これからどうするのですか?」
「さぁな、知らないな」
「私とお付き合いしてみませんか?」
「お付き合いって恋人か?」
「そうなりますね」
「悪いが恋人にはならないぞ」
「そんな事を言わずに……ね?」
「いいやっ、恋人は要らない」
「もしかして……ここにいたのって恋愛に関係しているの?」
「そういう事になるな」
「ごめんなさいっ、嫌な事を思い出せたのかな」
「いいやっ、大した事じゃないし、気にするなよ」
ミミリィは男性の側までいくと男性の唇に唇を重ねて
キスしているのです。
キスしているとミミリィと男性は唇と唇を重ねて
キスしていまして、更には舌を絡ませているのです。
「意外とキスが上手いのね」
「ミミリィもキスが上手いな」
2人はニッコリと微笑んでいるのです。
「ねぇ、本当にお名前がないの?」
「はぁっ、俺の名前をそんなに知りたいのか?」
「ええっ、知りたいです」
「しょうがないな、教えてやるよ」
ミミリィは内心、ドキドキワクワクしているのでした。
「俺の名前はミジャスだ」
「ミジャスって言うのね、良い名前じゃないの」
「本当にそう思っているのか?」
「思っています」
「ならいいけどな」
「それよりミジャスさんは歳はいくつなの?」
「そんな事を聞いてどうするつもりだよ」
「歳が気になります、教えて下さいっ!!」
「まぁいいか、俺の歳は28歳だよ」
「私より6歳も年上なのですね」
「ミミリィはもしかして22歳なのか?」
「はいっ、そうです」
「22歳のわりにはもっと若く見えるけどな」
「嬉しい事を言ってくれるじゃない」
「まぁ、さっきの恋人の件だけどな」
「はいっ」
「恋人になってもいいぞ」
「本当にですか?」
「あぁっ、本当だ」
ミミリィは晴れてミジャスと恋人同士になれたのです。
「恋人同士になれたのはいいけど、
これからどうしましょう?」
「そうだな、どうするかな」
ミミリィとミジャスがいる国はトゼミラという国であって、
国内にある某城下町のはずれに居るのです。
こんな人気のない所でお話していまして、
よくもまあミミリィはミジャスと何もなかった事が奇跡なのかもしれないのです。
それにしても2人は一体どうするのでしょう。
某城下町のはずれに居るミミリィとミジャスはどうするのでしょう。
「ミジャス、恋人同士になったのだから、
ここから移動しませんか?」
「そうだな、そうしようか」
ミミリィとミジャスは某城下町のはずれから移動していまして、
まずは某城下町の中心部へと移動しているのです。
暫くして某城下町の中心部へと来ると人通りが多くて、
人混みの中に居る2人です。
「流石に人が多いな」
「そうね、本当に人が多いですね」
「これからどうするんだ?」
「どうしましょう…………」
ミミリィは某城下町の中心部に来たのはいいけど、
この先の事は全くもって考えていないのです。
『ミジャスと恋人になれたのに、
ぜんぜん計画を立ててないし、
どうしようかな』
「ミミリィ、もしかしてこの後の事を考えていないのか?」
「はいっ、考えていません。
本当にごめんなさいっ、ミジャス…………」
「いやっ、そんなに気にするなよ」
「うんっ」
ミジャスはミミリィの事をじっくりと見ているのです。
『ミジャスが私の事をじっと見ているじゃないの、
恥ずかしいじゃない』
ミミリィはミジャスに見られていると思うと頬を朱色に染めて
恥ずかしがっているのでした。
『本当に私って計画性がないなって思うのよね』
「なぁ、ミミリィ、俺の家に来ないか?」
「ミジャスの家へ行くのですか?」
「そうだ、ダメか?」
「行っていいの?」
「構わないさ」
「ではお言葉に甘えさせて貰います」
「じゃあ俺の家へ向かうか」
「はいっ!!!」
こうしてミミリィとミジャスはミジャスの自宅へと向かうのでした。
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