第3話 参

「どうしてお前がここにいるんだ?」


「えっとですね、美味しい良い匂いが……」


「やっぱり、この肉の丸焼きが目当てなのかっ!」


「さっきも言いましたけど、違いますから」


「本当なのか?」


「はいっ」


「1つ聞いても宜しいですか?」


「何だ?」


「どうして水着姿なのですか?」


「そんなのはこの近くに泉があるからな」


「泉があるのですか?」


「あるな」


「私も行きたいです」


「連れて行ってあげるか」


「ありがとうございます」


「私のお名前はレルティーと言います」


「レルティーと言うのか、意外と良い名前じゃないか」


「あ、ありがとう」


「私の名前は教えないけどな、あっははははっ」


水着姿の女性は高笑いしているのです。


レルティーと水着姿の女性はこの場から離れて、

泉がある所へ向かっているのです。


向かっている最中なのに、2人はこれといって会話もしないし、

無言のままでした。


しばらく歩いていると泉が見えてくるのです。


「本当に泉があるのですねっ!!」


「そうだよな」


「あの泉に入っても宜しいのですか?」


「まぁ、大丈夫だろうな」


「はいっ」


水着姿の女性は泉の近くで休憩していまして、

レルティーは着ているモノを脱いでから、

ショーツも脱いで、泉の中へ浸かっているのです。


『あ~、気持ちがいい、こんなにも気持ちがいいなんて……』


泉の中で水浴びをしているレルティーはまさしく美して

綺麗でした。

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