第2話 弐
『どうしよう、私ってば、森の中で迷っているじゃないの』
ジャロンソの森で彷徨っているレルティーは一体どうやって
抜け出していくのでしょう。
森の中を進めば進む程、木々達が笑っているようにも見えて
抜け出せないようにしているのかなって錯覚しているレルティーです。
但し、まだ明るいとは言ってもジャロンソの森から抜け出さないと
真っ暗になってしまってはますますジャロンソの森から抜け出せないのは
あるのですから、真っ暗になる前に抜け出したい所です。
同じ景色を何度も見ているレルティーはそろそろ疲労もあるし、
体力も限界にきているのですから、何処かで休憩したいという気持ちもあるのです。
そうなってくると休憩出来そうな所を探していまして、レルティーは
本当にどうしようという感じもあるのでしょう。
そんな時でした。
何処からか良い匂いがするのですから、良い匂いがする方へ歩き出す
レルティーは良い匂いに釣られているのです。
良い匂いがする所へ辿り着くとそこには焚火で肉の丸焼きが焼いていまして、
その肉の丸焼きは丁度、食べ頃な感じがするのですけど、
食べてもいいのかどうかもわかりませんのですから、
悩んでいるレルティーです。
『美味そうな肉の丸焼きじゃないの、お腹が空いているし、
誰もいないみたいだから食べてもいいよね』
レルティーが肉の丸焼きにゆっくりと歩を進めながら、
歩いているといきなり後ろから声をかけられるのです。
「おいっ!! 貴様何をしているっ!!」
レルティーは身体をビクッてしながらも後ろを振り向くと
そこには何故か水着姿の女性がいるのです。
『どうして水着なのかな』
そんな風に思っていると水着姿の女性はこう言うのです。
「お前まさか肉の丸焼きが目当てでここへ来たのか?」
「ち、違うってばっ!!! そんなんじゃないです」
「本当にそう言い切れるのか?」
「はいっ、言い切れます」
「信じて良いのか?」
「は、はいっ」
「なら信じるとしようじゃないか」
『何か厄介事に巻き込まれた感じがするけど、
これ以上酷くならないように気をつけよう』
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