第46話ヒロイン視点?神崎クオリティレヴェル対チーナ振り返り3

「前半30分、チーナのカープ選手が味方からのスルーパスを受け取りゴール前へ。そしてすぐさま蹴ったボールはしっかりとゴールネットを揺らしました」

「前半チーナ攻め続けてようやくゴールしましたね」

「ええ、レヴェルのラファエル選手がスライディングタックルを仕掛けてるんですけどカープ選手が早くて止めきれなかったんですよね……」

「やはり、チーナを一部に上げた実績は伊達ではないってことですね」

「ええ、そして試合が再開されますがカープ選手凄かったですよね」

「ええ、ここからカープ選手がボールをパスカットしてボールを持ち一気にレヴェルの選手たちを抜き去ってゴール。これには実況をしていた私と浅沼さんもびっくりしました」

「再開直後にこれをやられるとレヴェルの守備陣も心に来たでしょうね」

「まだ一点とまた一点取られたは全然違いますからね。そして、連続で決められたことでカープへの警戒心が高まって他の選手へのマークが緩くなってしまいますし……」

「ええ。そしてここから怒涛の攻撃が来るんですがレヴェルの守備陣、なんとか耐えられましたね。百瀬さんはこれについてどう思いますか?」

「やはり、モッブ選手が守備に徹していたのとラファエル選手が味方に指示出ししてどうにかモチベーションを下げずに良いレベルで守備を続けられたからだと思います」

「おお、流石百瀬さん。よく見ていらっしゃる。高梨アナウンサー……今の答え出来ますか?」

「……自分にも」

「はい、ではここから後半ですが……浅沼さんが言っていた赤井選手がチームメイトへ喝を入れるシーンですね」

「やはり赤井選手はまだ17歳ととても若く、さらに外国と言う事もあって言葉の壁とかあると思ってたんですけどここまでチームメイトと良い雰囲気を作れるって凄いですよね。前に取材に行った時も色んな言語を喋っていたので私自身、英語のテストがやばいので教えてもらいたいぐらいです」

「最後は願望じゃないですか……でも赤井選手番組ではカット気味でしたけど自分が会見に行った時に日本語で言ったり英語で言ったり質問してきた記者によって言語変えてて本当に多才だと思いました」

「まぁ、赤井選手は子供の頃近所に色んな言語話せる優しいおにいさんが教えてくれたとか言ってますが……流石に色んな国から来た選手が集まるスペインリーグであそこまでスムーズに話せてるのは凄すぎると思います」

「神崎さん、後半行きましょ、後半」

「はいはい。しっかり台本読んでくださりありがとうございます。百瀬さんの期待に答えられるよう、赤井選手が大活躍しました。後半は〜」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る