第26話家族との朝のひととき

「むわぁぁあ……」

朝、俺は昨日のオリンピア戦を思い出す……ことはなく、普通に起きる。ただ、オリンピア戦が昨日あったんだなぁ、ハットトリック決めれたなぁ、百瀬さんめちゃくちゃ可愛かったなぁと思いにふけれないのには訳がある。それは俺の上に乗ってるナニカだ。

布団を少しづつめくっていくと……長い髪が見える…。

えっと……どっちだ?

そう、ここで妹の楓が出てくるか、姉の奈津が出てくるかでは大きく人生にかかってくる。

だって…だって奈津ねぇだと事後の可能性がたけぇんだよ……。よく思い出してほしい。前に奈津ねぇは慰めるために俺の写真を……とか色々と言っていてた。奈津ねぇは嘘を付かないのだ。いや、冗談の可能性もあるがあの人は嘘を付いたことは俺が今まで生きてきた17年間をかけて言う。ない!。楓ならワンちゃんお兄ちゃんが恋しかったのか?可愛いなぁですむ。奈津ねぇだとガチで貞操が奪われている危険性を加味しなければならないのだ。

これは……どっちなんだ……。 

「蓮にぃ〜もぅ、あしゃ?」

「もうちょっと寝てていいぞ」

「じゃあ、ねる……」

勝った……これは勝った。

可愛い妹の寝顔を朝から見れるのは勝ち組だ。

いやぁ、うちの楓はガチで可愛いからなぁ。もうなんというかハムスター?ねこ?うさぎ?たぶんネットに上げたら動物さん達よりもイイネ貰えるぞ。

奈津ねぇじゃなかったのは良かったけどさ、俺さ、いつ体起こせるんだろうね……。めちゃくちゃ腰ヤバいのよ。もうなんというか、限界を超えろ!を3回ぐらい繰り返してんのよ。こ、この寝顔を守るために俺の腰は犠牲になるのか……。なんか閃きそ、ゴホッ。誰だよ、腰が、犠牲になるで閃きそうになったやつ。ノクターンの読みすぎだぞ……。

まぁ、その後。俺の腰が犠牲になり、朝から湿布を貼ることになったが今日は母さんたちが帰る日だ。俺はそんな日でも普通に練習あります。はい。

「じゃあ、父さんは母さんたちと観光するから、蓮は練習頑張れよ」

「有給取りやがって……」

「そりゃあ、愛する妻と娘たちの為にな」

「後輩と……」

「頼むからもうやめてくれ……昨日の夜、散々な目にあったんだ……」

「だから、楓がこっちに……」

「ん?まさか、楓……また蓮の布団にはいったなぁー」

「お姉ちゃんもくればよかったのに」

「あの、楓さん?私はもう大学生なんですよ?そもそも楓はもう高校生だよ?倫理観大丈夫?」

「「兄妹だから、大丈夫です」」

「蓮は黙れ、楓、今度お姉ちゃんと本当に色々と勉強しようか……エロ同人で」

「楓をどこに連れて行こうとしてんだよ、奈津ねぇは……」

「いや、だって、私にナニする気なの?私を穢そうとするの?エロ同人みたいに!って聞きたくない?」

「いや、奈津ねぇの性癖を聞いたわけでは……」

「ねぇ、蓮。私の弟ならわかるよね?」

「いや、わかるって言われてもですね……サイコーです」

「さすが私の弟」

「いえ、奈津ねぇには構いません。よろしくお願いします」

「うむ、蓮3等兵くるしゅうない」

「はっ、奈津大将軍様」

「何バカなことやってんの、ほら、蓮は早く練習行きなさい。拓海さんは運転ー」

「ほら、奈津も蓮も早くしろー。こちとら朝から起こされてキツイんだぞー」

「じゃあ、練習行ってきまーす」

「「「行ってらー」」」

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