第25話ヒロイン視点 ホテルってリーナさんの家?
リーナさんからもらった紙を運転手に見せてついた所はホテルではなく………普通の一軒家だった。
えっと…ホテルは?
英語でここで合ってる?ってなんて言うんだろ……やばい、一切わからない。
席でもたもたしていると運転手が何故か手を出してくる。
えっと……なぜ手を……あっ、お金か。
「えーセンキュー」
「Yes、goodbye」
そしてドアを開けられる。
ここで降りろと……も、もしかしたらこの家が目的地かも知れないからね。一応話聞いて見よう。
「すいませんー」
「んぁ?」
「すいません、間違えました」
何あの怖い人……ガチムチマッチョがなんでで来るの?そしてピンクエプロンって本当にわからない……。外国って怖い。あぁ、神崎さんなんで私一人スペインに……。通訳ぐらいつけてくれていいじゃないの……。
そう思っているとまたあのガチムチマッチョが家から出てくる。
「日本語は少ししか出来ない、あなたが百瀬?」
「YES、はい、そうです」
「おお、えっと…俺、ダニエル。リーナfather、パパ」
リーナさんのお父さん?
「リーナfather?」
「YES、And蓮、エージェント」
「えっ?赤井選手のエージェントなんですか?」
ちょっと詳しく話聞きたいんですけど。
「YES。リーナが帰ってくるまで、家入る?」
「ありがとうございます。YES、入る」
「OK、今、ご飯作ってる。椅子、座って、待って」
「OK,了解」
そしてガチムチマッチョ……ダニエルさんが私を家に入れてくれる。
だが、私は考えてしまう。今日泊まるのってリーナさんの家?
まぁ、リーナさんが帰って来るまで気長に待ちますか……。
それにしても英語めちゃくちゃ大事だな。今考えたら携帯で訳せば良かったけど、急に言われたら焦りすぎて何もできない。赤井選手はすごいな、たぶんチームメイトと話すために色んな言語マスターしてんだろうな……。サッカーも頑張って勉強も頑張るって私には無理だわ。
「おーい、百瀬さんー。百瀬さんー」
「むぁ?リーナさん……!?」
「起きたか……パパがなにか変なことしなかった?」
「日本語使って家に入れてくれました」
「それは良かった。じゃあ一緒にお風呂に入ろうか」
「え?きつくありません?」
「この家ね、風呂だけは凄いのよ。パパがサッカー選手だった頃に稼いだ金でママが風呂だけは豪華にしたの」
「ほぉほぉ……」
ダニエルさんってサッカー選手だったんだ……。
「じゃあ、蓮くんの昔話でも聞かせてあげるから早く行くよ」
「リーナさん、ちょっと待って。あの、今日は私ここに泊まるんですか?」
「ええ、ちょっと私が蓮くんの話をしたくてね。ホテル代の節約にもなるし」
「節約って……」
「そのホテル代が百瀬さんのボーナスになるんだから良いじゃないか」
「えっ……ボーナスですか?」
「まぁ、2、3万円なんだけどね。あのさ、玲奈って呼び捨てで呼んでもいい?」
「全然大丈夫ですよ、リーナさん」
「本当に?私と近い歳の人が居ないから嬉しいわ。男のスタッフはホテルホテルうるさいだけだし。」
「うわぁ……」
「まぁ、蓮くんとクック監督が守ってくれるんだけどね?」
「赤井選手色んなところに目を光らせてるんですね。」
「もう、女子スタッフからは神、イケメン、抱いてーってめちゃくちゃ大人気よ」
「ルックスも良いですからね」
「ん?玲奈。ちょっと拗ねてる?」
「拗ねてませんよ、赤井選手と関わりないので」
「拗ねてるじゃない……まぁ、今度また取材に越させられるだろうからそれまで待ってきなさいな。たぶん神崎信介が取材してこいーってまた言うわよ」
「リーナさん。その時もお願いしますね?」
「任せなさい。どこぞの男スタッフには玲奈の案内を任せないわ。私がまた死守するから。安心して」
「死守って……今回も何かあったんですか?」
「男スタッフがちょっとね……」
「えぇ……」
「ただお近づきになりたいってそんぐらいよ?でも蓮くんのためにも丁重にしないといけないと思ったからね」
「ありがとうございます。リーナさんって家と仕事では口調違うんですね」
「仕事のときはしっかりしないとーって思うからああなってるだけで他だとこんな感じよ」
「赤井選手がどこまでの記録をデビューシーズンで出すか楽しみだなぁ」
「私は怪我なくシーズン終えてくれることを願うだけね」
「ええ……」
主人公の知らない所でリーナと玲奈の仲は深まっていく……。
……………………………………………
夜また更新します。
昨日は更新できなくてすいません。寝てました…。
評価していただけると嬉しいです。これからもよろしくお願いします!
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