レヴェル対オリンピア 第1節へ

第13話 トレーニングルームへ

「じゃあ、蓮くん。ここがトレーニングルームだ」

「うわぁ、最新の設備がいっぱいですね……何円かかってんだか…」

「クック監督が蓮くんの加入後の資金の潤いを予想して全体的に買い替えたんだ。」

「クック監督有能すぎる……そして買い替えたって俺の価値高すぎません?」

「前も言っただろ?日本人はお金をたくさん持ってるんだよ」

「ちなみに聞きたいんですけどさっきの会見だけでどれだけ稼ぎました?」

「買い替えた器具をもう1個買ってもいいぐらいには稼げたよ」

「もう元取れるのか………」

「まぁ、君のお友達の番組からのお金が凄かったんだがね」

「あいつは天性の才能がありますからね……」

「本当に取材受けても良かったのか?デビュー戦なんだ、もしかしたら点数1点も決められずに取材なんだぞ?」

「もう20億の契約金の時点で失敗できないのが分かってるので……どうせなら色々と受けようかなって」

「そうか……一応映像は取られないらしいから安心してキョドっていいぞ」

「俺のことなんだと思ってんですか……」

「強いて言えば歳の離れた弟かな……生意気な」

「最後のは要らなかったです。まぁ、カメラがあると変に緊張しそうなのでありがたいですけどね」

「試合はガッツリ中継されるけどな、コケたら笑いもんだぞ」

「やめてくださいよ、ただでさえあのオリンピアが相手なんですから……」

「逆境は跳ね返さないとな!」

「その逆境が強すぎる場合はどうすれば」

「力でねじ伏せろ!」

「うわー脳筋の考え方だ…」

「そもそもスポーツが力と力のぶつかり合いなんだから脳筋の考え方の方がいいだろ?」

「俺の友達にそんな事言うやつがいましたわ……あいつは本当に実力ですべてねじ伏せましたけど」

「それはスゴイな。さぞ凄い人なんだろう」

「まぁ、そうですね」

今も世界最高峰のチームでプレイしてますし…

「あと、インタビュワーは百瀬玲奈って言うモデルらしいぞ」

「百瀬?」

「なんか、日本高校生サッカー大会の応援マネージャーらしい」

「あー売り時だからですかね?」

「決めたのは司会者らしいけどな」

「あいつは色々と考えた上で指名したんですよ。多分テレビ中に言うじゃないですか?そして逃げ道潰して決定させるんです」

「性格悪いな」

「俺と同じくらい悪いですね」

「類友ってやつか」

「否定できない自分が辛いですね……」

「まぁ、試合後はよろしく頼むよ、まだ先だけどな」

「ええ、ハットトリックでも決めてカッコつけちゃいます」

「なんだ?インタビュワーが可愛かったら告るか?」

「一目惚れで告ったら違う意味で化け物ですよ。俺は直結男じゃないので」

「出会い厨さんかな?」

「俺の評価どれだけ低いんですか……」

「落ち込むな落ち込むな、冗談だから」

「それならいいですけど」

「じゃあ、蓮くん。上のコートは使わないでここで練習することになると思うからよろしくな。明日監督から指示があると思うけどな」

「了解です。これで終わりですか?」

「ああ、今日は終わりだ。スパイクとかは明日選んでくれ。ユニフォームも君のロッカーに……ロッカーを見に行くか。君に紹介していなかったな」

「お願いします。」

ロッカー……そうか、俺サッカー選手になったから本拠地にロッカーあるのか。

「まぁ、ただのロッカーなんだけどな。一応場所を確認しとくだけでもいいだろう。」

「そうですね」

「明日はロッカールームに練習着で集合だ。蓮くんには明日渡すから少し早めに来といてくれ。着替えてほしいからな」

「了解です」

「ここが蓮くんのロッカーだ。一応場所覚えておいてくれよ?」

「ここですね、わかりました」

「隣はナルダだけだからあんまり衝突も怒らないだろ……一応喧嘩とかは気をつけろよ?うちはそこまで荒れてないけどヤバイチームはやばいからな」

「そうなんですか……」

誰々と誰々が不仲とか、良い所にいるのにパスを渡さなかったりとかで問題になったことがあったからな…

「よし、じゃあこれで本当に今日は終わりだ。私はまだ仕事があるから帰れないけどな」

「お仕事頑張ってくださいね、リーナさん」

「おう、蓮くんもコンディションを整えとけよ?多分今から第一節までは地獄だからな」

「了解です」

「じゃあ、また明日な〜」

「さようならー……ふぅ、疲れた。今度、百瀬玲奈って人について調べるか」

…………………………………………………………

ようやく帰ってきた主人公サイド。次回はチームメイトはどんな人?です…多分。ではまた

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