レヴェル加入へ

第7話 契約

「えっと蓮……レヴェルの人ってリーナって名前の人なのか?」

「うん」

俺はダニエルと一緒にリーナさんの待つレヴェルの本拠地に向かっていた。

「蓮……俺が結婚してるって言うのは知ってるよな…」

「うん」

「それがさ、俺の娘が5年前からレヴェルに居るんだよな」

「えっ……マジで?」

「リーナって俺の娘の名前と一緒なんだよな…昔日本に行ってたし帰ってきてから仕事を本気で頑張りだしたし……」

「娘相手にエージェントの仕事できるか?」

「それは大丈夫だ。俺らの意見を採用させる」

「ならいいよ……でも俺のこと話たんじゃないか?」

「いや、サッカーうまい子が公園に来てるとか言ったんだけど名前は出さなかったな、ただそいつのエージェントになると言った気が……」

あぁ……わかったわ。多分ダニエルがエージェントになるって言ってたのをリーナさんが俺のことだって考えたのか……。

「多分、バレてるぞ。ダニエルが俺のエージェントやってること」

「だよな……すまん」

「まぁ、いいよ。そろそろ着くぞ、ダニエル」

「おう、まぁお前の要望を通してもらえるように頑張るか」

レヴェルの本拠地に入るとイケメンなスタッフさんがリーナさんのところへ案内してくれた

「やっぱりパパが蓮くんのエージェントなんだ」

「はぁ、リーナなのか……蓮、ホントにすまん」

「いや、いいよ。じゃあ契約について話そうか」

「ええ」

「そうだな」

まずは年俸かな……あと何年契約かもやらないと

「まず、蓮くんの年俸だけど日本円で5億よ」

「5億か……」

「5億?」

「まぁ、蓮の実力を考えたら普通なのか?」

「普通の新人は7000万円あったらいいほうだと思う」

「そうだな……破格っちゃ破格か」

5億……やべぇ大金じゃないか…

「で、契約金は?」

「そっちは20億円」

「ほう……まぁ待遇が良すぎる気がするな」

「20億……」

「おい、蓮帰ってこい……」

「はっ、お金の多さに頭がくらくらしてる」

「落ち着け蓮、こんぐらいのお金はお前ならずっと貰えるんだから」

「ずっともらえる?」

億単位の金がずっと?ずっと……

「やばいな、もっとバグりやがった」

「はぁ、蓮くん。起きて」

「億か……あっ、大丈夫です。」

「はぁ、まぁリーナがなぜ蓮をそこまでの金で獲得出来るようにしたのかは置いておくがいいのか?」

「いいよ、パパ。蓮くんを取りたい一心だから」

「何か裏がありそうで怖いんだよな……監督とかもいないでリーナ一人だし…」

「ああ、監督はちょっと風邪を引いててね…今日は蓮に移ったら行けないから休んでもらってる」

「蓮の待遇良すぎるだろ…」

「あと、背番号は10番だから」

「10番?」

「ええ、一応エースナンバーよ」

エースナンバーって……マジで待遇良すぎるだろ……

「はぁ、これは入団会見は荒れるな…」

「ええ、レヴェルの宣伝に貢献して、蓮くん」 

「えっと、確認いいですか?」

「ん?どうした?蓮」

「年俸は5億、契約金は20億、背番号10番ってことでいいんですか?」

「ああ、契約年数はどうする?」

「2シーズンはいたいと思ってるんですけど…」

「4年か……蓮、1年目でやばい成績を収められる自身があるか?」

「え?」

「もしあるなら1年契約にして年俸を跳ね上がらせてもいい。まぁ、どれだけいい結果残しても少ししか上がらないと思うけどな」

「私の方は何年契約でもいいわよ」

「じゃあ、まず2年契約で」

「1シーズン分か」

「はい、元々そう言ってましたし」

「そうね、2年契約っていわれた覚えがあるわ」

「じゃあ、リーナ。それでお願いできるか?」

「ええ、まぁ、本当はクラブの会長とかが対応すべきなんでしょうけどね」

「ああ、会長はどうした?」

「会長も風邪で……」

「お前どれだけ権力握ってんだよ……」

「まぁ、良いでしょ。蓮くんこれからよろしくね」

「はい。」

「じゃあ、入団会見は明後日だから、家族にでも話してなさい」

「明後日ってまた急だな」

「そりゃあ、シーズンが始まるのは来週なんだからできるだけ早くしたいのよ」

「そうか……蓮、最初が肝心だぞ」

「ああ」

こうして、俺はレヴェルと20億で契約することになった。

やべぇ……大金過ぎて怖い…

「なぁ、ダニエル。税金とかって…」

「ああ、それについては拓海にしてもらえ。俺が現役時代どんな感じだったのかメールとか電話で話したから」

「マジか……」

仲良くなるの早すぎだろ……

「えっ?パパ蓮くんのお父さんにあったの?」

「ああ。めちゃくちゃ良い人だったぞ」

「まぁ、蓮くんの育ち方を見たら良い人なんでしょうけど」

「ん?リーナさん?俺に何か言いたいことが?」

「生意気ってことだ。蓮」

「もう、私は言わないのに……」

えっ、リーナさんにも生意気って思われてたの?

「まぁ、そんな悲しむな。お前はツンデレなんだからよ」

「ツンデレって……」

「そうなの。パパ。蓮くんは只のツンデレなのよ」

( ゚∀゚)・∵. グハッ!!

ダメージが強すぎる……ツンデレって……

「はぁ、まぁ蓮。正式に加入したことしっかりと、家族に伝えろよ?あと、会見は多分日本の記者も来るから面白いこと考えとけよ」

「面白いことって言われてもなぁ…」

「あと、蓮くんのデビュー戦はスペインリーグ第一節だから」

「は?」

「マジかよ、蓮。こりゃあ頑張らないとな」

「第一節って…俺チームの攻め方とかまだ把握しきれてないんだけど…」

「大丈夫だ、蓮。レヴェルの攻め方はカウンターだからお前のやり方と合ってる。第一お前はどんな戦術にも対応出来るだろうが。前の試合のとき中盤から味方使って上がってきたりしてよ。10点の中にどれだけの攻め方があったよ……マジであれは地獄だった。毎回毎回攻め方が違うから…」

「あれは、攻め方が決まってなかったから……」

「まぁ、お前が考えてることを理解できたアンダーの奴らも凄いっちゃ凄いんだけどな」

「まぁ、蓮くんはスルーパスを待って前線に入ればいいのよ」

「はぁ、分かった。まだ時間あるし入団会見の後にでも監督とチームメイトと話つけるわ」

「実力見せつけないとコネで入りやがった野郎がってイジメられるから気をつけろよ」

「蓮くんの実力なら大丈夫だと思うけどね。蓮くん、話は終わりよ。私はまだ仕事があるからパパと帰っていいわ」

「リーナは仕事か……分かった。蓮は責任を持って家に届けるよ」

「俺は子供じゃねぇっていうの」

「今日は拓海と料理を食べに行く約束してるから蓮はついでだよ、ついで」

「え?外食行くの?俺聞いてない……」

「お前は飲んだくれ2人の世話ができるのか?」

「あー、じゃあ家でゆっくりしてるわ」

「そうしとけそうしとけ」

「じゃあ、蓮くんまた明後日ね。パパ…帰りは気をつけてね」

「おう、リーナも気をつけろよ」

「リーナさん、また明後日」

……………………………………………………………

ダニエルの前だと口調が柔らかくなるリーナさん……可愛い。はい、毎日更新頑張ってます!次回、赤井ファミリー大集結!絶対見てくれよな!まぁ、見ていただけると嬉しいです。ではまた

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