第5話 お父さんとの話し合い

リーナさんとの会食を終えた俺はあのデカ過ぎると言ってもいいスペインでの住まいに帰ってきた。

「ただいま〜」

「おかえり〜、蓮ご飯美味しかったか?」

「うん父さん、カルボナーラめちゃくちゃ美味しかった」

「マジか、めちゃくちゃ羨ましい。今度父さんともどっか食べに行こうな」

父さんがすぐに出迎えてくれた。そして俺は契約のことを話す。

「うん、あっそうだサッカーについてなんだけど」

「ああ、レヴェルに行くんだろ?」

「いや、エージェントの話」

「エージェントか…誰かいい人が見つかったのか?」

「ダニエルって人知ってる?」

「えーと、3年ぐらい前に引退したディフェンダーか?」

「そうそう」

「知ってるも何も父さんからしたらスーパースターだぞその人」

「ん?めちゃくちゃ有名?」

「あー蓮は知らないかも知れないが2007年ぐらいだったかな?その時はゲームとかで最強のディフェンダーとか言われてたぞ」

「え?」

えっ、嘘でしょ。ちょっと待ってよ。

俺そんな人とタメ口で会話してたの?

いや、調べたらチーム1のディフェンダーとか引退コメントに世間絶賛ぐらいしか出てこなかったけどそんなにすごい人なの?

「で、あのダニエルがどうしたんだ?ちょうど父さんと同じ年ぐらいだと思うけど…」

「えっと、そのダニエルがさ、公園でクレープ屋やってんだよ…」

「は?クレープ屋?コーチにもならないで?」

「うん」

「マジか、それホントの話か?」

「本人は元サッカー選手だって、チーム1のディフェンダーだったって…」

「マジかよ、今度サインもらいに行こうかな」

「で、そのダニエルなんだけどさ」

「ああ」

「なんか、俺のエージェントやってくれるらしくて…」

「は?えっ、あのダニエルが蓮のエージェントになるの?」

「うん、現役のときエージェント通して無かったから自分で全部してたんだって」

「んーでもどうなんだ?本職の人がよくないか?」

「あとから聞いた話なんだけど、引退した後すぐにエージェントの資格なのかな、エージェントの仕事について学んでたんだって、まぁ自分が現役の頃にやってたことと変わらなかった見たいだけど」

「そうなのか……でも、本物なのか?」

「うん、本物」

「明日、父さん仕事休みだから一緒に会いに行っていいか?」

「エージェントに関しては?」

「まずどんな人か父さんに確かめさせてくれ、蓮のエージェントにもしなる人なら父さんもどんな人か話て

みたいしな」

「分かったよ、じゃあダニエルに明日会えるか聞いてみる」

「頼む、場所は……公園って座れるところある?」

「うん、ダニエルが机とか椅子だしてる」

「ああ、じゃあそこにしようか」

「了解」

ダニエルと父さんが会うのか……不安は無いんだけどなんか嫌な予感がするんだよな。

「よし、蓮。久しぶりに父さんとゲームしないか?」

「いいよ、エトーの力見せてやる」

「お前、ユニゾンは反則だろうがロベルトとかノイもいるし」

「知らねーもん、俺の友達エトーを使うだけだもん」

「最強のフォワード神獣エトーを使うなよ」

「俺と同じ歳だしー、一緒にサッカーしてたしー」

「まぁ、昔ユニゾンの監督が日本にいたときしたけどさ…」

「父さんは何使うの?」

「めちゃくちゃ話そらしたな、んーやっぱアントワーヌが入って更に強くなったオリンピアかな、レオもいるし」

「了解、エトーとロベルトで10点決めてやるよ」

「10点って……そういえば今日の試合何点決めたんだ?蓮のことだし5点ぐらいか?」

「10点」

「は?」

「10点」

「蓮、お前マジかよ……容赦なさすぎるだろ初心者相手に」

「いや、なんかダニエルが言ってたけどアンダーの世界選抜に呼ばれるぐらい強い人たちらしいよ」

「アンダーの世界選抜に呼ばれたじゃなくて呼ばれるぐらいだから実際は少し弱いのかもしれないけどそれにしても化け物だろ…」

「最後らへんチームメイトにも引かれてたわ」

「そりゃそうだ、まぁリーグ行けばファンが喜んでくれるんだ、頑張れよ」

「了解、よし一1点目ー」

「あっ、てめぇ、俺が目を離した空きに」

「メンゴメンゴー」

「くっそ、すぐに巻き返すからな」

ゲームの結果は蓮が延長戦後のPKで負けることで終わった

「くっそ、次は勝つからな」

「父さんに勝つなど100年早いわ」

「エトーがあそこでオフサイドにならなければ」

「はっ、時の運も実力のうちだよ」

「くそー」

……………………………………………………………

次回はいつになることやら

ハートや星で作者の制作意欲が上がります。

今後もよろしくです。ではまた

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