第4話 会食
「お久しぶりです。リーナさん」
「ああ、1年ぶりだね赤井蓮くん」
俺が今一緒に夕食を食べている相手はレヴェルのスカウトの人だ。
「どうせ今日の試合見たんでしょう、どうでしたか?」
「あれは、君の最高スピードか?」
「ん?ドリブルですか?」
「1点目、ダニエルを振り抜いて決めたゴール。あのときのスピードが君の最速ドリブルスピードか?」
「あの時の…」
確かに俺はあの時スイッチを入れてゴールに向かって全力で走った…ただ全力か?と聞かれればそれは違うと答えてしまう。
なぜなら、
「「靴がいつも試合で使うものではなかった」」
リーナさんと一緒に答えを言う。
「分かってるなら聞かなくても良いじゃないですか」
「たかがスニーカーで10点決めれば化け物だよ」
「はぁ、昔言ってたとおり2年契約で2億ですか?」
「いや、そこは今度しっかり話そうじゃないか、君のエージェントも呼んでね」
リーナさんがめちゃくちゃいい笑顔で笑う。
「ほんとにどこまで知ってるんですか、怖いですよ」
「まぁ、内のクラブが1部リーグに残る最後の希望と思えば緊張するものだよ」
「さいですか」
俺はそこまですごい選手ではないと思うんだよな、作戦通りに動くことなんて出来ないし。
「君主体のチームを作る」
「チームメンバーの反発が凄いですよ」
「なに、君が一対一で全員黙らせればいい、初戦でハットトリック決めなければ今後一切試合に出ないとか条件決めてもいいしな」
「ハットトリック決めなければ俺ヤバそうですね…」
「ん?私は例えばの話をしただけだが?」
「あなたの話に例えばなんてないですよ、1年前もね」
そう、あれは1年前
公園で俺が練習していたときに急に話しかけてきたのだ
「内のチームに誘うまでサッカーを続けとけ」
まぁ、どこかの地方チームと思っていたらあらびっくりどうにか1部リーグに残っているレヴェルのスカウトだったのだ。
「私は冗談が嫌いだからな」
「まぁ、良いですよ俺はレヴェルに2年間います、あとは知りません」
「了解した、今日はいつまでいるか聞きたいだけだったからな」
「入るかどうかを聞きに来たんじゃないんですね」
「それは電話で覚悟ができましたなんて言われたら解ってしまうものだろう」
「それもそうですね、料理食べますか冷めちゃいます」
「だな、蓮くんはカルボナーラか……」
「はい、リーナさんはカルボナーラ?」
「そうだ、一緒のものだ。店員に一緒のものを頼むって言ったの聞いてなかったのか?」
「いや、別のこと考えてて」
リーナさんが意外と美人になっててその大きな胸ゴホッ、素晴らしいものをお持ちで…やべぇ、なんか肌寒くなってきた。リーナさんからの視線が…
「一緒のものを頼むって言ってみたい言葉の1つですよね…あははは…」
「そうなんだ、私もいつか行ってみたいと思ってたんだ、ちょうど蓮くんが同じものを頼んでくれてよかったよ」
キターー話しそらせたーー。
「そうですよね、俺はお釣りはいらないとか言ってみたいです」
「分かる、それもいつか言ってみたいよな、今日実践しちゃおっかなー」
「あっ、そういえばいつにしますか?次の背番号とかの話し合い、エージェントの人に聞かないといけないですけど」
「あー、私はいつでもいいから今日みたいに連絡してくれ」
「了解です」
ダニエルは何円ぐらいレヴェルから搾り取るのかな〜
その後の二人は仕事仲間というよりも久しぶりにあった兄弟のような雰囲気で食事を楽しんだそうだ。
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更新頻度に関しては気が向いたらに、なるので期待せずに待っていてください
人気タレントなのに は書きだめがあるので毎日更新出来るかも知れませんがね……ではまた
これからもよろしくお願いします。
ハートや星をもらえると嬉しいです。
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