邂逅と奇縁

16:48 ひかり637号 東京行きグリーン車社内

テンテン、テン、テンテンとお馴染みの音楽が流れ

「まもなく静岡、静岡ですお出口は」とお馴染みのアナウンスが流れ始める

「着いたか」

「ですね、先輩成分堪能できたしよく寝たー!!」

とついさっきまで寝ていた山口も起き、降りる準備を始める。

16:53 静岡駅

「つきましたね」

「ああ、思ったより早くついてよかった」

「何か食べます?」

「おにぎりを食べたからいいや」

「了解です、車をとりに行きましょう」

「わかった」

と駅構内を彷徨き駅員に聞いたりしながら、数分後

静岡駅近辺のコンビニ付近まで歩くと

スカイブルーのノートG Powerの車から、女と男が降り近寄ってきた。

「山口分析官お疲れ様です」と男が山口に駆け寄り、笑顔で喋りかけると

横の女性は男の足に膝蹴りをかます。

「一尉痛いですよ!!」

「うるさい、こちらの方の方が階級が上だ!」と女性が敬礼する

「安藤一等陸尉です、この男は3等陸曹の山田です」

「山田3等陸曹であります」と男も敬礼する

「陰陽省所属国家第1級陰陽師の八雲です。霊災害対策基本法制に基づき二等陸佐の身分を付与されていますよろしくお願いします」

「この車は要請した車両でしょうか?」

「はい、返却は分析官の方からか、もしくはこちらの名刺にご連絡いただけたら引き取りに伺います」

「分かりました、ありがとうございます」

と安藤一尉から鍵と名刺を受け取る。


「それではこれで我々は失礼いたします」

「すいませんが、頼み事をしてもよろしいでしょうか?」

「はあ、なんでしょうか?」

「この娘を新幹線の車両まで乗ってドアが閉まる瞬間まで見送っていただくことは可能でしょうか?」

「大丈夫です」と安藤一尉が答えたので、おもむろに1万円を取り出し、安藤一位に渡す、

「いただけません、二佐殿」

「いえ迷惑料と手間賃です問題ありません」

「迷惑料ですか?」

「おそらくごねると思うので、その迷惑料です」というと

悟ったかのように安藤一尉は頷き

「山田行くぞ、二佐殿のご要望をこなしたらあとは肉でも食おう」

「了解です!」


と山田陸曹は山口の荷物を持ち、安藤一尉は山口の左腕をがっちり掴み

「それでは失礼いたします」と敬礼すると

「ぶー!、一緒にホテル行く予定だったのに!!」

「さっさと本部帰れ」と手を振ると。

「では行きましょう山口さん」

とズルズルと山口は引きずられるように、連れて行かれた。


その姿を見送り見えなくなるのを確認してから、車に乗り

エンジンをかけてカーナビをいじり、日本平ホテルをセットしてから車を走らせてること30分、ちょっとネタのようなカレー屋を見つけてついつい笑ってしまう


「マドラス509号店?wってことはこれ本物かw」

マドラスカレー509号店を見つけ、駐車場に入り

店に入ること52分


「美味かった、マドラスこんなとこにあんねんな」

と甘辛いカレーに満足して再び車に乗り込みエンジンをかけ日本平ホテルを目指す。


21:26 日本平ホテル入り口前

ボーイが入り口の前に止まると駆け寄ってくる、

「ご宿泊ですか?」

「そうです車はどこに止めたら?」

「こちらでお預かりします」

とボーイが言うので、荷物を取り鍵を置いたまま入り口にむかい

フロントに行く。


フロント

「いらっしゃいませ、ご予約のお客様でしょうか?」

「はい、予約した八雲です。」

「お調べいたしますのでしばらくお待ち下さい」

「八雲さま、お待たせいたしました日本平ツインを本日より3日間でお伺いしておりますがお間違い無かったでしょうか?」

「はい」

「承知いたしました、ご準備しますので少々お待ちください」

「荷物の方は届いていますか?」

「届いておりますのですでにお部屋にお運びしました」

「ありがとうございます」

21:46 日本平ツイン室内

部屋に入ると、スーツケースと長物が入ったケースが置かれていた

長物のケースを開けて確認すると

中には、錫杖が2本と木刀が二振りと某アクション映画級の長さのサバイバルナイフが2本入っていた。確認後ケースを閉めて

スーツケースを開けると、

中には、細かな道具や神主衣装など、陰陽師関係の道具と着替えがずらりと入っていた。


「さて大体のものは揃ってるな、後は準備から始めるか」





●後書き

2日分を更新が無事にできました、これなんぞやとみに来た皆さまにはご迷惑おかけしました、

10話以降は毎回18時公開の2日連続更新1日休みペースで行っていく予定です、よろしくお願いいたします。









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