出会いと腐れ縁 後編
3月30日深夜3時、神戸市内病院
病院のベンチで、警官が購入してくれたパンとホテルで飲むはずだったもっていたエコバッグに入ったぬるくなったコーヒーを飲みながらウトウトしているとふと時計を見ると深夜3時を回った頃、警官がベンチに来て「女性が目をさまされました、介保してくれた方にお会いしたいとのことですのでいきましょう」と警官が立つよう促してきたので「わかりました」と言いつつ立ち上がり警官について行く、病室まで歩いていると警官が「実は40分前には意識を取り戻されていました、あえて40分後に呼びにきたのは正直あなたが何かしてないか聞くために婦人警官と40分ほど話をしてもらうために時間をとったのですがまったくの潔白具合に、申し訳ない気持ちでいっぱいです」とカミングアウトされたので、苦笑いしながら「まあ時間が時間で、僕は宿泊客ですからねえ‥」と答えお茶を濁す、そうんなこんなで病室に着くと警官が先に入っていき、「お連れしました」と山口に声をかけたので病室に入ると丁寧な感じで山口が私に「あなたが助けてくれた方ですか?」と声をかけてくれたので、「はい、ご無事でよかったですね」と声をかけた、すると「はい、おかげさまで本当にありがとうございます」とにこやかにほほめむと男性看護師と警官は時前いたような顔をした瞬間婦人警官が、男性警官の足を踏み、看護師には「人が多すぎてもアレなんで、勤務に戻っていただいて大丈夫ですよ?」と凄みのある笑顔で男性看護師に問いかけると、看護師はそそくさと退散して行った。すると山口が「そういえばお名前をお伺いしていませんでしたね、お名前は?」と聞いてきたので「私の名前は、〇〇大学大学院の大学院生の八雲と言います」と返すと、「え、あたしも来年から●●大学のですが大学院生なんです!先輩ですねw」と微笑み返してきてくれたので、「まあ一応先輩ですねw」と返すと、「そうだ先輩って呼んでもいいですか?」すると警官が「名前は?」というと、「あっ!そうだ私山口さえって言いますよろしくお願いします先輩!」おとぼけ口調で自己紹介してきたので「うんよろしく」と少々戸惑いながら返答する、そんなこんなで陰陽師として本格的に働く前の、私の運命を大きく決定づける初めてのこの世ならざるものとの戦いで出会ったのがこの山口さえという、美人後輩である、院生途中で陰陽師という職に付き本格的に任務に着いてしばらくの間交流が途絶えたが、ある任務で現地でのサポート役だった男性が魔物に斬り殺された事件をきっかけに、その後任としてリクルートされてきたのがきっかけで今のような状況に至る。
7月7日PM14時すぎ山陽新幹線グリーン車車内
コーヒーを飲みながら、ふと車窓から景色を見ながらこの腐れ縁の後輩との出会いを思い出したそがれていると、
「次は新大阪、新大阪です」というアナウンスが入るすると、
「先輩〜!、次は15時のひかりのグリーン車です」「それまで私とお茶しましょう」「お前微妙に時間開けたろ?」「えっ?そんなことないですよ」あからさまに動揺したので、「ふん、バレバレだwお前とお茶もいいがまずは食い物の確保が先だ」「ええ〜!」と無念というような雰囲気を漂わしてあからさまに落ち込む山口、「お前次の業務は?」「先輩と静岡まで一緒に行って先輩が車を受け取ったあと東京の本部に戻る流れです」「そうか、まあいい」「降りる準備しとけ」
「はい!」と返事するとガサガサと鞄を漁り始めたかと思うと、ちょうどいい感じに溶けた新幹線名物を取り出す山口、「お前ほんまアイス好きな?」と小馬鹿にするような感じで、山口問いかけると「だって美味しいんから仕方ないですよw、グリーン車の特権ですw」「‥そうでっかw」と返す。
満面の笑みでアイスを食べる山口を見ながら、支給されたグロッグ26のサプレッサー付きを抜き、使用感のチェックや手入れをしていると、新幹線が新大阪に着く、すると山口が急かすように「先輩つきましたよいきましょう!」と腕を組もうと近づいてきたので、グロッグをしまいつつ「腕組んだら周りの邪魔だろ手にしとけ」ほら手を出すと「えっ」とちょっと恥ずかしそうに手を出してきたので手を掴み新幹線を降りた、改札を一度出るといつのまにか山口が手を離しふらっといなくなったのでため息をつきながら、不純物の少ない上質なお惣菜やおにぎりを売っているお店に行き、おにぎりとかを買っていると「先輩〜、探しましたよ〜」と膨れ顔で山口が近寄ってきたので、「チケットは発券したか?」聞くと「バッチリです!」断言したので「了解、ちょっとしたら行くからスタバかどっか席確保してまっといてくれ」というと「了解です、スタバ行っときますね?」と軽快な足取りで、山口が消えた。山口が行ったのを見送り店内にいるとある男に向き直る。
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