第一章 始まりと邂逅

陰陽師という名の国家公務員

7月7日新大阪行き山陽新幹線グリーン車の車内

「ZZZZZZ」

「先輩?先輩?」ゆさゆさとなんともゆるキャラ的な声と共に体を揺さぶられる

男は熟睡しているのか起きない、

するとゆるキャラ的な声で女が耳元で「起きないんだあ、悪夢でも見ちゃえ」

と女は、妖艶な雰囲気を漂わせながら男の耳元で呪を唱え始める「心身気、入悪断民」と唱えるすると女の口からグレーの煙が出て、男の耳に入っていく

すると、「うーん‥ああ」と声が漏れ始め次の瞬間前の席にぶつかる勢いで男が汗だくで目を覚ます、「はあはあ、あれ?夢か」

「先輩ようやくおきました?」と女が声をかける、「あん?」「あっお前は、陰陽省の情報分析官の山口さえ!」「あっ、覚えててくれたんでですね」と腕を組むような仕草で体に寄り添う山口、Fカップのノーブラを思わせるような柔らかさの山口の胸の感触が伝わる、「山口またお前、ノーブラか?」

すると山口は「やだ、先輩変態ですねwジャケット着てるのに分かったんですか?」「そんなもん、ジャケットの上からでもワイシャツのボタン開けて強調してる谷間が潰れるように形が変わってたらわかるわ」とチョップを山口の頭にぶち込む、「いたーい何するんですか!」といかにもかわい子ぶるように山口はほっぺを膨らませながらキレる、反省がなかったので男は「お前明らか呪を唱えて起こしたろ、夢の内容が途中から変わったし」「そんなわけないじゃないですかw、自意識過剰ですよw私なら先輩のを扱いて起こしますよ??」とAVで見そうな顔をさせて山口は囁くように反応してくる。すかさず男は無言でチョップを入れる、「だからいたーい!!何するんですかさっきから私のような超絶美女が起こしてあげてるのに」とぷんぷんとキレる山口、そう山口はFカップで顔は〇〇説検証で出てきそうな、童貞が好みそうな清楚系美人(セクシー女優がモチーフ)で全身がオカズになりそうなプロポーションをしている。

「わかったわかったで?俺みたいな現場人間になんの用だ?山口分析官?」「急に真面目になる‥先輩だけですよ、私を邪険に扱うの?」「山口分析官?」「はーい」「国家特急陰陽師12神将の神眼様からメッセージを持ってまいりました」「ほう、メッセンジャーか」「メッセージを受け取ろう」

「12天将八雲に通達す、若き船乗りが闇に飲まれ新たなる邪悪を生み出そうとしているそれの対処に向かえ、場所は静岡だ、行けば感じ取れるだろうとのことです」

八雲は神妙な表情で「静岡ねえ‥しかも船乗りか‥そしてこのタイミングで大学時代の夢まさかな‥」

すると山口はズカズカと割り入るように「どうしたんですか?いつもクールな先輩がアホずらで台無しですよ」と無神経極まりない暴言を吐いたので、八雲は無言で山口の頭を両手でゴリゴリと圧をかける、「今なんて?」「いたーい!先輩マジで痛いです」「誰がアホズラだって?」「気のせいです、気のせいですそんなこと言ってません言ってたら中出しさせてあげます」「またそういうセクハラかますだろ」といいつつ八雲はチョップをかます、すると山口はスッと避けながら「ほんとです!」「さいですか」と呆れつつ本題に話を戻す。

「で標的は一つか?」「はい、神眼様いわくまだひとつだそうです。」

「そうか、で標的の生死はどうしたらいい?殺していいなら殺すが」「いいえ神眼様曰く、今回は殺せないだろうそしてできるなら相手に顔が割れない方がいいとのことです」「…、本気でそう言ってたのか?」「はいそう聞いています」と

無理難題を平然と語る山口、「武器や道具の調達と仮面はどうすればいい?」

「すでに静岡県にある日本平のホテルと静岡駅で車を一台押さえています」とブルーライトメガネを掛けてスマホを見ながら山口が答える、「大体は了解実弾は?」と八雲は手を出しながら答える、すると山口がおもむろにジャケットの中のホルダー事から銃を取り外す、サプレッサー付きのグロッグ26だ「グロッグ26のサプレッサー付きです、弾は今回は特注の曳光弾と貫通弾がそれぞれ4マガずつ支給されます」「グロッグねえ、銃をダメにされるリスクを減らすためか?」「はい、ですのでワルサーp99はお預かりします」「へいへい」とホルダー事ワルサーp99を渡す、「やったあ!先輩の銃だ、私の中に玉を打ち込んでえ〜」「やめとけw」とチョップをかまし、「他は?」「すでに経費として30万円ほど経費口座に入金済みです、他にもクレジットの残高も全て精算済みです」「了解サンキューな」「いえ先輩のためです!」「へいへい」「いい加減私としません?」

「‥・嬉しい御指名だけど遠慮しときますわ、誰と穴兄弟なるかわからん‥」

「失礼ですね、私は仕事上の付き合いある方とはしませんよ!」「ならなぜ仕事上の関係のある俺にいう?しかも俺の副オペレーター兼現場手配担当やろ?」「先輩は先輩ですから特・別・です!」「はあ〜」

彼女がこれだけ好意的なのは、1つ理由がある、ソレはある年の3月30日の夜のことだった。



あとがき

イチャイチャは所々挟みますが、そこまでイチャイチャする予定はしばらくないですw

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