6-4:ナンディナの依頼
ナンディナ : 「……ご息女殿、情報提供感謝する。だが、シエル殿の言うとおり、残念ながらヴァンパイアが関わっている以上、個人の訴えのみを鵜呑みにすることはできない」
そういいながら、ナンディナは周囲を見回す。冒険者と、そして周囲の騎士団員に宣言するように。
ナンディナ : 「それは全島民、全騎士団員……そこにいる冒険者の方々一人一人に至るまで、個人の訴えのみでは信じられないということ。当然、この身もそうだ」
「これ以降、判断はすべて本土の騎士団本部の意向を優先する。そして……この場で最も信じられる方は。レイダー様だ」
ソレル : 是非もないよね!
SGM : 照れちゃいますね。
ナンディナ : 「……吸血鬼殺しに幾度となく成功し、魅了の術なども跳ねのけてこられたお方だ。もちろん絶対とは言い切れないが、一番この中では信用できるお方だろう。判断に迷ったら、レイダー様のご判断を仰ぐように」
GM : 了解の意の掛け声が、騎士団の面々から発されます。
レイダー : 「……ふむ、恐縮ですね。なんとも」
SGM : そうだったんか……じゃあ、そういうことで。ノワールとか5体くらいまとめて吹き飛ばしました。
ナンディナ : こわ……いえ失礼いたしました、さすがですレイダー様。慈悲なさすぎてさすがです。
ソレル : 流石です!
レイダー : 「無論、私も万能ではありません。本土との連絡を急ぎましょう」
ナンディナ : 「はい!」
アル : 「……カルミアさん、さっき噛まれたところを見せてくれましたけど、今は大丈夫なんですか? 具合とか悪くありませんか?」
GM : ではそれを聞くと、ちょっと目を見開いて、困ったように笑います。
カルミア : 「……大丈夫、と言いたいんですが、正直なことを言うと、ちょっと……めまいが、すごい、です……」
GM : 具体的に言うと、この質問ターン終わったらまたしばらく倒れちゃいそうです。
アル : 「……無理は、しないでくださいね?」
シエル : 「……気休めにしかならないかもしれないけど」と、【リムーブ・カース】します。(ころころ)……一応、達成値は16。
カルミア : 「ありがとう、ございます……」特に何も起こりませんね。
ソレル : 「あ、そうだ。シランって人知らない?」
カルミア : 「シランさん……」その名前を聞くと震えます。
ソレル : 「? どうかしたの?」
カルミア : 「は、はい。その……その…………思い出しました。わたくし、最後……脱出するときに、シランさんに、追いかけられた……気がします。知り合いなん、ですけど。館にはいなかったので、平気だと思ってたんですけど。もしかしたら、あの人も……」ふるふる。
ソレル : 「そっか。怖いこと思い出させちゃって、ごめんね」撫でとこ。
カルミア : 震えながらちょっと息をつきました。
GM : では、そのあとも一言二言質疑応答はありましたがカルミアの顔色がいよいよ悪くなってきたこともあり、その場は一度解散となります。君たちは重苦しい雰囲気の中、立ち去ろうと……するのですが、騎士団の面々が散っていく中……
ナンディナ : 「あの。……先ほどの言葉の後に、こういうのも恐縮ではあるのですが……」
GM : と、ナンディナが皆さんに声を掛けます。
ナンディナ : 「よろしければ、共に戦ってはいただけませんか。……セルフィが倒された、とあっては、騎士団の面々でも確実に戦力になるのはほんの一握りです。勝てるかどうかも、わからないのです」
レイダー : 「……」一瞬口を開きかけたが、事の趨勢を見守る構え。
ナンディナ : 「ですから」といったあとに、一瞬リズさんに視線を走らせて
ナンディナ : 「…………それ、に」(リズさんに一瞬視線を走らせて)「可能であれば、傍に、いていただければ、と……」後半はほとんど聞こえない小声で。
レイダー(SGM) : (手で顔を覆う)
ナンディナ : レイダー様、情けないオタクみたいな行動取らないで。解釈違いです。(一同爆笑)
リズ : wwwwww
シエル : 解釈違いwww
レイダー : だって……。ディナがさぁ……。ディナに新しい友人がさぁ……。
アル : レイダーさん、多分今キリっとしてるんでしょうけど、内心これだったら笑いますよ。
SGM : ご安心ください。レイダーさんは今物凄いキリッ顔で見守っています。内心は「セルフィ……、見ていますか……!」って思ってる。
アル : 感無量……。
リズ : (それならアリのプラカードを掲げる)
ナンディナ : 許した。
リズ : 視線を受け取ります。「行きましょう、ご主人様。「お世話になった方への恩は果たさねばなりません」
アル : 「はい……そうですね。セルフィさんや街の人たちのためにも、ぼくも戦います」
ソレル : 「……報酬は?」
シエル : 「僕たち冒険者だからね」
ナンディナ : 「そうですね。相場を鑑みますに……」
と、ここでナンディナから報酬が以下の通りに提示される。
・討伐参加報酬:ひとり5000G
・敵対者の討伐報酬:1体につき、ひとり3000G
シエル : 「敵対者の討伐…………」
ナンディナ : 「はい。わかりやすいでしょう?」一瞬昨夜見せたみたいな笑い方をした後、朗らかな微笑みに戻ります。
アル : 庵の皆さん全員で、追加12000Gですか……。
リズ : わー大金ですねー。
シエル : は????? アルちゃんはそれでいいのか?
アル(PL) : おっ、3000Gがなんか喋ってますね。
リズ : ひどいwwww
シエル : シエルも敵対者だったか~、否定できない。
リズ : 咄嗟にリコリスをかばって撃ち抜かれるシエルさんがいるって本当ですか?
シエル : リコリスとお金天秤にかけないといけないだなんて~。最高。僕も頭ぶっとばしてもらおうかな、おそろいだね~。
リズ : 咄嗟の状況だとそのまま本当に撃ち抜きそうで怖いんですが。
シエル : そのときはお願いします、魔剣があるので大丈夫ですよ、たぶん。
ソレル : 「……いいよ。受ける」
ナンディナ : 「……ありがとうございます。本土にも、皆様の参加を申請してまいります。ただ、本当に大規模な戦闘になると思いますので……実際は、『騎士団による葬送戦に参加する決意が固まった場合は、一週間後の日曜の日付変更時に、この別邸に待機していてください』という形にしましょうか」
ソレル : 「わかった。配慮してくれてありがと」
ナンディナ : 「はい、みなさまお待ちしております」
レイダー : 「……ありがとうございます」
GM : では早速、4週目の自由行動に入っていきましょうか。
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