2-4:彼岸花の庵
GM : というわけで。あなた方は屋敷の中に招かれます。まずは世話を言いつけられたサリュがかいがいしくあなた方にタオルを回し、体が冷えていることをみると「浴室の準備を!」「は、ハーブティの用意を!」と駆け回り……。
GM : 湯を浴び、衣服を乾かし。君たちは思い思いに体を温めたあと、エントランスロビーの奥の部屋に集められました。
サリュ : 「どうぞ、ごゆっくりお寛ぎください!」
-間取り-
https://drive.google.com/file/d/1AKbJLcn_zrpAcJYWjoHz-qAlK55crH5q/view?usp=sharing
GM : 今あなた方がいるのは「サロン」です。
リズ : 間取りは、あの廃墟と同じようですね。
GM : いつの間にやら夜もすっかり更けたころ。あなた方が毛布にくるまって体温回復に努めている間……。
背の高い青年 : 「うわっ、まじだ。すっげー増えてる」ひょこっと、入り口から、背の高い男性が顔を出しました。
-背の高い青年-
https://drive.google.com/file/d/1TijbT7jtHkJwVvVi6hE4--r4YSoNSmE4/view?usp=sharing
ソレル : 「お邪魔してまーす」
アル : びくっとしてソファーの後ろに隠れる。
背の高い青年 : 「お、どーもご丁寧に。リコリス、こいつらがお前が拾ってきたやつら?」
リコリス : 「はい。……全員川に落ちてらっしゃったので、できれば、怪我などないかだけ診療をお願いしたくて」
リズ : 「お医者様ですか?」
背の高い青年 : 「まあ、似たようなもんかな。医者ってより、薬師に近いけど。この島医者いねぃから、俺が代わりに診てるんだ」
GM : 青年の後ろから顔を出したリコリスの様子を見るに、この人も知人のようです。まあ、少なくとも気を許せる間柄ではあるのでしょう。
リズ : 「そうですか。では、是非お願いしたいです」ソファの裏から主人を猫のようにひっぱりだす。
アル : 「ひっ!」めっちゃしっぽの毛が逆立ってる
背の高い青年 : 「おー、元気ないぬっころだな」
サリュ : 「怖くないですよー」
背の高い青年 : それを見てニヤッと笑いつつ、青年は身だしなみを整えて一礼します。
背の高い青年 : 「俺はオーウェン・アドヴェルサ。薬師兼教師兼画家兼……その他諸々。ま、趣味人だ」
オーウェン : 「ま、警戒しなさんな。ちゃちゃっと見てやるから」
ソレル : 「……あなたが馬小屋の人ですか!」 と嬉しそうに。
背の高い青年 : 「……馬小屋?」
リコリス : 「あ」
ソレル : 「リコリスがあなたなら馬小屋を作ってくれるって」
リコリス : 「…………(笑顔)。オーウェン先生なら作れますよね?」
オーウェン : 「お前、俺のことなんだと思ってんだよ。まあ、1日もらえりゃ作るけどさぁ……」
ソレル : 「……すごい!」きらきら
サリュ : 「わ、私もお手伝いしますね!」
リコリス : 「ね?先生なら何とかしてくれるだろ?サリュもありがとう。無理はするなよ」
サリュ : えへー
ソレル : 「先生……!!」
シエル : 「オーウェンさんは画家さんでもあるのですね。普段はどういった絵を描かれるのですか?肖像画とか?」
オーウェン : 「んー、まあ風景でも肖像画でも何でも描くよ。ただ、今ハマってんのは確かに肖像画だ。最近嬢ちゃんとリコリスを口説いてんだが、なかなか首を縦に振ってくれないんだよなー。……なんだったら、お前らの方モデルにしてやろうか」とかいいつつ、てきぱき診療をしていきます。
GM : ああ。大事なことを忘れていました。
とここで、GMが[異常感知判定:9/14]を要求。出目は振るわなかったが、シエルとアルが成功させた。
GM : では成功した方は、オーウェンが診療に入る際に君たちを見回した瞬間、一瞬だけ明らかに身じろぎしたことに気が付きます。見知らぬ人物を見て驚いたというだけでは説明がつかない、なんらかの意図が彼の視線に含まれていた……ような気がします。とはいえ、あまりにも一瞬の出来事であり、それがどんな感情だったかまでは読み取れません。今や、彼は何事もなかったかのような顔をして診療を続けています。
GM : 14は出ていないのでここまで。
リズ : 気になりますね……。
オーウェン : 「よし、おわり。ま、大けがはしてねーな。細かいとこは、打撲やら捻挫やらすごいことになってるが」
アル : 「いたかったです……」なみだめ
オーウェン : 「今いろいろ脳内物質出てるから平気そうだが、一息ついて落ち着いたころからめっちゃ痛くなってくるからな。明日の朝とか覚悟しとけよ」
リズ : 「ああそうでしたか……、すごく痛かったらすぐに言ってくださいね!」
アル : 「リズさんに心配かける訳には……」といってじっと我慢。
リズ : 「何も言ってくださらない方が心配です(ムス―)」
オーウェン : 「まあ、患者が何も言わないのはこっちも困るからな。ただ、怪我してんのはお前もだから。他人の心配ばっかじゃなくて、お前もちゃんと体いたわるんだぞ」リズさん相手に肩を竦める。
シエル : 「治療ありがとうございました、オーウェンさん。しかし、薬師兼画家兼教師とずいぶんと多芸でいらっしゃるのですね。弟子とか取ってたりするのですか?」
オーウェン : 「あ、弟子? そんな大層なもんじゃねーよ」
オーウェン : 「ウケる」(なんか一人でウケてる)
リコリス : 「……僕たちは弟子、というか生徒のつもりではありますけど」
オーウェン : 「はいはい、かわいい生徒かわいい生徒」
リコリス : 「……まぁいいか。いずれにせよ、君たちにはやっぱり泊まってってもらった方がいいね。そういう状態で外に放り出すわけにはいかない」コホンと咳払い。
リコリス : 「先生、全治1か月とかだったりしませんかね。この人たち」
アル : 「えっ!?全治1か月!?」怯えた顔
オーウェン : 「1か月はかかんねーかな……ああいや、1か月とかにしといたほうが嬉しい?」
リコリス : 「嬉しい」(にっこり)
オーウェン : 「じゃあ全治1か月ってことで。1か月くらいごろごろしてれば?」
アル : 「ど、どうしよう……大けがしちゃいました……」おろおろ
GM : アルくんはかわいいなぁ。目の前でクソ適当な不正が行われているというのに……無邪気に信じて……。
リズ : かわいいですねぇ。
サリュ : 「お部屋のご用意も、出来ておりますよ!」ふんすふんす
ソレル : 自分の身体を見渡してちょっと動かしたりしながら「……細かいことはいっか! ハンサと一緒に1ヶ月おやすみだ!」
リズ : 「まあーいっかげつもかかりそうですかーそれはたいへんですねーおさいふはからっぽのままですのでうえてしまうかもしれませんねー(にこにこ)」
アル : 「そ、そうですリズさん。ぼくたちお金もなくて……1か月も入院できないですよ……」
オーウェン : 「あ、金ねーのお前ら?ふーん。じゃあ体で返してもらわなくちゃなぁ」
リズ : 「体……」ちょっとおびえた顔。
アル : 一層怯えた表情になりますが、でもリズさんがが怯えた顔してるなら間に立ちます。「ぼ、ぼくがやりますからリズさんは……!」
リズ : 「!いえいえそんなことは私がやりますから!」めっちゃ焦ります……!
リコリス : 「……あの。先生がいうと笑えないです」
オーウェン : 「いやいやちょっと待て、ツッコんでくれ!?今のツッコみ待ちだから。俺スケベ親父みたいな感じになっちまったじゃん。せめてリコリスはツッコめよ!」
ソレル : 「……先生はおちゃめだなあ」
リコリス : 「冗談だったんですか、よかった」
オーウェン : 「くっそ。マジクソ。お前の方がこれ冗談で言ってんのかマジで言ってんのかわからねーのもたちが悪いよ、リコリス。……まあ、つまりだ! 診療費とかいいから、ちょっとは館の仕事とか手伝ってくれるとイイナーってこと!」
オーウェン : 「働かざるもの食うべからずだが、別に無体をやらせるつもりもねえ。逆に言うと、働いてくれりゃあ食わしてやるし衣食住も保証する」
アル : 「それならよかったです……」緊張が抜けてどっと崩れ落ちます。
サリュ : 「なんと。しかしお客様に働かせるのは……。こう、従者の名折れ?てきな……」
オーウェン : 「お前だけだと流石に手が回ってないところあるだろ。つーか、ちょうど俺も助手欲しかったし」
サリュ : 「むー。これも私の不徳ですね……」
リズ : 「いえ、ならば猶更私は働かせてください。主人を飢えさせるわけにはまいりませんので」
オーウェン : 「お、いい心がけだねえ」
ソレル : 「ハンサと一緒ならなんでもやります!」
シエル : 「僕もお金が入用だから、馬車馬のように働かないと……。」
GM : では、そんなことを言っている間に、オーウェンはサリュとリコリス間にしっしと手を振ります。
オーウェン : 「サリュ、ちょっと白湯汲んできて。リコリスは二階から毛布取ってこい」
リコリス : 「?……はい、承知致しました!」
GM : ……そんな風に二人が言いつけられた用を果たしに出ていったところで。オーウェンが懐を探り
オーウェン : 「はい、駄賃」と2000Gを無造作にテーブルの上に起きます。
アル : 「へ?」
オーウェン : 「金ねーんだろ。とってけ」
シエル : 「いいんですか!!??」
オーウェン : 「……うちの奴らの世話賃だ。わかっちゃいると思うが、お前らは、別に一か月もここにいなくちゃいけない怪我はしてない。ただ、この金で頼む。人助けだと思って、1か月ここにいて欲しい」
リズ : 「どういう意味ですか」
オーウェン : 「お前ら冒険者だろ? まあ……『1か月、あいつらの世話を頼む』って依頼だと思って受けてくれよ。その依頼賃だ」
シエル : 「......どうして僕たちが冒険者だと分かったのですか?」
オーウェン : 「恰好みりゃわかるよ。それに、冒険者でもなきゃこんな島こねえだろ」
ソレル : 「私は全然受けるけど……」ほかの人達を見る。
シエル : 「......ちょっと待ってください、そういえばリコリスは"外に人は住んでない"とか言ってましたけど。オーウェンさんは外の冒険者の存在をご存じなのですね?」
シエル : 「彼らに島の外の話はしてないのですか?」
オーウェン : 「……リコリスがそう言ってたのか」と少しため息。
オーウェン : 「まあ、隠してるわけでもねーんだが……。あいつは、まあ、昨今の情勢にはとことん疎いから、いろいろ知らないこともある。俺は薬師だし、噂には敏感で、外の話も聞いてるが。あいつは……」
GM : といったところで、がしがしと頭を掻きます。
オーウェン : 「……ま、そんな感じであいつら、危なっかしくてな。けど、俺は下手に近い立場だから、逆に難しいこともある。古くからの知人じゃないお前らだからこそ、そういう風にぽろっと漏らすこともあるんじゃねーかって思うわけだ。だから、話し相手になってやって欲しいって感じ。さっきの依頼はそーゆーこと」
オーウェン : 「じゃ、頼むな」そういって立ち上がります。
オーウェン : 「どっちにしろ、2週間くらいは体痛むだろうし。受けても受けなくても、今日は泊ってけや」
シエル : 「あ、依頼はもちろん受けますとも!!」
アル : 「ぼくはいいと思います。みなさん悪い人?じゃないみたいですし……」オーウェンさんがこわかったですけど。
リズ : 頷く。
GM : では、君たちはオーウェンからの奇妙な依頼を受け入れ、毛布を持ってきたリコリスたちに「そういえば部屋何処にする!?」などと勢い込んで尋ねられ。今日の宿泊について思いを馳せるのでした……。
-2階間取り-
https://drive.google.com/file/d/10IhdGKKjCH95LPfMEcm8UdRwSTNscAhf/view?usp=sharing
GM : では、ここで部屋割りもしちゃいましょう。「赤の間」「黄の間」「青の間」「黒の間」がそれぞれ客室です。
ここでGMから、一か月PC達が過ごす部屋決めが提案される。一人一部屋でも、複数人を一部屋に詰め込むことも可能とのこと。それぞれのテーマカラーの名を冠した部屋の中から、各々が好きなように選んでいくことに。
ソレル : ハンサは?
GM : 部屋には入れないかな……。馬小屋ができるまではサンルームで……。あ、二階からもサンルームの様子は見えますよ。
ソレル : そっか。ハンサはサンルームに置いたり彫像化したり、その時々な感じにするね。サンルームが近い青の間にする。
リズ : 「ここが得体のしれない屋敷なのは変わりませんから、ご主人さまのお傍にいたいです」と挙手。
アル : 「リズさんがそう言うなら……」では二人で黒の間にいきます。
シエル : せっかくだから俺はこの赤の間を選ぶぜ!
GM : おっけーです、ありがとうございますー
GM : では、そんな感じで部屋割りが決まったあなた方。今日はいろいろありました。
GM : 眠りにつくがよい!
全員 : すやすや
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