エイプリルフール
「今日は何の日でしょーかっ」
「この作品の更新日は3月25日だから『奴隷及び大西洋間奴隷貿易犠牲者追悼国際デー』だな」
「あ、そういうメタネタはいいです。あと何ですかそれ」
「
「それ凄く気になりますけど今はいいです。今日は4月1日ですよっ」
「ああ、四月馬鹿の話か」
「そう、エイプリルフール。今日はウソをついても許される日です」
「あくまで罪のない嘘な」
「さーて、センパイを困らせるどんなウソをついてやりましょうか」
「そんな小悪魔的な所も可愛くて、俺は好きだな」
「……は?」
「聞こえなかったか? やれやれ、もしくは聞こえないフリかな?」
「いやちょっとセンパイ、キャラが違ってません? 初詣の悪夢再びですか」
「何を言っているのかな。これが僕の本来の姿だよ。ハハッ」
「なんですかその王子様キャラ。ベイベーとか言い出しかねないですよ」
「王子様か、良いねえ。だったらキミはお姫様だね」
「近い近いっ! 耳弱いんですから囁かないでくださいっ!」
「ああ、そんな……こんなにも僕はキミを想っているのに、近づくことも許されないなんて! シェイクスピアですらこの悲劇は描けないだろう」
「くっ、絶対演技だとわかっているのにときめかざるを得ない。センパイ、恐ろしい人……」
「いやだなぁ、僕はいつでも本気だと言うのに」
「あの、エイプリルフールだから全部ウソですよね。でも、さっき自分で言ってましたけど人を傷つけるウソはダメなんですよ」
「じゃあ、嘘じゃないって言ったら?」
「……え!? ど、どれがウソで何が本当なんだかわからなくなるようなこと言わないでください!」
「どうした、顔が青いぞ」
「そこは顔が赤いで良いじゃないですか! 何最低限のウソはついてやったみたいなしたり顔してるんですか!」
「お前イジラレ役に回るとホント弱いな」
「というわけで恒例の豆知識コーナーですが」
「恒例なのかこれ」
「よく企業もエイプリルフールに乗っかってウソ企画とかやってるじゃないですか」
「某○谷プロとか有名だな。最近はソシャゲも色々趣向を凝らしてるな」
「たまにウソ企画だと思ったら本当でしたーってネタもあるじゃないですか」
「というかエイプリルフール用に専用アプリ作って普通に遊べるゲーム作るって、どんだけ金と手間隙かけてるんだって話だよ」
「ウソもつき続けていれば本当になる。つまり、この作品も書籍化すると言い続ければ」
「それはない」
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