★ミドル戦闘「孤独な群れ」

   登場:全員


GM:よし、セッションを再開するぜ。よろしくお願いします。


一同:よろしくおねがいします!


鬼頭哲太:前回は何やりましたっけ。


 前回のシーンをプレイしたセッションから、少し時間が空いています。


たつま(女):ドロドロの四角関係だっけ?


一衣舞佳:詩子といちゃいちゃしたことは、かろうじて思い出せる……。


鬼頭哲太:一衣さんから詩子への巨大感情と、鬼頭から加納さんへの巨大感情。


一角ジュード:追跡!FH作業員に一直線!(アイキャッチ)


 チャットルームの共有メモに張り付けたあらすじ&過去ログを読んで振り返り。


一角ジュード:(ログに目を通して)行こうぜ! FH作業員追跡!


GM:とりあえず、FH作業員探しに行く人は登場の侵食ダイスをどうぞ(後から全員引っぱりだすけど)。


たつま(女):とりあえず八乙女と鬼頭で様子見ない?


鬼頭哲太:侵食率上げれば加納さんから心配されるかもしれんし……行こう。


一角ジュード:というかこのシーン戦闘あるとか言ってから、どうせ全員出るは出る

んだな。まぁ俺は後からカッコよく登場するが。


 見学会場裏で第一支部のエージェントさんと情報共有するたつま。


UGNエージェント:「なるほど。デルフの労働者にジャーム化の疑いがある作業員が……。では、リストアップされた人物の確保を分担して行いましょう。第1支部はジャームが逃走した時に備え、見学会場の警備を強化します。」


鬼頭哲太:位置的に後ろの方が撃ちやすそう。 「じゃあ……僕らはぁ……追う側……でぇ」


たつま(女):「そういうことだゾイ。猶予はあんまりなさそうだし、鬼頭を連れてI(アイ)が確保しに行ってくるゾイ」 じゃあ出発(でっぱつ)といこうか!


鬼頭哲太:この上司、毎分毎秒口調変わってそう。


一角ジュード:七色の口調。


一衣舞佳:ビリー・ミリガン。


◆ ◆ ◆


 縦横にパイプが張り巡らされた製油工場内は、不気味に静まり返っている。

 奥へと進んでゆくと……人気のない工場内に、一人の工場労働者が呆然と立ち尽くしてている。トヨカワ・タクヤ(男/24歳/B級作業員)――リストに載っていた元・FH作業員の一人だ。


作業員:「……な、い。いない。誰も、いない」「乾く……“孤独”だ……」


鬼頭哲太:「八乙女さん、周辺は警戒しておくので、お願いします」とりあえず後方に控えておきます。左手首の文字を確認。ブレていた視界を整える。


GM:君たちが作業員の男に近づくなら、彼を中心に空気が震えるような圧が放たれているのを感じる。ワーディングエフェクトだ。


たつま(女):「そうだな……。まあ、I(アイ)は器用じゃねえし、近づかねえと話にならねえしな。」


 ――ともすれば圧力すら感じられるワーディングを、龍馬はなんの抵抗も感じないかのように、するりと入っていく。うっかりすれば気が付かれないほど、静かに、穏やかに……。ワーディング相手に『合気』の理念を使用しているのだ。


たつま(女):不可思議な移動経路を作り出すイージーエフェクト、《猫の道》の応用だぜ。 まあ、気が付かれるのは気が付かれるのだが。


GM:結局気付かれるんだ…。ギョロリと、八乙女たちのほうに視線が向く。


 「フゥルルル……。なんで、動いている奴がいる?」

 「まさか俺と同じ……?いや、『違う』。感覚で分かるぞ」

 「感じるんだ。同じバケモノ同士でも、オレはお前らとは“別種”。時代がまるっきり違うことが……」


鬼頭哲太:「時代……?」


作業員:「この時代が最悪に見えるんだ……地面は石に固められ、空は刺すように眩しく、大気は薄い。それを共感できるヤツが誰にもいない。言っても誰も気づいてくれ、ない……『孤独』だ」


GM:頭を掻きむしる作業員の男。その両手にはピュトンそっくりの鱗と鋭い爪が生じている。


一角ジュード:ピュトンに取り込まれている!


GM:彼は、ピュトンによる《衝動侵食》の犠牲者。怪獣から散布された古代種レネゲイドに感染し衝動を蝕まれたことで、ピュトンに近いジャームに変異しつつあるのだろう。


鬼頭哲太:「……八乙女さん、通信入れて座標を他のエージェントに回します」


たつま(女):「―――っと。まあ落ち着きな。」


 頭をかきむしろうとして――――『動けない』

 足を動かそうとして――――『歩けない』

 声を出そうとして――――『出せない』


 こういう話を知っているだろうか?

 椅子に座った男がいて、その男の額に指を突きつける。

 そしてこう言うのだ『もうあなたは立ち上がれない』


 なんのことはない、立ち上がるのに必要な『必ず動く起点』を指で押さえられてるから、起き上がれないと言うだけの話だが。

 その理屈は動物が動く物である以上全てに適用できる。


 八乙女龍馬は、目の前の男が動こうとする寸前に『起点』を押さえることでそれを封じているのだ。

 まるで金縛りのように――――


八乙女龍馬:「今の所は話を聞きたいだけだ……そっちの話も聞きたいところだしな。悪いようにはしないが、どうだゾイ?」 相手の『起点』を完全に把握、干渉できる状態――これを、合気では『掌握した』という。


一角ジュード:エキストラ相手にいい気になっている! これ多分こう、この後に本命がグワーッて出てくるやつですよね、GM。


たつま(女):そのつもりでいい気になってるゾイ。


作業員:そうだよ。 「……ギッ、ギギィ!?」 不可思議な体術が男を拘束している。このままトドメを刺すなり、処理班を呼ぶなりで片が付きそうだ。


鬼頭哲太:「……撃ちますか」


たつま(女):「まあ撃つのは待ってくれ、押さえきれない時のフォローだけ頼む。この程度ならあと何人こようが余裕だしな。パワーが強い奴が来なければ……」


 「――孤独」

 「――孤独だ」

 「――近くに仲間がいる気がするな」

 「――でも孤独だ」


GM:物陰から、うつろな瞳をした作業員“たち”が新たに3人現れる。彼らも、FH作業員名簿の写真で見た顔ぶれだ――全員ジャーム化している!


一角ジュード:ゾンビーだ!


GM:こいつが俺の本命だぜーっ! 「「「があぁァァァ……!」」」 八乙女が無力化している以外のジャームたちが、変異を開始する。


 肉体が内側から膨張を開始し、身長が2m、3mと、どんどん大きくなってゆく――キュマイラ・シンドロームだ。


たつま(女):「っと!そんなこと言った矢先にこれかよ!まずいな、パワーが違……!」


鬼頭哲太:「……!(……最速で撃てば間に合う……? いや、ボルトアクションの遅れが)(まずい、誰か……!)」


一衣舞佳:哲太君のトスが光る。それじゃあ……。


 「そこだァァァァーーーーーーーーッ!!!!」 窓をブチ破り、飛び込むジュード!


一角ジュード:ジャームの一体の前に身一つで立ちはだかり……重力場で押しとどめる!


作業員:「グルルゥッ!?」 不可視の力場が、振り下ろされようとしていたジャームの爪を押し返した!


一角ジュード:「連絡、確かに俺の胸に届いたぜッ!! “直線中毒(ドラッグレーサー)”一角ジュード、一直線にただいま参上ッ!!」


 「そして助けに来たのは……俺だけじゃないぜッ!!!」


一衣舞佳:トスありがとうございます……! 不格好な氷の塊を、渾身の力で敵へと投擲する―――!


 「ギアアッ……!?」 投射された氷塊の一撃――八乙女の抑え込んでいたジャームが吹き飛ばされる!


一衣舞佳:「すみません、遅れました……! “イマイ……、“零点下(ゼロアンダー)”、現場に入ります!」


たつま(女):「ほう……?」 八乙女は今ので一衣をロックオンしたので、今は無言。前口上は無し。


鬼頭哲太:「お二人とも……! 急行感謝します」「仕掛人(シャンブルス)、交戦します」 一番遠いものに向かって引き金を引く。


作業員:「ギュウッ!?」 変異を終えたジャームたちは射線から素早く飛びのく。対オーヴァード戦の開始だ!


◆ ◆ ◆


●第一ラウンド

・位置関係

[小型怪獣A、B、C] 5m [PCたち]


鬼頭哲太:これがミドル戦闘で次がクライマックスで大丈夫ですか?


GM:ですです。


鬼頭哲太:分かりました。つまりキメ所は多少温存していていいということですわな。


一角ジュード:俺も怪獣ゾンビー相手に……ロボで!?と思って、身一つで登場してしまったから、今回は防御に徹させてもらうぜ。もしこれで「火力が足りねぇ!」ってなったらドゲザします。


たつま(女):ミドルだし3人で火力は足りるだろ。


GM:セットアッププロセスに移行しましょう。まずは各自、キャラクターの行動値を確認してください。


12:哲太

9:龍馬

8:小型怪獣

7:ジュード

3:舞佳


たつま(女):セットアップで、とりあえず味方全員に《戦術》いくぜ。自分以外の味方の判定にダイスボーナス2個を追加だ。


一衣舞佳:便利。私はまだ《フルパワーアタック》使える侵食値じゃないので宣言ナシ。

GM:OK、ここからイニシアチブプロセスです。まずは行動値12の哲太君の行動から。


鬼頭哲太:ウェポンケースからボルトアクションライフルを取り出して装備します。マイナーでライフルの効果を使用して<射撃>の判定値に+5。


GM:店売り最強武器と名高いライフルはこれが怖い。


鬼頭哲太:メジャーアクションは《小さな塵》+《アタックプログラム》+《ピンポイントレーザー》+《コンセントレイト:エンジェルハイロゥ》――コンボ名『ローリン・リンカネーション』。装甲値を貫通する精密射撃です。命中固定値15。


GM:固定値がみんなの3倍くらいある……命中どうぞ!


鬼頭哲太:「……すぅ」 構える、呼吸は整えたままでいつものよう引き金を引く。


 衝撃で袖がまくれる。左の手首の文字が視界の端に映る――


 「kiil then ali」


 彼の精神を安定させる文言、スペルをずらし、偶然その言葉を見る事すら避けたもの。

 これがある限り、鬼頭哲太は仕掛人であれる。


鬼頭哲太:命中判定、対象はAで――1回クリティカルして達成値29。


GM:1回転だけでその達成値ですか。こちらは回避は固定値(イベイジョン)を使用して17……避けれないしガード値も0です!


鬼頭哲太:ダメージは25点の装甲値貫通。


GM:「ギアッ……!」 ダメージ素通しして……ジャームはその一射に耐えられずに倒れた! COOL!


一角ジュード:手首の文字の演出、漫画的でいいなぁ。


GM:ここで初めて内容がアップになったけど、絵面がマンガのコマ割りで再生されますね。おっと、それと――


 ◆システムメッセージ。『小型怪獣A』へのロイスが即座にタイタス化します。


一角ジュード:ロイスとか不穏なこと言いだしたなこいつ……。


GM:P.T.のシナリオロイスはタイタス化しなくて大丈夫ですよ。小型怪獣Aさんにロイス取ってる人だけタイタス化してください。PCの中にはいないね? フフフ……。


一衣舞佳:こ、こわ~……。


たつま(女):I(アイ)の手番だ。マイナーで《オリジン:レジェンド》使用。達成値に+10してから《サイレンの魔女》による全体攻撃いきまっしょい!


GM:でたな、面倒なシーン攻撃! だがその攻撃は《コンセントレイト:》でクリティカル値を調整できないから、そう大きな達成値は出ないはず……。


たつま(女):8D+11で――――(コロコロ)クリティカルして達成値29だ!


GM:嘘ぉ! クリティカル値10でそんなポンポン回るか?(哲太くんと同じ達成値だよ)


一角ジュード:まぁ10D振れば確率的には1個はクリティカルすんだよな。


たつま(女):ダメージも出目が良かった、装甲値無視の28点。合気で投げ飛ばしたぜ。


GM:では、小型怪獣Bは行動を放棄して小型怪獣Cをカバーリング。2倍のダメージを貰って吹き飛ぶ!


一角ジュード:ほう、小癪……。


 ◆システムメッセージ。『小型怪獣B』へのロイスが即座にタイタス化します。


たつま(女):地面に叩きつけられる前にBがクッションになったのか。


GM:そんな具合でしょう。とっさに同胞をかばって出た……知能低そうな怪獣ジャームなのに。連携の取れた怪獣なんですねぇ。


鬼頭哲太:動物に絆があったとは。


一角ジュード:不穏!


GM:残る1体のジャームは仲間の仇を討たんと、猛然と襲い掛かってくる! マイナーアクションで《破壊の爪》+《ハンティングスタイル》を使用。素手を強化しながらPCたちにエンゲージ。


一角ジュード:出番か……ロボに乗ってない俺の防御力は大したことがないぞ!!


GM:メジャーアクションは《貪欲なる拳》を使用した白兵攻撃。ここは……哲太君狙い! 命中ダイスは――1回転して達成値22。リアクションをどうぞ


一角ジュード:とりあえず回避してもらって、失敗したらカバーだな。


鬼頭哲太:ドッジします……達成値9。ダメー(トムブラウン)。


一角ジュード:では《マグネット……いや、行動破棄してカバーだ。《グラヴィティガード》とバックラーでガード値を上昇させて庇う。


小型怪獣:「シャアアッ!」 ナタの如く分厚く鋭い爪が振り下ろされる! ダメージ28点だ。


一角ジュード:「おっと、ここは通行止めだぜッ!!!」 うん、20点軽減で8点通したぞ。重力力場の盾が壁となり、怪獣の攻撃を阻むぜ。


一衣舞佳:めちゃくちゃに硬い……。


一角ジュード:ほんとはここに装甲点13が足されるぜ。


GM:《リザレクション》すら切らせられないとは。ええい、舞佳の攻撃を生き残ればワンモアチャンスだ!


一衣舞佳:ここで倒しきる……!マイナーアクションで《氷炎の剣》を作成して装備。メジャーアクションは《コンセントレイト:サラマンダー》+《炎神の怒り》。命中判定――2回クリティカルで達成値30!


GM:むぐううっ。命中!


一衣舞佳:「一角先輩の……仇!」 !


一角ジュード:「!?」 死んどらんわ。


一衣舞佳:ダメージ37点。感情の振れ幅を表したような歪んだ太刀筋ながら、渾身で振り下ろせば、命あるものはひとたまりもないだろう。


鬼頭哲太:あ~、思春期の感情の揺れの音~。


GM:強化された身体能力で振るわれる超常の刃は、ジャームの強靭な骨格をいとも容易く両断した!


 ◆システムメッセージ。『小型怪獣C』へのロイスが即座にタイタス化します。


GM:――戦闘終了です。この程度の相手じゃ問題になりませんね。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 巨体が倒れ、辺りに静寂が戻る。

 小型怪獣は残らず死亡、もしくは行動不能となった。あとは見学会場付近のUGN処理班・第一支部のエージェントに連絡するだけだ。


一角ジュード:「ハハ……俺の仇を討たれちまったな。さて、ここからどうするか……」 ワーディングを張りなおしておこう。現場保全、現場保全


一衣舞佳:「す、すみません……。傷口、氷で……あっ、炎で焼く、方が……」 まだ狼狽したまま、先輩の後ろをチョロチョロしている。普段の鉄面皮よりは、表情が崩れているかもしれない。


鬼頭哲太:「……一衣さん、慌てすぎぃ……ふぅ……」「……くぁ」 ライフルをケースに収め、首を指先で二度叩き、意識を戻す。また視界のブレと眠気が訪れる。


一衣舞佳:「ご、ごめん……」


たつま(女):龍馬はぽむん、と一衣ちゃんの肩を叩きにいく。さっきの戦いぶりを見て氷を出せることを知ったからな。


 「やあ一衣ちゃん! 僕のことはわかるかな? 支部長の八乙女だよ! 君の事、ずっと後方勤務と思ってたから、分からなかったけどまさか氷も炎も使える優秀な戦闘員でもあったとはねえ……今回はよろしく頼むよ!」


一衣舞佳:「あ、え……はい、お願いします、支部長……?」


GM:なんだこいつ。


一角ジュード:「ハッハッハ、大丈夫! こんなもんかすり傷だぜ、舞佳ちゃん!」 とはいえ負傷はしたので、購入判定で応急手当キットでも買っておこう。GM。ここで購入判定とかできない?


GM:そうね、通信で商品発注するとかで判定できていいよ。


一角ジュード:(コロ)ん、財産ポイント1点使ってちょっきり達成値8だ。ピピピと通信してバックアップメンバーに持ってきてもらったのだ。そのまま手当キットを使って全回復。


GM:バックアップ担当のロボ整備班が、ジャーム処理袋やらと一緒に持ってやってきたぞ。「お疲れ様です、ジュードさん。第1支部の方もリストにあった残りの作業員の確保が完了したようです。今回の事件はこれで収束に向かうはずです。あとは、現場の処理ですが……」


一角ジュード:「お、そりゃ助かるな。ひとまずこちらも物理封鎖しておこう」


鬼頭哲太:「……処理」


GM:UGNでは無力化したジャームは密閉処理後、研究所に移送されることになりますね。生きているジャームは冷凍保存され、将来レネゲイド除去技術が実現を待つことになります。現状、UGNでも治療の手掛かりは一切つかめてませんが。ほぼ、死亡と言い換えて変わらない扱い。


一角ジュード:まぁ数十年後とか数百年後とかに……。「……しかしこの事件、まだまだ一山ありそうだ。十分に警戒して、確保した作業員も厳重に見張っておいてくれ」「で、いいよな支部長!」


たつま(女):おう!


UGNエージェント:「了解です。処理班の加納さんに連絡を………あぁ、今向うからちょうど通信が―――――なんですって?」


一角ジュード:「……どうした。なにかあったのか?」


GM:エージェントの手にしている通信機の向こう側から、慌ただしげな気配が伝わってくる。


 『た、大変です! 会場内に――怪獣が突如出現しました!』

 『リストに載っていたFH作業員は全員確保したはずなんです! 防衛網をかいくぐられた可能性もない!』

 『あぁ……うわぁーっ! 第2支部! 応援、応援を願いま――――――』


GM:その声を最後に、通信が途切れる。工場の外、見学会場の方角に目を向ければ巨大重機タイフォンから煙が上がっているのが見える。


一衣舞佳:「――詩子ッ……!」


一角ジュード:「……ッ! ピュトン…………ッ!! 支部長っ! 会場が危険です! 命令をくれっ!!」


鬼頭哲太:「命令なんて……っ! あそこには大事な人が……」 眠気に耐えながら今にも飛び出しそう。


たつま(女):「チッ、I(アイ)たち4人は先に行く!」とUGNスタッフに命じつつ……「乗せてけ、ジュードォ!」


UGNエージェント:「表にユニコランナーの輸送車(キャリアー)を回してあります! 5分――いや、3分で立ち上げられます!」


一角ジュード:「了解、俺も起動準備に回る! 行くぞみんな、一直線だッ!!」

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