ミドルフェイズ
マスターシーン「巨影、工場地帯に現る」
登場:なし
GM:今回はPCの登場しないマスターシーンです。
――深夜の湾岸の工場。
工場の駐車場に一人、呆然と立ち尽くす作業員の姿があった。
「(目を覚ますと、工場内にオレひとり取り残されていた)」
「(仮眠室内にも作業ラインを見ても、誰もいない)」
「(地震か火事?オレだけ避難の指示を聞き逃しちまったのか?)」
一角ジュード:ワーディングかな……。
GM:慌てて飛び出してきた工場の表通りは、異様な静けさに包まれていた。
いつもなら、この時間にも操業中の工場があるはずなのに。
まるで、この世界に自分一人だけ、取り残されてしまったかのような錯覚すら覚える。
『――――ズンッ』
GM:……と、あたりの建物が、揺れる。やはっり地震か?と慌てて辺りを見回す、作業員の男。
『――ズンッ……ズシンッ……』
腹に響くような揺れが、さらに二度。
「ち、違う……。あっ、“足音”……!? まさか、まさか『一か月前』の!!」
「 そんな。全部もう終わったはずじゃ……あの春日とかいう男が死んで、俺は解放されたんじゃ……!」
一角ジュード:(ハリウッド的な重苦しいBGM)
八乙女龍馬:ワーディングする怪獣って良く考えなくても最悪じゃね?
一角ジュード:なぁに、ジャームも怪獣も誤差だよ。
GM:路地の曲がり角から、ゆっくりと影が伸びてくる。巨大な……爬虫類じみたシルエットが!
「あっ、あっ、あああっ。かっ……『怪獣』! なんでここに!?」
『ピイイイィィ…………GYAAAAAAAA―――――!!』
工場地帯に怪獣の咆哮がこだまする。
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