オープニングシーン・01「巨獣覚醒/鋼騎疾走」

GM:時系列はシナリオの本編から一か月前の事。UGNの情報班が、ウェブの情報からFHの活動を察知。それを受けて秘密基地に潜入したシーンです。


 『A県山中の現場周辺でレネゲイド濃度の上昇が確認されている』

 『強力なジャームないしレネゲイド物質に由来するものと推測』


 この施設で行われているレネゲイド実験の内容や、成果がどこまで拡散しているか? 脅威を根絶するためには、実験データを抑える必要があるだろう。

 君に与えられた任務は、『実験対象もしくは研究データ』の回収―――手段は問わずだ!

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GM:……場面は地下ガス貯蔵施設。FH研究者たちが地下から『巨岩』を運び出そうとしているところだ。例の『巨岩』は重機の搬入につかう昇降機(大きな広間ほどもある)に乗せられ、地上部に向かっているところ。FHエージェントたちはあとは、輸送ヘリの到着を待つだけ。そんな場面です


一角ジュード:まずは登場時の侵蝕率上昇ダイスを振るぜ!(コロ)……6上昇して44%。


GM:さて、巨岩の周りには、防護服とFHエージェントたちが警備に張り付いている。こうしている間にも大型エレベーターは地上に向かっているが……キミはどこから出てくる?


一角ジュード:では、イージーエフェクト《タッピング&オンエア》で連中の無線をジャックして声を届けるぜ。

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 「話は聞かせてもらったぜ、ファルスハーツ!!」


GM:「なんだ? 輸送班からの連絡か?」「違います、春日さん! 通信機に妙な電波が!」「くっ、UGN! すでに察知されていたか! 電波はどこから来ている?逆探知し―――」


一角ジュード:「今日も今日とて悪事を企み、みんなを傷つけようとするお前らを……俺は決して許さない!!!」


 そして!昇降機の真上からさっそうと飛び込むのは―――ドリルめいた一角を持つ巨大な馬型ロボ!


一角ジュード:「“直線中毒(ドラッグレーサー)”――――――エントリィィィィィィィィィィ!!!!」着地!咆哮するロボ!


GM:「なんっ、だとぉーーーーっ!?」 瞠目するFHエージェント! 慌てふためく防護服たち!


一角ジュード:「ここまでだ!!今すぐ投降すれば命までは取らないぜ!!!」


FHエージェント:「ぐううっ、ユニコランナー! ドラッグレーサーが来ていたか……だが――――」


 着地の衝撃でエレベーターが激しく揺さぶられる中、エージェントの男が手元のコンソールを操作!『αトランス溶液・5200ml―――注入完了』


FHエージェント:「やむを得ん。UGNに渡すくらいであれば……フハハ、ここでヤツを解放するまでだ!」ドグンッ。ドグンッ。ドグンッ。


一角ジュード:しまった! なんて素早い判断! 「馬鹿野郎ッ!こんな狭いところで……なにがなんだかわからねーが、確実にお前たちも無事じゃあ済まないぞっ!!!」


GM:「フハハハ! 目覚めるがいい、超古代ジャーム――――『P.T.』よ!!」


一角ジュード:「超古代ジャーム『P.T.』だって!?」


GM:「我々はすでに、この巨大ジャームの制御を可能としているのだ……見ろ!」


 FHエージェントの声に呼応するかのように、巨岩にヒビが入り――崩壊。巨岩の割れ目から、粘性のある漿液がドッと溢れ出した!周囲の機器が水没し、ショート。坑道内の作業ライトがブラックアウトする!


 『…………PIEEEEEE!!!』


GM:洞窟の闇の中で、巨大ジャームが悍ましい産声をあげた。ジャームが吠え声をあげると、辺りで照明がバチバチと明滅を繰り返す。周囲の機器が水没し、ショート――――坑道内の作業ライトがブラックアウト!


 「――――これが!これがっ、『P.T.』だ!!」

 「 この岩塩層で、休眠していた古代生物。我々は、こいつの目覚めを待っていた! 二億年の時を超える不死性! 全長20mの巨体を支える筋力と骨格! チャールズ・ダーウィンも喜んでおるわ!」


一角ジュード:「くっ……なんてレネゲイド反応だ!! ユニコランナーのセンサーじゃ計測しきれない!! ファルスハーツの奴ら、こんな怪物を……!」


GM:いいリアクションを返してくれるぜ。「さぁいけ!ユニコランナーに今日こそ引導を引き渡してくれる!」


一角ジュード(雑談側チャット):ちょっと突っかかるから弾き飛ばしてもらっていい?


 『ピイィ―――――PGYEEEEEEEE!!』 巨大ジャームがワニめいた顎を開き、食らいつく――目の前のエージェントに。


FHエージェント:「ギャアアアアアアアアァァ!?バ、バカな………!?」 バキバキバキ。うおっと、書き込み見逃しててごめん。食べちゃった。


一角ジュード:あ、先に死んだ。「く、食ってやがる!人間を!こいつ……やはり制御なんてできる代物じゃあねーぜっ!」


 「どうにかこいつを骨格標本にして恐竜博物館に並べなくちゃあならないってわけか……!」


GM:突き飛ばしか、OK。巨大ジャームはFHエージェントを飲み下すと、ユニコランナーに突っ込んでくる!


一角ジュード:「……行くぜ、ユニコランナー! 男の道はいつだって一直線ッッ!!! うおおおおおおおお!!!!」


 回転するドリル!! 迸る電撃!! エネルギーチャージマックス……ユニコランナーが床を踏み砕き、突撃する! 鋼と鱗のボディが激突する――――!


GM:「ピイイイイイィィ!?」 ユニコランナーの各部アクチュエーター負荷の数値が、一瞬でレッドラインに到達! 推し合いのパワーは互角! ……いや、このままでは敵がわずかに上回るか?


一角ジュード:「ぐわああああああああ!!! たった一度の衝撃でなんてパワー!!」


GM:その直後、故障しかけていたエレベーターが時速100kmのノーブレーキで地上に到達! ユニコランナーとP.T.は地上に放り出される!


一角ジュード:「うおっ!?」 勢いそのまま転がっていく。機体のダメージが限界だ……! 「クソッ!立て、ユニコランナー! 馬刺しを食わせるわけにはいかねーだろ!!」


P.T.:『ピイイイィ――――――イアアアァァァァ!』 なおもいきり立つ巨大ジャーム。咆哮と共に、強力なワーディング物質を周囲に散布する!


 「ひいいいいぃぃぃ!春日さんが食われてしまった!」

 「まさか暴走なんて――えっ、なっ、ギャアアア!?」

 「うわあああっ、俺の身体が!?なんだあばアァァァ」


 周囲にいた防護服たちが、次々にジャーム化。覚醒のショックで次々と死んでゆく。P.T.から放たれる強力なワーディングの刺激で、レネゲイドの強制発症が引き起こされているのだ!


GM:これは、ジャームが取得している妄執の力――エグゾースト・ロイス(Eロイス)の効果です。相手に衝動判定を行わせる《衝動侵蝕》を使いました。ジュードは対象外。


一角ジュード:こいつ……ヤバイ!! ユニコランナーがゆっくりと立ち上がろうとするが……バチバチと放電し、関節部が崩れていく。立てない!


 「こんなやつを街に逃がすわけにはいかないだろっ!! 立てっ!! 立つんだッ!!!」


GM:怪獣が、トドメを刺さんとユニコランナーに迫る。そのときジュードの視界端に移ったのは……『壊れたエレベーターの縦穴』!


一角ジュード:「っ!あれは……!」


GM:地下直通の重機搬入エレベーター! 深さは1000mはあったはず!


一角ジュード:「――――行くぜユニコランナー……男の道はッ!!いつだって一直線ッッ!!!」


 「これが勇気を源にする、オーヴァードの真の力だあああああああああああああああ!!!!」


一衣舞佳:アツい……!


GM:ジュードのレネゲイドに呼応し、ヴィークルが!残されていないはずの力を振り絞って動く!


一角ジュード:咆哮!!! 最後の力を振り絞って立ち上がるユニコランナーの……がむしゃらな体当たり!! 押し出せッ!!! その大穴に!! 「いっけえええええええええええええ!!!!


 「ギイイイイイィィィ!? ギャアアアァァーーーーーッ…………!」

 ジャームは、悲鳴を上げながら、崩壊する昇降機の縦穴の底に落下していった。


一角ジュード:「はぁっ……! はぁっ……! なんて恐ろしいやつだったんだ……!」


防護服の男たち:「たす、かったのか?」「ひえええっ…!」 生き残りの防護服たちは、周囲の森に逃げ散ってゆく。


一角ジュード:逃げていく防護服たちを……追いかける気力もないな。ぼんやりと眺めつつ。


GM:こうして、ジュードとユニコランナーによって、T市壊滅の危機は未然に防がれた。


一角ジュード:「………………だが、あれだけの怪物が……こんなもので倒せたとは思えない……」


◆ ◆ ◆


 古代の地層から蘇った巨大ジャーム。その報告には誰もが耳を疑ったが、カメラ記録は怪物の実在を証明している。

 その後のUGNの調査でも、怪獣の行方は確認できていない。

 エレベーターの崩壊に巻き込まれて、圧死したと思いたいが……。

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 ――ジュードと怪獣の戦いがあったガス貯蔵施設のフェンス外、森の中。

 古代怪獣と鋼の一角獣の激突を捉える、カメラレンズが存在した。


???:「……また、とんでもないもの、見ちゃった」

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◆ ◆ ◆


GM:シーンエンドです。怪獣へのシナリオロイスをここで取得できます。


一角ジュード:好奇心/脅威で取得。脅威を表にしておこう。


GM:OK。近く、キミはあの怪獣と再び相まみえることになるだろう。


一角ジュード:-完- いいセッションだった。


GM:凄まじいクライマックスだったぜ……。


八乙女龍馬:ではGM、経験点を。


一衣舞佳:初参加ですが楽しかったです。


鬼頭哲太:お疲れさまでした。


一角ジュード:自己紹介で終わる初参加、なんのいじめだよ。


一衣舞佳:しかしこう、リアルタイムでGMなりPCなりが会話させられて、立ち絵も常にあってチャットツールのTRPGは没入感がすごいですね。こりゃ楽しいわ。


鬼頭哲太:この面子だと普段はしたらば(2ch型掲示板)とか使った遊びが主だから、けっこう毛色が違いますね。


GM:リアルタイムで短めのセリフのラリーを続けていくチャットセッションだと掲示板のリレーとは、ロールの傾向も変わりますね。次は舞佳のシーンだから存分に味わってくれ。


一衣舞佳:プレッシャー……!


GM:まぁそう気負わず。


一衣舞佳:ジュードさんが暖めた、この故郷のピッツァみてーにアッツアツの会場をよぉおおおお~~~~~~~っ。キンッキンに冷やしちまえばいいってコト……だよなぁあああ?私の!!サラマンダーの能力でよぉおおおおーーーーッ!!!


一角ジュード:なんて恐ろしいやつなんだ……!


GM:いいぜぇ、PC①OPは思いっきり曇ってもらうシーンにするからなァ!


一衣舞佳:あ、そうなんだ!?


 まぁ、そういうのが得意なPLであると信頼してネクストシーン。

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