第33話 ニャンの十八の二 木偶と弥勒と鈍らと2
「はて
天主には
「天主には因果なく、あらゆるものを絶し尽くし、
これを
従うに凡そ名付け得るものの如何なるものでもない。
空前にして絶後するものなり。
天に在って地には無きもの。
在るとすればの様に無く、恰も無きが如きのものの様に在る。
下駄が
はて、彼は我は己はとは謂わぬ。
それにしてもあの姿は
ハトの奴も
正に狐に
さて
また、こう言う事もあった。
その寺の奥の間にご本尊として仏像を納めておる処であった。
しかし、この木の塊が余りに重く彼ら
後にその者に
その後にその寺が焼け落ちた時には、不思議なことに
ヒトどもは色々に考えを
「そりゃ決まってるさ。
きっと何処からか本物の如来様がやって来て、自分で歩いて自分を
そしてきっと、その後そこを抜け出たんだろう。
そうとしか考えられまい」
「確かにな。われわれ人間じゃどうにもならん。頼りにならんと言う事でな」
「どこかの
またこういう話もあった。
修業はとんと
そんな或る
その際、僧侶たちはみな寺を放り出して
この
いやしかしそれにしても、その鈍ら坊主が如き働きはヒトのための普段の修行の場において発揮されるのではなく、何と言っても神仏のための千年百年の
そのために鈍らとしての修行を行うのである。
この、人智を絶する神懸かりの仕業は何と言ってもやはり真に仏に任されたものなのであろう。
仏の
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