第8話 ニャンの四の二 森羅と蛇樽
何を好んでか下らぬ人間連中に
今となっては哀れな其奴の墜ち懸かる
それにしても何処かで目にした先客の毒々しくも
魂の酒漬けとはこれ如何に。
紅く色付く森は
歳蔵が
銀の
此の世はヒトの世もネコの世も言わずもがなの
それにしてもこの世は始まるや
ヒトなぞ、あと何度桜を見るかなどと騒いではいるが、押し
まさに自刃せんとする武将の如くに、最期の桜の花びらの最後の一枚までを
梅の木で
その
さても万年、億年を要して
何事も
このネコの毛さえも落ち抜け生え替わり、まるで
やがて最後の枯葉がその枝を去るが如くに、
最期のものが去り、すべてが終わっては何処かでまた始まる。
あらゆる物の事どもは
見かけ上は
ある時、田舎の破れ寺でその
「ある高僧の宣いて曰く、『言に
高僧の言を
あらゆる事どもは一見するに
今後は
梅の香の
破れ寺
うつくしき 月こそなけれ
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