第5話 ニャンのニャのニャ 俗名と戒名
名もなき者の
まったく、名など要らぬ
ヒトどもの
いわんや
まあ、ネコはせぬが、後ろ足で
もうそろそろ七月の中元である。
萎み居る そは吾輩の
此の頃は
夢路を急ぐ 迷い猫かな
名にし負う
不死にてぞ積め 清きこころの
私には来るべき
ただ、それが
見えざる
来るべきほかの予定などありはせぬ。
何時何処でが分かった処でどうにもならぬが、今度ばかりは
本心は
我が脳髄を狭い部屋から解放して白日の下に晒し、誰かに
臓腑は
死屍累々の一つならば、いやそれでも骨とともに闇の地平に
そうなると一つきりならば何やら
ありとあらゆる毒気を吸い尽くした挙句の、大いなる
扨て
月の
ニャ、ニャ、ニャン。
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