第2話 ニャンの一の二 死屍月照
全体、
これらは
ここではいわば光の奪われた、緩慢で名状し
光は振動や拡散の中でのみあり続け、時とともに減衰しつつも生きている者たちの命をこの地平に照らしながら、そこには決してとどまろうとはしない。
光の射すことのない場所では流れとしての時間は、言わば石に封じ込められたかのように不断にその流れを断じられ、閉じられているかの如くである。
一方で光はと言えば、
こうして、始まりも終わりもない
闇に隠されたものたちは
それらのもののあるものは
中には様ざまな
背なを丸めて
その門を潜った途端、
こうして
月明かりに
それはこの
我が
加害と被害とは表裏一体、貝の身と
道理に
我が
常々に我が
即ち、
どのような者のそれでも、その脳の髄とやらはこれを舌に載せるに、
多くのものの味わいは相通ずるが、
しかし、いまにも
此の
魚や鼠の
大きな獣の、
日に幾千、幾万もの命が
かくして我が胃の腑を満たした脳髄のかけらを
これ果たして悪行なりや。
不幸にして我が臓腑の
果ては
この老い
無論この限定的ならざる追放について私が敢えて
在りとある生まれ
この
我がこれまでの行状行跡の
それでも死期にある者への処刑の
常態における
これは
ただし死が
安寧なる死については
自身の回生を
またそのように
黒猫は
染まず
我がネコ如きが闇にあって
この目に
何を想うのでも、眠るのでも、星を仰ぎ
この辺りを
今となっての是非はともかく、
野晒しの霜に そっと置く
吹き
優し哀れみ 無しとこそ知れ
そこここに 横たうものの
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます