第十一章 復讐開始3~皇女隷従~

 ――ファルス視点――



 あ、本気になったな。


 僕は小指の先で耳クソをほじくりながらそう思った。

 アエラが突然スキル名を叫ぶと、目にも留まらぬスピードで僕に攻撃してきたからだ。


 実際見えない。

 アエラが正面に立って、僕のこめかみとか胸元とかあらゆる箇所にキックを繰り出したらしいって事だ。蹴り圧で起きた風がブワアアってなって、小指の先に付いた耳クソが吹き飛ばされる。

 でもそれだけ。僕の体にはかすりもしない。


「僕に勝てないの、わからないかなぁ」


 僕はその場に突っ立ったまま、嘲笑混じりに尋ねた。

 アエラの顔に真剣味が増したのが解る。


「こっ……こんなのありえませんわ!!? だって、わたくしの金雀枝拳は、世界最強の必殺拳ですのに!!??」

「世界最強? はは。こんなクソザコ拳効くわけないじゃん。ばっかだなあ」

「く、クソ……ッ!? はあああああああああああああッ!!!!」


 アエラは激しく両手足を動かして構えを新しくすると、そのまま最接近して僕に殴りかかってきた。でもそんなのはお構いなし。アエラの拳は当たらない。


 ちなみに僕の視線はずっと、プルンプルン揺れるアエラのおっぱいに向かっていた。

 バカみたいに必死になってるアエラは気付いてないみたいだけど、彼女のピッチリしたドレスシャツのボタンはとっくに弾けてて、可愛いブラが丸出しになっちゃってる。

 強風に揺れる二房のマンゴーみたいなその乳を、つい鷲掴みにしたくなっちゃった。それで手を伸ばしたけど残念、アエラの体がヒュッと後ろに下がる。ああ、もったいない。


「くううううううッ!? どおして当たりませんのおおおおおッ!?!?」


 なのって、実に心強い。


 もうお分かりって感じだけど、僕はマジで何もしてない。当たらないのは全部アエラ自身のお陰だ。


 実は、ラブインバースを解除したのは心の方だけだった。

 アエラの肉体は既にステージ5。

 度重なる悪戯のお陰で僕のことを『ご主人様』だと思っている。だからさっき僕が『傷つけないで』って命令したのを、体の方がしっかり守っているというわけだ。


 しかも、自分の体が意思に背いている事にアエラは全く気付けてない。なぜなら体が離反しているから。嘘の手ごたえを脳みそに送って、自分自身を欺瞞しちゃってるのだ。

 そんなアエラの反応がおかしくってしょうがない。


「当たれ」


 僕はアエラの体に命令しながら、適当に拳を突き出した。


「ぐぼぶぶぶッ……ッ……!?!?!?」


 するとその直後、アエラが突然目の前に現れて、そのスベスベしたお腹で僕の拳を受け止めてくれた。


 何もしなくても、自分から進んでみぞおち深くにめり込ませてくれる。そんなにしなくてもいいのにってぐらいアエラの体がクの字にへし折れた。


 脱力しきった女の子のお腹ってとっても柔らかい。そのまま打ち込んだ拳先を捻ってゴリゴリとアエラの腹を抉ってやると、まるで拳で子宮を直接レイプしてるような気分になってくる。


 その感触を十分楽しんだ後、僕は突き入れた拳を抜いた。


「おげ……ぶぅ……ッ……!?」


 するとアエラが目の玉をむき出しにして、お腹を押さえながらトトトッと後ずさった。そのまま痛みを堪え切れずに両膝を床に突く。後からポタポタと血の混じった涎が床に零れ落ちた。


 お、大分効いてるみたい。

 防御力ゼロっていうかマイナスに振り切ってるからなあ。だから通常攻撃が必殺技みたいに効いちゃったんだ。アエラの必殺奥義より強かったんじゃないの? 僕の貧弱ゴブリンパンチ。


「にしても汚い悲鳴だったね? 仮にも皇女なんだからもっと気品のある声で鳴いてくれないと。そしたらもっともっとぶん殴ってあげるのに」


 僕は冗談交じりに言った。

 驚愕に恐れの入り混じった目つきでアエラが僕を見上げてくる。


「どッ……どうしてなんですのッ……!? どうしてこんな見るからに下等で下劣なゴミが、どおしてこんなにも強いんですの……ッ!?」

「だからキミがザコすぎるんだって。つまんないからさっさと殺しちゃおっかな?」


 僕は中腰になってうそぶく。たった今突き入れた拳を握り、アエラの薄金色の前髪にチョコンと押し当ててやった。


「フッ……フヒヒィッ!!?」


 するとそれだけで、アエラは竦み上がってしまった。刃物でも突き付けられたみたいに、ブルブルと全身を震わせながら僕を見つめてくる。


 その目に浮かんでいるのは涙。目じりは下がり口端がわずかに上がって、哀願の微笑すら浮かび始めていた。さっきまで強気に輝いていたエルフィニアン神聖帝国第二皇女の姿はそこにはない。


 そりゃそうだ。

 だってこいつは人間を見下してる。なのにその人間の中でも、とりわけザコそうなこの僕に、得意の格闘でコテンパンに圧されてしまったんだもの。彼女のプライドはズタズタ。敵が目の前に立ってるってのに、もう拳を握る事すらしてない。


「さてと。殺されたくなかったら、する事はわかってるよね?」


 僕がそう言うと、アエラはビクン! と肩を揺らした。その場に這いつくばってしまう。


「ななななんでもしますすすッ!!! 金でも地位でも権力でもッ! わたくしで差し上げられるものならなんでも差し上げますからどうかかかかか命かはははああッ!!!!」


 あれー、なんか壊れた玩具みたいになってるぞ。

 おもしろーい。


「おらぁ!」


 僕は思うさま、「いたぁい!?」這いつくばったアエラの手の甲を踏みつけた。更にアエラの無防備な脇腹を思うさま蹴っ飛ばす。


「ぶぶううううううッ!!!」


 すると華奢なアエラの体はコロコロと、馬車の上を転がってソファーの足にぶつかった。頭と足が上下逆さまになって、無様な醜態を晒している。


「おおおおおおねがいしますうううう!!!! なんでもしますからどうか命だけはあああああああッ!!!」


 僕がツカツカと歩み寄ってくると、アエラがバッと起き上がり、再び床に両手を突いて何度も額を床に着け、土下座し始めた。

 その顔は歪み、涙と鼻水と涎でべちゃべちゃになっている。


 おやおや。世にも美しい優越種エルフの皇女さまが酷い顔だ。


「ふーん。なんでもって何してくれるの?」

「……ッ……ッッ!!!」


 僕がそう尋ねると、アエラは途端に顔を伏せってしまった。


「聞いてるんだけど?」


 言いながら、僕はアエラの後ろに回った。靴の先で、土下座した彼女のショートパンツの股間部分を突っつく。


「ヒアァッ!?」


 よほど感度がいいのだろう。アエラは身もだえしながら僕の与えた刺激に耐えていた。


「……ッ!!!」


 時折殺意の混じった目でチラチラと僕を見てくる。たぶん、まだどこかに勝ち目がないかと画策しているのだろう。

 アホな奴だ。絶対勝てないのに。


「まだ、文句がありそうだね?」

「ぁ……ありません、けれど……ッ!?」

「ないの? だったら僕の奴隷になってよ。ねえメスブタ奴隷皇女様?」

「メ……メスッ……?!」

「ケツ上げろよ」


 生意気なアエラの股間を更に突っつく。

 コンコンコンコンコン! とキツツキが突っつくぐらいの速度で小突くと、


「んひぃっ!?」


 アエラは腰をガクンガクンさせながらようやく5センチほど持ち上げた。


 空いたスペースに更に足を押し込み、内股の左右を蹴って股も開かせる。充分に股が開くと、容赦なく股間部分を蹴りつけた。そのままグリグリと靴先で押しやる。


「アンッ……ハ……ッ……あの……やめ……アハァンンッ!?……アッ……アンッ……アンンンンンンッ!!!!?」

「へー、ここが弱点みたいだね? 随分敏感みたいだけど、ひょっとして毎日自分で慰めてたりするの?」

「慰め……ッ!? そんなことしてませッ……アハァッ……ッッッッ!!??!?!?!」


 靴越しに、アエラの股間がカッカと熱くなってるのが感じ取れる。

 こりゃあ随分濡らしてるぞ。皇女さまなのに下品だなあ。


 ま、それもしょうがないんだけどね。

 何しろラブインバースの効果で体が最高に悦んじゃってるのだ。ちょっと頭撫でただけでも体中に電気が走ったみたいになってるはず。


「ねえ、アエラはどうしたい? この場で僕に殺されるのと、一生僕の奴隷として過ごすの」

「い、一生奴隷……!? そそそそんなのいやですわ!! お、お願いします! どうか見逃して……ッ!!」

「見逃すわけねえだろうが、クソ皇女が!!」


 余りにも身勝手なその申し出に、僕はアエラの股間を思いっきり蹴り上げてやった。

 5センチくらいアエラの尻が宙に浮く。


「ぐふぃんううううううっ!?!!?!?!」


 無様な悲鳴を上げて、アエラが両手で股間を押さえながらのたうち回った。


 圧倒的に醜い。

 つい先ほどまで気高く美しかった皇女様の姿は既に無く、有るのは恐怖と悦楽で崩壊寸前の粗悪なイキ顔を晒し、それすらも歪めて貧相な哀願をしてくる一匹のメス皇女奴隷だった。


「おおおお願いしますお願いしますうううぅ!! どうか命だけはああああ!!!!」

「だったら僕の奴隷になる?」

「そっ……そんなのイヤアアアアアア!!!! わたくしは悪くないいいいいい!!!」


 この期に及んで泣き出しやがった。

 ハア。これだから女って奴は。


「悪くない? 僕をぶちのめして金ふんだくったキミが? どうして?」

「だってだってッ、全部『あいつら』が悪いんですものおおおお!!!」


 僕がそう言って満面の嘲笑を浮かべると、アエラが叫び出した。

 その白い指先で誰も居ない空中をビシッと指差している。その先に『悪いあいつら』がいるのだろう。


「あいつらって誰だよ。また僕とか盗賊の事言ってるんじゃないよね?」

「ちちちっ違いますぅううう……! わたくしはッ……グズッ……追放、されたんですの……! こんな劣等種どもの住む田舎国にぃ……ですからわたくしはなんとしても返り咲いて、復讐しなければなりませんのぉ……! わたくしから力を奪ったクソお姉さまにいいいい……ッ!!!」


 そう叫んだ時、アエラの語気が強くなった。同時に目から大粒の涙も溢れる。


 僕は戦闘タイプじゃないから殺気とかそういうのは解らないけど、今の言葉からは強い怒りを感じた。


 だからウソじゃないんだろう。その強い復讐心、そしてエルフィニアン神聖帝国の第二皇女という凄まじい身分を考えると、色々と利用できそうだ。加えてその圧倒的な戦闘力は、対プリム戦にも非常に役に立つ。


 ただ。

 こいつには一度しっかり説教しておく必要があるだろう。皇女だからって、あまりにも世の中を舐め腐っている。


 僕はドクズ。だから、本来ならとても人に説教できるようなタイプの人間ではないのだけれど、こいつだけは別だ。


「そんな理由で……自分の身に起こった不幸を理由にして、自分が犯した罪についてはなかったことにするつもりなの? それも姉が悪いから?」


 僕はそう言うと、エルフ族に特有の取っ手みたいに長い耳を掴み上げた。

 苦痛にアエラの顔が歪む。


「おかしいよね?」

「おおおおかしくないですううう!! だってわたくしは皇女ッ……! 皇女の言う事は絶対的に正しいのですからぁ!!!」


 すごいなコイツ。よくこの状況でそんな恥知らずなセリフが吐けるものだ。きっとそういう環境で育ってきたんだろう。この調子だと、こいつの祖国にも相当クズ女が揃ってそうだ。想像するだけで胸やけがしてくる。


「ふざけるな。そんなものダブルスタンダードは認めない」


 吐き捨てるように僕は言った。ジワリ、アエラのまなじりに涙が浮かぶ。


「お前都合良すぎなんだよ。少し痛い目見たからってさ、泣いて許してって時点で舐め腐ってるんだけど、まあでもそっちはいいや。それでなに? 自分が今悪い事してるのは姉が悪いからだって? お前アホか」


 言いながら、僕は空いてる方の手でアエラのみぞおちを軽く小突いた。

 ビクン! とアエラの体が震える。

 たぶん殺されるとか思っているんだろう。

 鼻から透明な鼻水が垂れてきて、唇の上をテラテラ濡らしてる。


「現実が解ってねえんだよ。僕をぶちのめして金奪って、盗賊からも金奪って。どうせこの馬車もあの御者に暴力ちらつかせて貸し切りにしたんだろ? 全部お前が悪い」

「そ、そんな、ことは……ッ!」


 アエラが首をわずかに持ち上げて上げて言った。


「ありませんって?」

「……」


 アエラは黙ってしまった。やがて涙でグズグズになった目ん玉を僕の方に向けて、


「わ、わたくしは悪くないぃ……!! だって……だって、今まで沢山酷い目に遭ったんですもの!! 本当ならわたくしが後継いで、今頃はお城で沢山の劣等種這いつくばらせて、毎日楽しかったはずなのですわ! ですから……!」


 言った。僕は敢えて何も言わず、話を続けさせた。


「ですからわたくし、ちっとも悪くありませんわ!! 今回の件もそう! わたくしに十分なお金さえあれば、こんな事はしませんでしたし! ででですから無敵で素敵な超越種ニンゲンのお兄様! わたくしと一緒に諸悪の根源を倒しません!? そうですわ! そうしましょう! お兄様は勇者さまになられるのです! 祖国と姉に裏切られこんな辺境の地に追いやられた可哀そうな皇女を助ける勇者さまに! その暁には帝国高官の地位と屋敷、高額な給金に加えて領地もお付けいたしましょう!! 女性に不便されてるようでしたら、謹んでそちらも進呈させていただきますし!! そうだ、なんならお姉さまでもいかがですか!? 姉もわたくしに似て、とっても美人ですわよ!?!?!?!」


 口角泡を飛ばしながら、次々まくしたてる皇女の弁明に僕はもう目まいがしそうだった。


 こいつマジで性根腐ってんな。保身のために姉まで売り始めたぞ。

 ちょっと前まで『至上尊き者の義務ノブレスオブリージュ』とか、『天に代わってわたくしが罪を裁く』とか言ってたくせに。


 しかも致命的なのは、こんな取引が成立すると思ってる点だ。それに気付かない辺りホントに頭が悪い。これならその辺歩いてるゴブリンの方が百倍賢いだろう。さっきこいつにブチのめされてた盗賊たちが賢者に思えてくる。


 怒りを通り越して呆れてきた。

 女ってのはこんなのばっかりなのか。


「ハア~~~~……お前さぁ?」


 僕はアエラの肩を掴み上げて言った。少しアゴを上げて、不良レオンみたいに顔を歪めて睨みつける。効果は覿面だった。


「お、お兄様……?」


 アエラは涙で目をキラキラ輝かせ、上目遣いに僕を見てくる。

 ちなみにだけど、その目に今浮かんでいる涙が罪の自覚によるものではなく1億万パーセント自分可愛さ故に溢れ出してることを僕はよく、よっく知っている。


 だから、利用しよう。

 本来ならここは説教してやる段だ。仮に僕が勇者ならそうする。

 だけど残念ながら僕はクズ。だからこいつの弱さを利用してやろう。僕にとって都合のいいメス皇女に躾けてやるのだ。


「どっちかにしろよ」


 僕ははっきり告げた。


「ど、どちらか……?」

「そう。さっきお前は僕に説教を食らわしたよね? 『僕の不幸は全部僕自身が悪い』って言ったんだ。それは盗賊たちにも言った。だけど今はアエラが僕と同じことをしてる。自分の不幸は姉のせいだって。これは明らかにおかしい。皇女だからって許されることじゃない」


 アエラは黙って頷いた。納得したというよりは、頷くより他はないといった顔だった。

 それでいい。

 クズは一生更生しない。クズは生涯クズのまま。


「だったらアエラは悪い人だ。だって今罪の自覚をしたんだから。そして悪い人は裁かれなくてはならない」


 そう言うと、僕はアエラの肩に手を置いた。その手に力を込める。すると、


「フヒィッ……!?」


 アエラがガタガタ震え始めた。


「でも悪人の僕がそれをするのは忍びない。だからね、アエラ。僕はとってもいい解決法を考えたんだ」

「かいけつ、ほう……?」


 アエラが5歳の童女みたいな顔で、ぱっくり口を開けながら僕を見上げて言う。


「うん。自分が悪くないと思うのなら、僕に言った言葉を取り消してよ。こんな所を歩いていた僕は悪くない、そうだろ?」


そう。『都合の悪いことはなかったことにする』のだ。この手の現実逃避は人が犯罪者になる第一歩である。ここから他人のせいにして、自分の苦しみを他人にも味わわせて然るべきだと考える。これこそクズの本懐。


「そ、そうですわ……! お兄様はなにも悪くないですわ……!!」


 藁にも縋る思いで、僕が垂らした復讐の論理にアエラが縋り付く。その媚びた微笑の裏に透けて見えるのは、自分だけは助かろうとする醜い心。


 可愛い。

 初めてこいつを抱いてもいいと思った。自分と同じ醜さを持つこの女は支配対象となる。


「そう。いつでも他人が悪いね。じゃあ僕でもアエラでもないとしたら、誰が悪いの?」

「……」


 さあ、始まった。

 僕はゲス面でそう言うと、プリムに全ての責任を押し付けてやるため、自分に起こった出来事を語り始めた。傷心していた僕に付け入り、屋敷も領地も金も全てを奪ったって例の話だ。


「その女!! ゆるせませんわぁ!!!! もしもわたくしがその場におりましたなら、即座にブチのめして差し上げましたのに!!!」


 一連の話を聞かせると、アエラがレースに包まれた右拳を振り上げて叫んだ。

 面白い。必死で僕の味方になろうとしてる。じゃないと自分がブチのめされるから。


「ありがとう。そう言ってくれて嬉しいよ。そしたら僕の復讐手伝ってくれる?」

「もちろんですわ!! エルフィニアン神聖帝国第二皇女の系譜樹に掛けまして、そのプリムとかいうクソ女をボッコボコにして差し上げます!!」


 アエラがチラチラ僕の顔色を窺って叫んだ。

 その意気も急に強気になった態度も、僕におもねるためだろう。

 そんなアエラのすべてが非常に見苦しく、愛おしい。

 頭の弱い女っていいなあ。もっと弱くしてやりたくなる。


「よしよし。それならアエラの言ってる事も受け入れてあげる。アエラはぜぇんぜん悪くないよ。ぜんぶそのお姉さんが悪いね。だってアエラは僕のメス皇女(奴隷)だから♪」


『アエラは僕のメス奴隷だから悪くない』。


 この最悪最低な二重基準ダブルスタンダードを与えてあげると、アエラは金毛の犬みたいな調子でハッハと浅い息を吐きながら僕の前で深々と頭を垂れた。

 僕はそんな情けないバカメス奴隷の頭を優しく撫でてあげる。


「みっ……認めていただきまことにありがとうございます……ッ!! そ、それではこれからわたくし……その……お兄様に精一杯奉仕させていただければと……ッ!!!」


 裸の肩をブルブルさせながら言ってくる。そんなアエラに対して僕は、


「いいよ。沢山可愛がってあげる」


 自分のモノになったメス皇女の尻を撫で、それからたっぷり馬車の中で教育してあげた。

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