第3話

「はいはい。何ですかお嬢さん。キラーん」


「(ビクッ)・・・・(プルプルプル)」


 やっべ!ドン引き&恐怖の模様。


 反省します!


「あ~ごめんごめん。え~っと、どうした、のかな?」


「え、えっと・・・・・」


 うっわ~。むっちゃ警戒しとるし。

 何なら声かけたこと後悔してる感じ?そんでも、助けは必要そうだから迷ってる。って感じがヒシヒシと伝わって来ます!


 いや~しかし・・・・凄いな、この子!


 黒髪ロングのTHE大和撫子。って感じだわ。着物がちょー似合いそう。残念ながら普通に小学校の制服。ま、それはそれでOKだと思う!


「あ~ホントごめんね?ちょっとふざけ過ぎました。別に何もしないし、助けが必要で、俺に出来るなら何でもやるよ?必要なければ離れるし――――――」


「す、すみません!え、えっと、助けてください!」


 オッケー。バッチコイ!


 ・・・・・・・いかんな。こう言うノリが元凶なんだよな。


「どうしたのかな?」


「が、学校から逃げてきたんですけど、何か変な動物?たちがいて、怖くて、お家に帰れなくて・・・お友達とか、せ、学校の先生とも逸れちゃって・・・お家まで送ってくれませんか?」


 良い子だね~。

 敬語もちゃんと使えてるし。まだ、小学生でしょ?俺が小学生の時とか多分無理だったと思うよ?普通に、生意気にタメ口ですよタメ口。


「動物って言うとモンスターみたいな奴のこと?」


「は、はい!」


 だよね~。

 一人で心細かった事なんて簡単に想像出来る。頼れる人は居らず、支えてくれる人も居らず、そんな中で見掛けたひとに助けを求める・・・拍手喝采を送りたい!


 と、まぁ、この見知らぬ美少女を褒め称えたところで・・・う~ん。


 助けたいのは山々なんだけど、助けられるか?俺。


 送る事自体は別に良いだよ。

 ただ、俺が居たとしてもモンスター、最弱と噂される(誰に?)仮称ゴブリンさんでさえ勝てるかどうかわからんのが問題だ。そもそも本当に最弱なのかもわからないし?折角持ってた包丁もどっかいっちゃったし?多分部屋に置いたまんま!更に更に!絶賛部屋着中の俺ってめっちゃ頼りないよな。


 ってか、ホント包丁どこ行った??部屋に置いたまま?逃げる時ちゃんと持っ――――てないな。記憶にないわ。でも!俺は悪くない!あんな状況で冷静に必要なものを持ち出せる訳ないでしょ!?あんのクソドラゴンせいで!!


 冗談ではない冗談はさておき。

 小学生、それも女の子が1人で行くよりかは多少安全に出来るかな?例え部屋着で武器なしで多少太ってたとしても!少しはこの子よりも年齢分動ける、はず?だし、考えれるはず、だし?・・・・バカだけど。




「良いよ。行こうか。お家はどこかな?」


「えっと、○○のコンビニエイトの近くです!」


 ぐぅ・・・な、なかなか遠いではないか・・・。


 普通に行ければ、歩いて30分程度、か?もうちょい早く着くかもしれん。って感じか?

 今は普通とは言えない魔境モードに突入してるから――――――下手したら1時間?もっと??


 だけんども、仕方ない!


 こんな小さな子は捨て置けません!わたくし『紳士』ですので!!ロリコンじゃないよ?




 ホントだよ?




「うん・・・まぁ、行こうか?」


「?はい!」


 ◇◆◇◆◇◆◇◆


 いや、しんどっ!!!


「だ、大丈夫かい?雪ちゃん」


「ハァハァハァ・・・は、はい」


 元気な挨拶が懐かしいね・・・・。って当然か、嘗めてたわ。

 警戒しながら、息を殺しながらの移動がこんなにしんどいんとは・・・。見付かるかもしれないと言う恐怖と、走ったり止まったり隠れたり―――――。

 俺がしんどいんだから小学生の雪ちゃんはもっとしんどいだろうな。


「このお家で少し休ませてもらおう。ゆっくりしてて」


「・・・は、はい」


 取り合えず開けっぱなしにされていたお家に侵入。お邪魔します。ペコリ。

 玄関閉めて、ヨシ!


 取り敢えずは耳を澄ませて――――簡易的安全チェック完了しました!


 庭に面しているリビングには行かない。お庭の窓ガラス越しにナニカから見られる可能性があるしね。でも、安全確認は必要だから・・・・・・そーっと―――ふぅ。大丈夫そう。んで、見えないようにドアは閉めておく。うっし。




「雪ちゃん。こっちの階段に座ってな」


「あり、がとう、ござい、ます」


 ぐるっと一階のチェックはおっけー。


 次は二階・・・の前に俺のバカ!丸腰で探索とかやべぇ通り越して自殺行為だったわ!1階に何も居なくても本当に、ホントに!良かったわ!!


 もう一回リビングに行って、スルスル~っとキッチンに、んで包丁を・・・・よ~し。準備オッケー。ゴー。


 取り合えずドアは全部閉まってるから安全かな?変に荒らされた形跡もないし。


 でも、一部屋一部屋チェック。

 全部で二部屋・・・・・どっちも異常なし!


 これで安心して休めるぜ!


 もう一度キッチンへ。

 勿論警戒は緩めちゃダメだよ?俺。特にそこの窓から見えてる小さい庭!


 さてさて、注意しつつも、冷蔵庫チェ~ック。


 牛乳に麦茶かな?残念ながらジュース類はない・・・。まぁ全然オッケー。


 頂きます。


 食べ物は・・・・炊飯器発見!パカッとな。おぉ!結構ごはん残ってる。纏めて一気に炊き上げるご家庭なんですね?助かります。


 あとはコンロに置きっぱなしの鍋・・・パカリ。味噌汁発見!朝の残りかな?


 頂きます。


 取り合えずこれを玄関のユキちゃんの所まで運んで~。


 あとは、お椀お椀~。とおっはし~。


 いや~だ。そんな不思議そうにお兄ちゃんみてどうしたのユ〜キちゃん?


「い、良いんです、か?」


「まぁ、こんな状況だし?変に良い子になっても生きられないじゃん?だからオッケーなんだよ」


 ささ、食いねー食いねー、飲みねー飲みねー。


 ――――――――――――――――――。


 復・活・だ!!


 やっと一息着けた~。って感じ。


「ユキちゃんは何年生?」


 名前は篠原 雪ちゃんって聞いたんだけど、今更ながら何年生なんだろう・・・?


 沈黙も痛いし・・・話題をフォーユー。


「6年生です」


「ほぉ~。んじゃ今、10月だから、あと半年くらいしたら中学生だね?」


「はい」


 ふむふむ。


「兄弟は?」


「お兄ちゃんが一人います。中学生です。・・・えっと3年生です」


「ふむふむ」


 ほっほぉ~。んじゃこっちは来年の春に高校生になる感じか~。いや~初々しいね~。


「お兄さんは・・・高校生?」


「はっは~。よく言われるけどこれでも25歳の大人だよ?(現在就活中の無職だけどね!)」


「わ、若い、ですね?」


「なかなか大人なこと言うね~」


 でもあんまり若く見られるのも考えものだよ?


 タバコとかお酒買うのにイチイチ年齢確認されるからね!何なら確認したのに「ホントかよ」って顔しないでほしい。確認したじゃん!免許証見せたじゃん!?ねぇ!?!?って何回思ったことか・・・・。それが鬱陶しくてタバコが止めれたからちょっとはこの顔にも感謝?だけど。


「お母さんとお父さんは?仕事かな?」


「お父さんはいないです」


 む。まずった?母子家庭?


「えっと・・・ごめんね?」


「大丈夫です。お母さんは今はまだ仕事だと思います。」


「そっか。」


 ――――――大丈夫かね?


 お兄さんとお母さん。どっちも無事で居てくれたら良いけど――――。ちょっとしか関わってないけどさ。こんなTHE美少女が泣くのは見たくないんですよね。


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・やべ~。話題が尽きた。・・・そろそろ行くか?


「ユキちゃ、ん?」


「スースー」


 寝ん寝んタ~イム。


 ま、そりゃそうだわな。

 精神的にも体力的にもそうなるのは当然だな。


 致し方なし!


 30分・・・は無理か。15分?うん。15分くらいは寝てて貰おう。本当はもっと寝てもらった方が良いんだけど・・・・もうちょいで4時。


 冬に差し掛かったこの時期だとあと1、2時間くらいで暗くなり始めるよな?急がないと・・・・あと、半分?くらいか?


 俺ももうちょっと水分摂って、体を休めねば・・・!


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ハッ!!!


 あっぶねー。もうちょいで寝落ちするとこだよーー。何してんだよー。あちゃー!予定時間過ぎてるよ!でもまだ大丈夫!5分なんて誤差でしょ!?


「ユキちゃん――――――ユキちゃん。」


「ん、ん~?」


「おはよ。ごめんね?もうちょっと寝ててもらいたいけど、そろそろ行こうか?」


「・・・・・・・・・・あっ!ご、ごめんなさい!」


 わぁ~。声が大きいね~。元気になった?


「ユキちゃん。静かに、ね?」


「っ」


 ――――――――――――。問題なし、かな?


「ご、ごめんなさい。」


「おうけーおうけー。問題ないよ。んじゃ行こうか?」


「はい。」


 うん。ちょっとだけでも寝て少しは体力が戻ったかな?


 残り半分!頑張っちゃうぞ!


 ◇◆◇◆◇◆◇◆


 って意気込んだ・・・・割にあっさり着いたな。


「お母さん!お兄ちゃん!」


「おっと!」


「っ!!!???」


 急発進はダ~メ!危ないんだぞ~?・・・・キモっ!自分に自分で悪寒が走ったわ!


「ゆっくり、静かにいこう。ここで怪物には会いたくないでしょ?」


「あっ。そ、そうですね・・・わかりました」


 うん。良い子良い子。


 周りには敵影なし。玄関は・・・無事だな。


 普通に、通常に、一軒家してる。大丈夫そう?


「鍵。持ってる?」


「はい!」


 あらやだ、元気!ちょっと音は抑えて欲しいのが本音だけれども、ま~仕方ないか?


 家の中からの反応は――――なし。物音もしません。誰も居ない?それとも誰かは居るけど警戒してる?


 その警戒してるのがモンスターじゃなければ良いけどね。


 カチャリっと。


 おっ邪魔しま~す。


「くつ・・・ない・・・」


「――――――――――。」


 おうふ。


 そんな泣きそうな顔しないでほしいな?お兄さん苦しくなってしまう。思わず頭を撫で撫で・・・・はっ!せ、セクハラ!?


「・・・・・」


 セーフ?

 ―――――――――セーーーーーフ。


 えがった~。


「お邪魔して良いかな?」


「・・・はい。」


 では、警戒しつつ家宅捜索ですよ~。安全確認。これ大事!


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


 よ~し!問題な~し!

 そして誰もな~し。クスン。


 取り合えず落ち着いて休憩した方がいいだろう。


「ユキちゃん。少し休もうか。」


「・・・はい。」


 さっきから「はい」しか聞いてない・・・。致し方ないことだけど・・・どうするかな~?―――ってか俺ってばこれからどうしたらいいん???


 ――――――――――――――――――――。


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うんむ~。やっぱわかんね~。

 どうやって使うんだこのチカラ。


 他の奴は比較的簡単に使えてるっぽいし・・・そんなに難しくは無いと思うのだが?


 うっし!もう一度考えてみよう!


 俺のステータス?には【アルケミスト】と、【アルケミー】がある。これは錬金術師と錬金術の事で間違いない筈。何で英語なんだよってのはおいといて。


 他の人の【ソードマン】とか【ウィザード】とかは簡単らしいんだよなー。


【ソードマン】は剣、実感したのは長い棒らしいけど、兎に角『剣』を使おうって思って、何かしらの長いものを手に持ったら、自然と体が洗練されるし、動き方も何となくわかる。らしい。嘘かホントか、余り苦もなく仮称ゴブリンさんをバットで撲殺できるってネットに書き込んでた。・・・ちょっと信じられません。


 後は【ウィザード】。同じくネットからの情報だから、今一信憑性がないんだけど。この人は『ハローワールド』ってあの謎の声が聞こえた瞬間から使い方が普通に分かり、実際に使えた。ただ効果はしょぼい、っと。蝋燭の火ぐらいとか、お猪口一杯分の水が出せたりとか。他にも風と土も出せるそうだけど

 、全然スピードも無い、威力もない。だけどちょこっと操れるらしいです。


 うらやま!


 ん~。【ソードマン】は剣を持つこと、剣にを持つことが条件だったんだろう。後は剣を使うって言う意思かな?


【ウィザード】は・・・わからん。特に条件がなかったのか・・・?いや、そうだ【具現の力】か。


 あの瞬間から【ステータス】が使えたとして、ステータスと一緒に諸々の力が使えるようになった、と考えると、条件は【具現の力】を備えてること。か?


 うん。なんとなくそんな感じの様な気がする。当たってなくても近い答えなんじゃなかろうか?


 よし。じゃあ次に俺の【アルケミー】だ。


 錬金術は何かを作ること。ってのは間違いない筈。

 じゃあ何を作るのか?

 簡単に考えるならだろう。その中で比較的簡単そうなのは・・・薬品類、かな?


 ちょっと失礼して・・・キッチンには鍋がある。火も使える。他にも色々器具がある。ここで、意思を――――――


 お?おぉ~。・・・・・なんか・・・足りない?


 正解か。半分だけど。


 使えるのは【鍋】【木ベラ】【コンロ】・・・・ざ、【ザル】?何に使う・・・・あ~なるほど。はいはい。了解。なくてもいい感じだな。ちょっと楽に要らなくなった素材を取れるよ~って感じ・・・。おぉ!そうだよ!素材がないんじゃん!


 ・・・・・・・・・・・・でも素材って、何?


 薬草・・・草?花?薬効のある草なんて知らねーぞ、俺。ここの道具みたいに目の前にして意識すればわかるかな?『お、これ、使えるぞ』って感じで。

 う〜ん。ちょっと探しに行きたいけど・・・現状無理。無謀だよな。


 マイスイートエンジェル・ユキちゃんを一人にするわけにもいかないし。そもそも俺の身の安全が全くもって保証されない。


 うん。却下だね。


 あ~もう午後8時・・・。


 結局誰も帰って来ず・・・・。


 ユキちゃんはどうかな~。

 ゆっくり~。足音たてずに~。ドア開けて~。夜這いじゃないですよ〜〜〜〜っと。

 うん。寝てるな。


 俺も寝るかな~。部屋の前でいいかな?寒いから布団ほしいけど・・・致し方なし。か、風邪とかひいちゃうかな?でも、

 勝手に布団使うのもなぁ〜。ま、多分大丈夫でしょ。『バカは風邪ひかない』って言うし。


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


 ・・・・・・・・・・・ん、んむぅ~。・・・・・・?


 っ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はわわわ!て、天使!?


 落ち着け~。落ち着くんだ!俺!


 あ~。寂しかったのかな?ユキちゃん?


 そんで毛布有り難う!


 ゆっくりお休み。

 ナデナデ・・・ナデナデ・・・・ハッ!!??


 ま、またもや!!ち、違うよ!セクハラじゃないよ!やましい気持ちはないからね!?!?!?


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


 ・・・・・・・・・・・・・・・「ぐがっ」。ハッ!!い、いつの間にかまた寝てたぜ・・・ん?あれ?ユキちゃんが、僕の癒しが・・・ドコ?ってマジどこ?大丈夫か?


 サッと立ち上がって扉をガチャリ!


 部屋。居ない。


 んじゃ下か。


 ダッシュ!


「あ。おはようございます。お兄さん」


「ッホ。おはよ。ユキちゃん」


 焦ったぜ~。


 外に行ったのか?とか。モンスターに襲われたのか?とか考えちゃったもん。ってか今さらだけど、よく俺ら一晩何事もなく、見張りも居ないのに無事に過ごせたね?何かすっげー運使った気がする。


「あの、朝ごはんって・・・どうしますか?」


「料理は・・・(フルフル)だよね」


 仕方なし、俺が作るしかないかね?簡単なのと適当なのしか出来ないからユキちゃんには申し訳ないけど!


 キッチンを使うのは大丈夫かな~?


 1日たった現在のお外は不自然なほど静か。・・・音が響きそうっすな。


 お台所チェック。あ、フレーク発見。牛乳牛乳〜・・・は、ない。ご飯は~。お~~~ある。


 火を使わずに・・・・おろ?こ、これは!?卓上コンロ!?しかもIHバージョン!?おっほ~。じゃあ~、これと~、鍋と~、水道の音が気になるから~、冷蔵庫から~、ミネラ~ル、ウォ~タ~!


「ユキちゃんカップ麺ある?」


「あ、はい。たしか・・・ここに・・・ありました」


 おぉ。偉い!ちゃんと声を潜めてる!


 うんうん。良い子良い子。


「でも・・・お湯が・・・」


「大丈夫大丈夫。それ全部で・・・5個か。お部屋まで持っていける?」


「はい。袋に入れて持っていきます」


 うん。賢い!


 んじゃ俺は卓上コンロと、炊飯器。それから小さめの鍋。


「あ~ごめん、ユキちゃん。お箸二つと、お茶碗二つ。そこに入れれる?持てるかな?」


「だ、大丈夫です!頑張ります!」


 わぉ!リアル『ムフー』頂きました!


 可愛いね~。


「よし。じゃあ、お部屋に戻ろう」


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


 うん。何度見てもかわいらしいお部屋ですね。ちょっとお兄さん的には居づらい・・・ってかいつの間に着替えたのかな?まぁ、俺が寝てたときだろうけど!かわいいよ!普通のTシャツと短パンだけども、モデルが良いからなー。羨ましいぜ。


 さて、コンロをセット。鍋をセット。お水を注いで~。スイッチオン!・・・あん?


 ・・・・・・・・・・・・・この感覚って・・・もしかして??


 え?何故に今?


 対象は・・・?カップ麺??


「カップ麺を鍋の側に?炊飯器も側に・・・?両手を・・・こう?つき出す?・・・・んで?【実行】エクセキューション?」


 どうわはぁ!?光!?まぶし・・・っくない。


 え?なにこのほんわりこう


 あ、終わった。

 ゴメンね~。ビックリしたね~。俺もビックリ!だから「これなに?」って顔してこっち見ないで~?説明できないから~。


 んで?どうなったん?


 ===================

 錬金術行使結果


【カップ麺オジヤ】


 ランク:2


 身体回復:1

 体力一時上昇:1


 ===================


 え?なにこれ?


 ステータス画面?出してないよ?

 ・・・・・いや、項目が違うな?ってか、なんか不自然にダルい。


「な、何で?いきなり・・・だるっ」


「だ、大丈夫ですか!?そ、それにい、今のは??」


 聞かないで~。俺にもわかんない~。


「ま、まぁ。食べよっか?」


「えっと・・・大丈夫、なんですか?色々」


「う・・・ん?多分普通に食べれるよ、それ。まぁ他の事はあとで説明?・・・出来るか?・・・頑張る。」


 それぞれのお椀に分けて、いただきます。



 あ、意外と美味いじゃん。

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