第64話 カツオが全部悪い。消費期限切れろ。

美香さんを拾い、佐野さんのマンションに到着。


『あー疲れた。』『カツオ何もしてないじゃん。』『仕事したでしょ!?おん!?』『おん!?だと!?おん!?』『阿部っ!!』『…はい。』


最近、何故か怒られる頻度が高い。

カツオと出逢ってからだ。全部カツオが悪い。


『報告がある。』『美桜、おめでた!?』『冗談キツいよ。色んな意味で。』『只野さんと美香の結婚を認めようと思う。』『えっ!?煌太、本当!?』『煌太、頭大丈夫!?』『あんた、認められたくないの?』


薄々気付いていた。カツオの頭も薄々だ。

カツオは本当に頑張っている。まだまだ見習いではあるが、利用者様からの人気がとにかく良い。夜勤も、間も無く始まるだろう。

佐野さんはずっとそれを見ていた。様子を伺っていた。

だからこその決断だろう。


「カツオがようやく大人になった」と…。


『やったね!カツオ!』『美香たん、やったぁ!!』『ただし!!』『何?』『呼んでない。』『あ、そう?』『美香は妊娠してる。仕事を辞めて貰う。』『えっ!?』『ですよね。ケアマネとは言え、何かあってからじゃ遅いですもんね。』『そして、もう1つ。報告がある。』『えー、めんどくさ。』『おいカツオ。しばくぞ。』『俺は…』


「阿部と結婚をする!!」


『…へ?』『ダブルおめでた!!阿部さん、おめでとう!!』『お前が俺のねーちゃんかよ。』『こっちのセリフだっつーの…じゃなくて、佐野さんっ!?』


まさかまさかまさかの。

結婚!?あたしと佐野さんが!?どうしたの急に!!

こんなあたしと!?カツオが義理の弟!?超最悪!!


『つきましては、暫し4人での生活を余儀なくする!!』


「は?」


佐野さん以外、みーんな「は?」の集まり。

2人きりのあまーい時間は!?同棲じゃないの!?

まさかのシェアハウス!?


どーゆー事っ!?


『煌太、意味わかんない。』『只野さんの収入が安定するまでは、一緒に暮らす。』『え、ヤる時とかどうしたらいいの?』『話がエグいわ。』『阿部、いいだろ?』『えー…、いつまでですか!?』『只野さん次第だ。』『おい、お前。早く一人前になれ。』『美桜と煌太のあふんあふん聞きたくなーい。』


人生、うまくはいかない。

4人での生活なんて…あたしとカツオが毎日喧嘩のオンパレードじゃないのよ。

それこそお腹の赤ちゃんによくないよ!?


『来月から始める。とりあえず、美香と只野さんは必要なものだけ持ってきてくれ。』『え、佐野さん。あたしは…』『阿部は暫く俺達と同棲だ。』『俺…達ね。』『そこでお互いの生活を知って行こう。』『えー…はーい。』


ひょんな提案で来月から同棲が開始。

そして、軽くタイムスリップ!!

…手抜きしてすんません。


ついに同棲生活が始まった。


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