30:[ホット]なことをする

 アレンで仕事を終えた双子は夕霧に報告書を提出してから自室へ戻り、湯を浴びた。


「……なんだか恥ずかしい」


 黒猫パーカーを着ている澪は下半身に何も布を纏っていない。


「ネコは全裸だよね」

「そうだけど、こうして明るい部屋でまじまじと見られると恥ずかしいよ」

「すそ、上げて見せて」

「……こう?」

「もう少し」

「うぅ……」


 反り勃つモノは先端の孔を塞ぐように細い棒が射し込まれており、ボンレスハムのように赤いリボンで縛られ鈴をつけられていた。霧が先端を指で弾くとチリンと澄んだ音が転がる。


「よく我慢できたね。お利巧さん」

「大好きな霧の為だもん、我慢できるよ」

「ご褒美あげようね。猫らしく四つん這いになって」

「……こう?」

「うん」


 四つん這いになり差し出された尻をペチンとはたくと腰が揺れてチリンと澄んだ音が転がった。霧は膝を着いて腰を掴むと臀列の始まりの所を舌先を小刻みに動かしチロチロチロチロ舐める。ひやぁっ!? と澪が驚きの声をあげ方を跳ねらせチリンと澄んだ音を鳴らそうとも、チロチロチロチロ執拗に舐め続けた。


「なっ、なんで、そこばっかりぃ……」


 最初こそくすぐったさに身をよじり逃げようとしてチリンチリンと鈴を鳴らしていた澪も次第にハァハァと呼吸が荒ぶり甘い音を漏らしている。


「ぁ、ぁ……なんだか痺れてきたぁ……」


 モゾモゾと動く腰。


「ぁぁ、ぁ……そこばっか、いやぁ……」


 いつしか両腕は上半身を支えることを放棄してより一層澪の尻が高く突き上げられた。


「うぅ……なんか、出そう……」


 先程よりも澪はもぞもぞと腰を揺らしてチリンチリンと鈴を鳴らす。


「はぅ。ぁ、ぁ――」


 ぶるっと澪の腰が震え力が抜ける声が漏れる。霧は素早く澪を仰向かせに寝かせ、外尿道口を塞ぐ棒を引き抜いた。軽く棒を押し上げ清水のように沸いていたサラッとした体液は抜かれた瞬間からコルク栓が抜けたシャンパンのように勢いを増し、シャーッと静かな音を立てながら噴水のように溢れ出し、体温をうつした体液がバシャバシャと霧の顔面を打ち付け濡らしていく。


「ぁ……ぅぁ……」


  とろんとした表情で其の光景を眺めている澪は何を思っているのだろうか。やがて勢いは衰え収束した頃にはポタポタと滴が霧の顎からしたたり落ちる。


「ぁ……ぁぁ……」


 みるみるうちに蒼褪めていく澪の顔。


「ごっ、ごめ――」

「ネコの粗相は躾が出来ない飼い主の責任だから、澪が謝る必要はないよ」

「霧……」

「全てのネコがそうとは言わないけれど」

「うぅ……」

「先に始末をしよう。続きは其れからで」


 霧は綺麗に微笑んだ。



   終

 ――――――――――

 あとがき


 閲覧ありがとうございました。

 誤字脱字ごめんなさい。


 30日目のお題は『[ホット]なことをする(熱い・暑い・情熱的・えっち)』でした。……此の後二人は嘸かし身体のナカが熱くなるほどの情熱的な夜を過ごす事でしょう。……体液は熱いのでセーフ。


20200930

 柊木 あめ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

30日のお題~2020年9月~ 柊木 あめ @hakoniwa_rakuen

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ