083 劇場版 はじめさんが はじめから はじめる! 完結です

 本エッセイは拙著「劇場版 はじめさんが はじめから はじめる! ~異世界救世主伝説 タイムスリップ歴女コスプレイヤーはじめさん~」の最新話のネタバレを多分に含みます。エッセイの副題もしくはエッセイ冒頭の表記話数をまずご確認いただき、ご自身の読書進捗度と照らし合わせて読み進めるか止めるかを予めご判断ください。

 では、以下から新規部分です。どうぞ。



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 第36話 今から約二十億年後 地球を巣立った人類を投稿いたしました。これにより、「はじめさんが はじめから はじめる!」はついに真の完結を迎えました。

 昨日の今日とは私も思いませんでしたが……。

 完成した時が投稿する時、一挙2万字を上げて来ました。




 まさかこんなに休止が長引くとは思いませんでした。昨年と違って執筆時間を思うままに確保できなかったのが主な理由ですが、それにしても異世界作品……実に難産でした。最終話はいわゆる異世界では全然ありませんでしたけどね!


 全てが終わったので暴露しますと、物語としての終わりは無印で満足しています。一方でいつかも述べましたようにフィーナと別れ難い一読者としての希求がずっと私に残っていまして。しかしそれだけで続きを書くには弱い理由でした。

 そこでフィーナ発案前から存在する、未来に向かう無印の最終話候補があったのを思い出しました。逆に大昔に行くミトコンドリアイブの話に取って代わられてお蔵入りになっていたものなのですが、フィーナ再誕と合わせ技でひとつのお話にできるかなと考え、ようやくひとつの作品になる目途を得ました。


 ですがそれでやっと一話分です。フィーナが復活して、未来を見て戻って来る。第30話と第36話を合わせたくらいの内容です。そのままならSSくらいのものでした。エブリスタであればスター特典にするくらいの。

 そこでつい魔が差します。主人公をフィーナの故郷である異世界に行かせようと思いつきました。そうすればSSどころか、10万字ほどのひとつの長編にもなるとO型の私が囁くのです。

 思いついたまでは良し、その後の執筆の進め方が悪し。体感としては全力を出し切れたかどうか自身でも怪しい作品となりました。読者さんのお気に召したら良いのですが……。




 Twitterでも投稿サイトでも終始応援してくださいました。未だこの作品に訪れていただけるのはありがたいことです。全てをお読みくださったのはなろうでおよそ80人、カクヨムでは10人に増えました。その90人の方々には、おひとりおひとり菓子折りを持ってお礼を言って回りたいほどです。


 一方で途中で読むのを止められた方。

 この言葉はもう届かないのでしょうが、時間を割いて読んでいただいたにも関わらず、最初にクリックした際に思い描いたような面白さを内包しておらずに申し訳ないことをしました。

 特に10万、20万字読まれてから去られた方。いつになったら面白くなるんだよと呆れて離れて行かれたことでしょう。無駄にお時間を取らせました。


 やはり素人の小説とはいえ、最低限の面白さは備えていなければなりません。壁のラクガキでないのなら、第1話第1回で8割の方が回れ右するような作品では駄目なのです。現に2割しか減らない作品がゴマンと存在しているのです。


 どうして最後まで、とは何度も思いました。しかし途中で止められた700人の方に受け入れられる物語となっていなかったのはこの作品。読者さんに寄り添う作品では決してなかった、そう描いた私の非です。

 いま読み返してみると。いやあ、確かに読みにくいですね私の処女作は。もっといい表現があるだろうと、もっと面白い話にできたろうとツッコミどころ満載です。それは人気が出なくて然るべき。

 ですから直せるものなら直したいです。そうして膨大な時間を費やして得られるのはバージョン1が1.1になる程度。大真面目なのは変わりません。

 それをバージョン2にしたなら。そこまでの加筆はもはや歪にするだけです。最後には蛇足どころか本当に壁のラクガキになり、削除する羽目に陥るやも知れません。

 あれはもうあのままで。今後いじるつもりはありません。


 では、おれごん未来はどうするか。

 いつかのエッセイでも触れました、ここまで書いたなら一度情熱は底を突くだろうと。

 実際に尽きました。それも劇場版の執筆途中に(;^ω^)

 ですがその後で再び湧いて来たのは、録画したままのTV番組や読まずに積んだ本、買って封も切っていないDVDを消費したい欲求ではなかったのです。


 感謝と謝罪だけに基づいて物語を綴りたいと思いました。

 2作目です。次回作には謝辞とお詫びを乗せて、またもや完全オリジナルで描きます。もうそれは走り出し、すでに数万字に達しました。いずれ皆様にお見せする日がやってきます。

 その原動力の影響は劇場版にも及び、どうにかエンドマークをつけることも叶いました。


 次回作はまず90人にお礼を。それと同時に第1話でUターンされた700人にお口直しを。あの時面白くないとUターンされた方にお詫びの品としてお届けしましょう。今度こそお気に召しますと。今度は自分のためでなく790人のために書きましょう。

 読んだ誰しもが唸る、そんな作品にはしません。読んだ誰しもがドキドキしてワクワクする、そんな作品を目指します。


 三度目指すはカクヨムコン。

 カクヨムコン7!

 フフフ。来年の、鬼も笑うような話です。

 今度の作品はカクヨムオンリーに設定して、不退転の決意で臨みます。


 ゆえに劇場版が完結した今、再びしばしのお別れです。書き起こしつつの投稿は無理なことはすでに露呈しました。ですからしばしの別れを。山籠りして、今度こそ万人に受け入れられる作品を。

 ですがご安心ください。既存の作品に感想やレビューが書き込まれましたら喜んで都度山を下りてきます。パソコンの前には変わらず毎日座っています。アラートが出ましたら勇んで下山いたしますので。

 それに次回作の制作エッセイをこれとは別で近日開始いたします。この先もご一緒くださる方はそちらでまたお会いいたしましょう。私の中で恩返しと位置づけた次回作を、ぜひ楽しみにお待ちいただければと思います。


 処女作はここを区切りとし、私は二作目へと進みます。それが三作、四作と至るかは現状未知数ですが、ともあれまずは二作目をがんばってみます。

 最初は一作だけ発表してそれで筆を置くつもりでしたからね。変われば変わるものです。

 二作目の先はまだ見えません。二作目が終わったその時にまた改めて考えることにします。


 本エッセイは次回084話が最終回です。カクヨムコン6の結果をお知らせして閉じます。

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