057 第30話に関してお詫びいたします。

 本エッセイは拙著「はじめさんが はじめから はじめる! ~タイムスリップ歴女コスプレイヤーはじめさん~」の最新話のネタバレを多分に含みます。エッセイの題もしくはエッセイ冒頭の表記話数をまずご確認いただき、ご自身の読書進捗度と照らし合わせて読み進めるか止めるかを予めご判断ください。

 では、以下から新規部分です。どうぞ。




---------------------



 わずか1日のお待たせで戻って参りました。まだ語ります、あの処女作を。


 はじめさんがはじめからはじめる、蛇足を書いてしまいました。それでまずお詫びを。

 あのような蛇足は本来付け足すべきではありません。余剰な第30話はカクヨムコンさえ終われば削除します。本来は必要のない話です。


 しかしながら、どうしても描きたかったその先の話がありまして、蛇足を承知で継続を決めました。そのまま完結させずに本編で続けようかとも考えましたが、あの作品はあの形が本当は一番良いのです。欲を言わせてもらえれば、フィーナなしの60万字の時点のあの地味な作品こそが完成形。

 ですから、新規分はそこを尊重して外付けにしました。それで名前を考えた時に内容の短さとインパクトから劇場版などと名づけました。これはただの言葉遊びですが私は気に入っています。


 その蛇足ですが、でもきちんと面白くなる予感はしています。今違和感を抱いている読者さんがもし居られましたら安心してください。同じくらいとは申しませんが、同じ方向性で物語は綴ります。終わってみればふたつを繋げて一本の作品だったとご納得いただけるような内容になるかと思います。

 これまでも地味な題材を最大限に盛り上げてきました。今回も同じように盛り上げるだけです。




 話を変えましょう。

 私はあの時、60万字の時点でおよそでき上がった全体を俯瞰し、ただただ過酷なだけの全く面白みを有していない自作に軽く幻滅していました。そこで考えに考えぬいて追加したのが妖精のフィーナです。


 最終話手前で多数仲間が出ては来ましたが、妖精の要素は本作にとって異質でした。太古の昔には存在した種族という設定にしましたが、人型の小人なんてどう進化したら生じるでしょうか。まるで類似の生物は作中には出てきません。進化論で言えば完全にオーパーツでした。

 特に深く考えずに入れてしまったものの、そこはずっと気にはなっていました。妖精を作品に追加して程よいテコ入れと満足していましたが、知らず知らずにファンタジー要素を作品に入れ込んでいたように思います。最近になってようやくそれを認識しました。


 今にして思えば、妖精を物語に挿入したあの時点を境にこの作品は歴史カテゴリの範疇から本格的に外れました。また、同時にSF作品からも外れたのです。

 歴史を舞台にしたファンタジーの登場人物も出てくるタイムスリップSF作品。これが正しいこの作品の言い表しです。


 そのため、今やそれほど主人公が異世界に向かうのに抵抗がありません。今の状況に至ってみるとむしろ私は必然だったのではないかと考えを改めました。

 プロットを明らかにしていませんから読者さんは違和感を覚えるとは思います。劇場版が終わってみれば私に共感していただけるものと思います。


 それに異世界ファンタジー作品を好む読者さんにまで私の処女作(無印)をお届けできる機会を得ました。今後は劇場版が無料で完結してしまった無印を宣伝してくれます。




 これまでと違ってしっかりとしたストックは全く存在せず、2~3日もすれば更新が滞る作品となるでしょうが、プロットを作成しており、今回も結末は決めてかかっていますのでエタる心配はございません。それに最大で10万字くらいで考えていますから、それほど長い期間になる心配もありません。

 無印はじめさんと変わらぬご支援をこの劇場版はじめさんにも賜りますようお願い申し上げます。<(_ _)>


 それではご覧ください。


 これはボーナスステージあるいはお祭り。

 ただひとつのことを為すためだけに、はじめさんが再び短い旅に出ます。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る