055 第27話 ??????年 ミトコンドリア・イブ 完結です。
本エッセイは拙著「はじめさんが はじめから はじめる! ~タイムスリップ歴女コスプレイヤーはじめさん~」の最新話のネタバレを多分に含みます。エッセイの題もしくはエッセイ冒頭の表記話数をまずご確認いただき、ご自身の読書進捗度と照らし合わせて読み進めるか止めるかを予めご判断ください。
では、以下から新規部分です。どうぞ。
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はじめさんがはじめからはじめる、第27話 ??????年 ミトコンドリア・イブ。いかがでしたでしょうか?
先祖を求めて回る旅なら、全世界を回るのなら外せない人物と最初期に決めました。最後はこれだな、と。ただ、ここが最後だと半裸みたいな恰好で現代に戻るのでそれはどうかと思いましたが、それはそれで面白いかと一旦は最終話に決まったのです。
どうせ言葉が通じないからコミュニケーションが取れないと考え、一方的に感謝と決意を述べてその時代を後にするプロットでした。それはあたかも神社へのお参りのようでしたね。ある意味ミトコンドリアイブは私達の神様かも知れません。
言葉が通じないなりに物語を紡いでも良かったんですけどね。一緒にマンモスを食べたりとか。まるで象を食べるようで気が引けたので止めました。
最終的にフィーナ達妖精と交流がある設定にし、それで念話を使えることにしました。これで主人公とも意思の疎通ができます。
初期案では光る主人公を見て怯えるような弱々しい先祖でしたが、最終的にはきちんと威厳のある、すっくと立つ凛々しい先祖として描くことができました。
いつの間にか知らず知らずにバディものになってしまった本作、主人公に自立と独立は必要でした。それゆえのフィーナとの別れ。ああせずにはこの物語は終われませんでした。源平合戦などはその集大成と位置づけて主人公一人で挑戦するはずだったのです。それを時系列からやむなく二人がかりで乗り切る構成にしました。本来ミトコンドリアイブと源平合戦は逆だったのです。
今とは逆で進行していたのですが、いいアイデアを思いついてしまいました。メガネが途中でダメになると熱いと思い、それでどうしてもフィーナが必要になりました。それで入れ替えを。
入れ替えて良かったように思います。全てを終え、でもまだ完全には自立できていない主人公は、この第27話を経て晴れて独り立ちをする。真の独り立ちはフィーナと別れた後になるのです。
この処女作はカクヨムコンのどんでん返し部門にエントリーしています。
そのどんでん返しの基準について、カクヨム公式からある程度明確なガイドラインが出ました。どうやらどんでん返しとは、鮮やかな逆転劇などではなく、それこそ天地がひっくり返るほどのものをご所望だったようです。これには私もやられました。
明らかにそこまでのどんでん返しを12/30現在作中に備えていません。思い立って2話分の展開について謎を含ませるような描き方にほんの一部変えましたが、その程度では天地まではとてもとても。
今から全ての★をかなぐり捨ててキャラ文芸に鞍替えを? しかしQ&Aに明記してありました。ミステリ、ホラー、SFはどんでん返し部門への挑戦を、と。そのままの作風でただキャラ文芸に鞍替えしただけですと、恐らくカテゴリエラーで弾かれます。
私はこの処女作を1人でも多く、編集部の方にも読んでいただきたいと以前このエッセイで言いました。一次審査で弾かれている場合ではないのです。
どんでん返しさえあれば良いのです。いつだって主人公は逆境を乗り越えて来ました。今度はどうやら私の番のようです。
運営側がそうやって難題を出すのなら私も僭越ながらそれにお応えしましょう、そして読者さんにもお見せいたしましょう。私の処女作のどんでん返しというものをね!
それを今から追加します。これは賛否のうち否定が大多数を占めるでしょうが、敢えて飛び込みます。状況が飛び込まざるを得なくさせました。あっと驚くかは分かりかねますが、明らかに天地はひっくり返ります。
さて、どこにそれを入れるでしょうか? 探してみてください。少なくとも12月中には誰1人それを見つけられないと思います。
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