049 第22話 1989年 昭和最後の日 完結です。

 本エッセイは拙著「はじめさんが はじめから はじめる! ~タイムスリップ歴女コスプレイヤーはじめさん~」の最新話のネタバレを多分に含みます。エッセイの題もしくはエッセイ冒頭の表記話数をまずご確認いただき、ご自身の読書進捗度と照らし合わせて読み進めるか止めるかを予めご判断ください。

 では、以下から新規部分です。どうぞ。




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 はじめさんがはじめからはじめる、第22話 1989年 昭和最後の日。いかがでしたでしょうか?




 この話は最初平成元年に長寿の方が亡くなるだけの話として創出しました。骨子は決定稿と何ら変わりはありませんが、その話の終わりと、後の展開が全く異なります。


 はるか昔、老衰という言葉があったかどうか、とにかく争いや天災、栄養状態や貧困などで日本が日本という名前でなかった時代。そんな時に老いさらばえて亡くなる方が本当にいらっしゃったのか。健康で長生きして、そして眠るように死んで行った方が果たしてどれだけ居たのかと。

 砂漠から砂粒を見つけるではありませんが、砂場から砂粒くらいには難しいものであったろうと想像します。


 そこで老衰で亡くなるとはどういうことかを作劇してみました。それがある程度当たり前になった時代は昭和以降と考えます。それも戦後に限った話なので、いっそ平成を舞台にしようと思いました。なぜなら平成ですら私達にとってはもう過去、歴史の一部なんです。




 この第22話単独では、なんの起伏のない面白みのない話です。思いついたまではいいものの、いずれ削除される運命でした。そんな時にとあるアイデアが浮かび、結果命拾いして残ることとなりました。それは次の第23話と関係しています。


 自らの意志で留まった主人公がどこで何をするかはご想像ください。明日にはその答え合わせができます。

 平成が舞台なのに題名は昭和最後の日。平成最初の日よりはよほど見栄えが良いです。見栄えだけで決めました。

 昭和はほんと、歴史の一部になっちゃいましたよね。

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