046 第20話 1667年 傾城屋 完結じゃ。

 本エッセイは拙著「はじめさんが はじめから はじめる! ~タイムスリップ歴女コスプレイヤーはじめさん~」の最新話のネタバレを多分に含みます。エッセイの題もしくはエッセイ冒頭の表記話数をまずご確認いただき、ご自身の読書進捗度と照らし合わせて読み進めるか止めるかを予めご判断ください。

 では、以下から新規部分です。どうぞ。




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 はじめさんがはじめからはじめる、第20話 1667年 傾城屋。いかがでしたでしょうか?


 アダルトなテーマですよね。これを取り上げるのには躊躇したのですが、主人公にこの衣装を着せたくてアクセルを踏み込んだのです。この小説は綺麗事ばかり言っているので、せめて取り上げるテーマくらいは清濁織り交ぜて行かないと胡散臭さばかりが鼻を突くと思いました。劇中には直接的な表現は何も出て来ないので、今は取り上げて良かったと思っています。

 でもお城に忍び込む前段階で一度接待してお酒で飲ませようと挑戦しても良かったようには思います。そこで「ウイやつじゃ」になりそうなので止めました。描きたかったのですが、上手に描ける気が全くしませんでした。それでボツに。




 野良ネズミが再登場しましたね。これは私も全くの計算外でした。

 当初花魁は死にゆく設定でしたが、それでは主人公に何の活躍の場もありませんでした。それで病気を治すのに一肌脱いだわけですが、そこからさらに主人公がそのまま仇が死にゆくのを良しとするかに疑問を持ちます。難しいから仕方がないね……とは言わなさそうに思いました。諦めるにしても全力を尽くした後です、あの人は。


 そこからうんうん唸ります。

 またお忍びでやって来た時に飲ませる?

 どうやって理由を説明するの?

 すぐ捕まって主人公と花魁の身が危険かな?

 この線は難しいと思いました。


 そこで閃きます。他の江戸時代の人物に助けてもらおうと。意外と年代が近いのに気づいたのです、あの泥棒と。年数を十年程近づけてより無理のないようにしました。

 その泥棒に薬を飲ませます。

 でも寝ている時に水分なんて飲む?

 それも一回だけで治る?

 結果偉い人はそのまま治らずとなってしまいました。でも納得感は出たと思っています。少なくとも主人公と作者には。

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