042 第17話 ????年 ???? 中盤です。
本エッセイは拙著「はじめさんが はじめから はじめる! ~タイムスリップ歴女コスプレイヤーはじめさん~」の最新話のネタバレを多分に含みます。エッセイの題もしくはエッセイ冒頭の表記話数をまずご確認いただき、ご自身の読書進捗度と照らし合わせて読み進めるか止めるかを予めご判断ください。
では、以下から新規部分です。どうぞ。
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はじめさんがはじめからはじめる、第17話 ????年 ???? 中盤です。
ついに今話で主人公が大規模戦闘に参戦してしまいました。これまでも巻き込まれることはありましたが、自らの意思で参加したのは大規模戦闘ではこれが初です。
今数えたら主人公は全部で局地戦に9回、大規模戦闘にも5回も参加します。結構多いですね。
その計14回のうち、強制参加が6回で、能動参加が7回、1回は参加を見合わせました。半数は自分の意志で戦闘に参加しています。集計してみて驚きました。
さらに詳しく見ますと、戦闘を傍観していたのが3回で、逃げたのが2回、実際に戦ったのが9回でした。
意外です、結構戦っていました。全28話ですから半分は戦っている計算です。ただしひとつの話の中で2回以上の場合も多くありますから、実際は3分の1くらいでしょうか。
これでは好戦的な人物みたいになってしまいますが、本人にはそんなつもりがないのは読者さんもご存じのこと。現代っ子なのによく頑張ってくれています。
主人公の不殺主義を考えると、戦闘参加は避けたいのです。大規模戦闘となれば特に。ゆえにこの戊辰戦争に参戦するのに戦わないのをどう両立させたものか悩みました。
そこに存在して「私は参加しない!」を声高に叫び続けるのは作劇上不可能なんです。それはただの逆張りでしかなく、全体が嫌々ながらもひとつに纏まろうかという時に輪を乱す存在にしかなりません。
ですが本作主人公はそういう人物です。私がそう設定しました。そこをどう描くべきかいつも悩んでいました。
悲しいですけど、人類の歴史に争いあり。しかし本作では、話数が進むとその認識にいずれ一石を投じます。お楽しみに。
最初は単純に、ただ鳥羽・伏見の戦いに参戦して鳥居彦左衛門と出会い、お菊と知り合いになって五稜郭まで転戦し、生き残ってカリフォルニア開拓団に繋がって終わりという流れでした。
ところがこの辺りの歴史年表は、それはそれは豪華です。有名な人物がゴロゴロ出て来ます。何度となく眺めていた私に欲が出ました。
「誰か一人くらい加えてもいいんじゃあ?」
あのライト挫折から立ち直った冬の私の暴走でした。また書けるようになって調子に乗っていたんですね。手当たり次第に話数を増やしている時期でした。やはり私は私、本質は暴走機関車だったのです。
誰かを入れるのはまず確定しました。そして厳選を重ね、この時代で不遇の死を遂げた中でも、もっとも有名な方に白羽の矢を立てました。人気にあやかろうと思ったのです。浅はかですね。
その人物が暗殺に斃れる時と、鳥羽・伏見の戦いはわずかひと月しか開きがありませんでした。これは本作で使えという思召しに違いないと思いました。
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