026 第8話 ????年 ???? 投稿開始です。
本エッセイは拙著「はじめさんが はじめから はじめる! ~タイムスリップ歴女コスプレイヤーはじめさん~」の最新話のネタバレを多分に含みます。エッセイの題もしくはエッセイ冒頭の表記話数をまずご確認いただき、ご自身の読書進捗度と照らし合わせて読み進めるか止めるかを予めご判断ください。
では、以下から新規部分です。どうぞ。
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はじめさんがはじめからはじめる、第8話 ????年 ????。始まりました。
この処女作はオレゴンの大自然に触れて初めて誕生しました。
私が小説を書こうと思い立ったそこは、対向車も後続車もない、ただ左右に樹齢数百年の森林が立ち並ぶだけの道路が延々続いていました。そこを呆然と、しかし同時に感動しながら車を走らせていたのを今でも忘れません。
萌えとも違う、この沸々と沸き上がる高揚感をどう人に伝えたらいいかなどと考えていたら、ふいに思い起こしました。人に伝えたいが手段がないという共通点でそれが連想されたのです。
その名は、日本住血吸虫症という病気です。お願いですから第8話が終わる明日までは、興味があっても検索をかけないでくださいませんか。
恐らく知らない人の方が多いでしょう。あの悲しくも力強い歴史は、恐らく多くの人の目には触れないままに今も残されています。正体不明の死に至る病に恐れおののく人々、その病に対し己の身の危険も顧みずに果敢に挑む医師達。そして何より、立ち向かったのは医師だけではありませんでした。
それは私にとってこの道をゆく感動よりも明らかに優先度の高いものでした。車を走らせながら、どうにかしてあの歴史を周知できないものだろうかと考えを巡らせます。
私が著名なインフルエンサーだったなら、ツイートして簡単に終わらせることができました。しかし私は、残念ながら著名ではなかったのです。
私のような何の知名度もツテもない個人が発信できて、多くの人がその情報に触れ、できれば若い人にこそ知ってもらえる。そんな手段はインターネットをおいて他にありません。
では具体的にどんな方法で?
wikiはもう詳細で立派なものがありますし、何か新しい記事を書けるでなし。写真、動画、書き物……エッセイ……小説!
そこで個人が自由に小説をネットで投稿できるサイトがあるのを思い出しました。
しかし進撃はここまで、自分が小説なんてと一笑に伏し、そのドライブ中の思考を終えました。そんな考えの人間が実際に筆を握るのは、それから半年後にネットニュースで百五十年前の別の史実|(カリフォルニア開拓団)に触れるまで持ち越されます。
この第8話に用いた史実がなかったら、私は今でも小説を書いていません。
結局、あの日あの道を走った思い出は未だに誰とも共有できていませんが、ここに書き記したことで成仏させたいと思います。
少し前に1位になったアルファポリスは、すっかり元通り静かな海に戻ってしまっています。今はまた、かつて定位置だったくらいのところに。本当になんだったのでしょうあれは。
お祭りですか? 終わってしまえば侘しいものです。そうやって訪れてくれた方をずっと惹きつけ続けるほどの魅力を感じてもらえなかったのでしょう。おかげでなかなかのダメージを受けています。なんでしたら、あんな一夜限りのお祭りであればいっそ夢だった方が――!
それを知ってか知らずか、継続してお声かけくださる読者さんのおかげでどうにか息をしております。いつも直接感謝を申し上げていますが、この場でもお伝えしたいと思います。いつもありがとうございます!
倒れた私の背中を強く踏みつけられている状況に、ひとつの言葉がふと浮かびました。
「逆境」
何か不思議と勇気をくれる魔法の言葉です。もう一度膝を立て、立ち上がり、前へ進もうとする意欲を掻き立ててくれます。
なんのこれしき! ストックはまだ45万字超あります。3分の1まで来ていません。まだまだ魅力的な話は後ろに控えているのです。
なんならもう一回開催してもらいましょうか、ド派手なお祭りを!
ですから、もちろん投稿は続けます。去った人は呼び戻しません。むしろ、より読者さんが離れてしまうようなお話をこそお届けいたしましょう。それでこそ変人おれごん未来。この満身創痍から放つ汝の名は第8話。
おれごん未来はマゾでしょうか。いいえ、ただ予定している投稿を止めたくないだけです。おひとりでも待っていてくれる人が居るのなら続けると、私は最初に言いました!
ではどうぞご覧ください、この作品鬼門のひとつ第8話です・・・・・・!
|(鬼門はもうひとつあります。第11話になった旧第3話です)
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