第二章 処女作の投稿開始

012 第14話 大発明家 を投稿し終えました。

 本エッセイは拙著「はじめさんが はじめから はじめる! ~タイムスリップ歴女コスプレイヤーはじめさん~」の最新話のネタバレを多分に含みます。エッセイの題もしくはエッセイ冒頭の表記話数をまずご確認いただき、ご自身の読書進捗度と照らし合わせて読み進めるか止めるかを予めご判断ください。

 では、以下から新規部分です。どうぞ。



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 こちらが第14話へのリンクです。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054935343174/episodes/1177354054935343236



 はじめさんがはじめからはじめる、第14話いかがだったでしょうか?


 いきなり第14話からの投稿となり申し訳ありません。この話しか、短い話がありませんでした。まずこの話でどんな物語かを知ってもらい、それで読み進めるかどうかを判断していただこうと思い先頭に持って来ました。言うなれば本作のお試し版です。


 妖精のフィーナについては、当初12万字くらいまで行かないと登場しない予定でした。それを早めるための努力はしましたが、それでも8万字くらいまでは出て来ません。妖精は他種族ですから、主人公と打ち解けるのに十分な時間を取りたいと思ったためです。それで第14話を使って、まず最初に顔見世だけしました。




 その第14話の内容について。

 メジャーもメジャー、超メジャーな人をいきなり持ってきてしまいました。マイナーどころの歴史に光を当てるために筆を執りましたが、メジャーどころを扱わない縛りは途中で解除しました。もちろんこの後もかなりメジャーどころは題材として扱ってきています。その中でもこの方は輪をかけて超メジャーです。トーマス・エジソンさんです。


 まず発明家・研究者の偉人の中から誰かを物語に登場させたいと思いました。しかし成立には人選を含め大変難儀しました。

 例えば織田信長さんであれば、虚実織り交ぜながら時代の変化を描けば良い作品ができそうに思えます。

 他方で野口英世さんとなれば、彼の発見を傍らで見守る程度にしか関与できそうにありません。彼の偉業に対し、研究に参画して未来の知識で手柄を横取りする、あるいは手助けして主人公の助けなしには成立しなかったとするのは、何か違うと思いました。

 キュリー夫人然り、ライト兄弟然り。彼ら技術系の偉人をタイムトラベラーと絡ませようとすると、不粋な物語にしか私は描けませんでした。


 そんな中、晩年奇妙な研究に没頭しながら一生を閉じた大発明家がおられたのを思い出します。しかし、あれほどの有名人を前にして、主人公が干渉するのが不粋なのは百も承知。ただ敬意を表し、あの偉大な発明家に穏やかな眠りを捧げたいと思い、あのような話を仕立てました。

 あの方が手がけられた最後の発明は、たったの一回でも動作すればご本人には救いになると思いました。




 本作の主人公、歴女コスプレイヤーはじめさん。ここでの衣装は修道服でした。

 この方、最初は無趣味だったんです。しかし方々へ行ってその都度服がダメになるので、服の修繕あるいは新しい服の調達が必要でした。

 初期は現地の人にもらってばかりでも良かったのですが、物語中盤以降はすぐに戦闘に巻き込まれたり、いきなりサバイバルの状況だったりと、各話で序盤から忙しい場合があります。それに毎度誰かにもらってばかりいてはワンパターンです。それで自然と服を作るキャラクターに変化して行きました。


 そもそもがタイムスリップで服が破れる設定になんかしなければ良かったのです。しかし、ある作品では核燃料が、また他の作品ではブラックホールが必要だったりと、初期構想のままではあまりにノーリスクで時空を越え過ぎだと感じました。


 何かハンデを。何か不都合を。そうして出てきたアイデアが服ビリでした。結局はほぼノーダメージじゃないかと思われるかもしれませんが、例え現代であったとしても、金銭を持たずに衣服を手に入れるのは至難です。それをはるか過去にやろうと思ったら。難しさはいかほどか想像してみてください。布が高価な時代は確かにあったのです。

 もちろん十分にハンデになり得ます。それだけで主人公は何なん度もなん度も苦労を。この設定のおかげで、ドンドン衣服を着替えられて良かったと今では思っています。

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