第2話 熱水

ロシアでは、温水を流すパイプが道路の下を通っている


俺達は、自動車に乗って買い物に行った後、帰っている所だった


「今日も寒いな」

「そうね、早く帰ってあったまりましょう」


今日の晩御飯をボルシチにし、ウォッカでも飲んで温まろうと、妻と話していたところ、ふいに前の車が弾んだ様な気がした


「なんだ?」


俺は前の車が通った後を見ると、すこし地面に穴が開いている気がする。俺は穴の前でハンドルを切った

しかし、穴の手前の地面ごと陥没した


「うわぁ!」

「きゃぁ!」


地面の下は75度の熱水だった。徐々に沈む車の中、即死できる温度でも無かったので、長く苦しむことになってしまった


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